ピーキャット流の有機栽培は、施肥コントロールします。

施肥コントロールとは?

植物の生長に合わせて施肥していくことです。
基本肥料と補助肥料を植物の生長に合わせて施肥していくことで、植物のパフォーマンスを上げていきます。
少し難しく感じるかもしれませんが、理解できればとてもカンタン!
凄腕農家の技を、ガーデニングで実現しちゃいましょう!

土を壊さない施肥をおこなう

現在、大きな問題になっているのが肥料過多です。
肥料を与えすぎたために土が壊れてしまい、植物の生育に異常を来してしまうことが多くあります。
これを「土が壊れた」と言います。

有機栽培にとって、土が壊れてしまうことは致命的です!

有機栽培の施肥で求められることは…
■有用微生物にとって理想的であること
■各栄養素の過多や欠乏を起こさず、バランスが良いこと
■いたずらに物質結合などさせないこと

このようになります。そのためにピーキャット流では、
■固形肥料(ぼかし肥料)は一定期間内で分解・消費される分だけ与える
■足りない分は液肥で補う
■土壌投入・土壌潅水・葉面散布と、栄養素により使い分ける

ピーキャット流の施肥は、植物の生育だけではなく、土壌の安定も心がけていきます。

ぼかし肥料は足りない程度に与える

必要な肥料の量は、植物の種類や状態、土壌の状態、気温や湿度で変わってきます。
ですから、必要な量はケースバイケース、誰にもわかりません。
しかし、だからといって余分に入れると肥料過多になり、過剰になると土を壊します。

固形肥料(ぼかし肥料)は一定期間内で分解・消費される分だけ与える

これだと、足りるのか足りないのかわかりませんよね?
でも、それでかまいません。
足りすぎているとどうにもなりませんが、足りない分は後でいくらでも足すことができます。

ですから、このぼかし肥料の施肥は「足りない程度に与える」ことが大事です。
最初は規定の目安とされている量の半分を与えることから始めましょう。

足りない分は液肥で補う

足りない分を足すのは液肥を使用します。
しかし、この「足りない」は植物の生長時期によって変わってきます。

栄養生長…枝葉を延ばす時期なのでタンパク質を形成するための窒素が必要
生殖生長…エネルギーやタンパク質の消費を上げるためにリン酸が必要

植物栽培で足りないのは窒素もしくはリン酸です。
しかし、この栄養素は生長によっては控えたい栄養素でもあります。

栄養生長…リン酸で消費が上がってしまうと徒長や肥大の原因となる
生殖生長…窒素が効いてしまうと変形や品質低下、収量低下に繋がる

この生長段階を上手く利用するのが、施肥コントロールです。

固形肥料(ぼかし肥料)で足りない分は、
栄養生長…窒素を補給し、リン酸は補給しない
生殖生長…リン酸は補給するが、窒素は補給しない

このように施肥をコントロールすることで、生長ごとのパフォーマンスを上げることができます。

窒素補給は土壌潅水、リン酸補給は葉面散布でおこないます。
窒素補給を土壌潅水する理由は、窒素(アミノ酸)は有用微生物も必要とするからです。
リン酸補給を葉面散布する理由は、リン酸は他の物質と結合しやすく、葉面での摂取のほうが効率的だからです。

欠乏しないために定期散布

カルシウムやミネラルは、人間的にはサプリメントのように感じますが…
単純構造の植物においては、とても貴重な栄養素となります。

このカルシウムやミネラルが欠乏すると、いろいろな症状が起こります。
ときには窒素欠乏やリン酸欠乏と同じような症状を起こすこともあります。
特にカルシウムは細胞形成や細胞分裂では大きな役割を担っていますので、どのような症状も引き起こしていきます。

ですから、有機栽培でのカルシウムやミネラの補給は欠かせないのですが…
これらは他の要素と結合しやすい特徴があります。結合してしまうとク溶性となり、植物が摂取できない物質となってしまいます。

ピーキャット流は、この結合による欠乏症状を出さないように、カルシウムやミネラルは葉面散布します。
ミネラルは土壌潅水もできますが、葉面散布も交えておこないます。