前回のゆうき民度は基本的な考え方が主体でした。
今回は、現場で有機栽培を実践するために大事な「バラ栽培の現場の考え方」を主体としたクイズにしました。
これがわかっていないとちょっと…という程度のカンタンな問題です。
引っかけとかは少ないので、どうぞ自信を持って答えてくださいね!

正解を出すことよりも、解説をしっかり読んで理解していただくのが大切!
では早速リンク先のクイズページよりどうぞ!

P花

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ゆうき民度クイズ!ーバラ栽培で考える編ー >>>
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

P上目

ここから先は、クイズが終わった人だけ見てにゃ!
お願いにゃ!


 
 
 
 
 
 

クイズの答えと解説

1問目:
栽培にとても有利な「フカフカの土」
このフカフカな土は有用菌で作られ、有機栽培には欠かせない土になっている。
×

自然にフカフカな土なんてモノは湿地ぐらい?
そんなフカフカな土なんてモノは自然界には存在していません。なのに、どうしてフカフカな土が良いと言われてしまったのでしょうか?
■カチカチの土が良くなくて、単純にその逆だから
■農業ではトラクターや耕耘機で土を崩しているから、それが良いとの思い込み
■土の団粒構造を勘違いしているから
■ピートモス主体の土を売りたいため

そもそも、フカフカな土には植物が根付けません。
バラのような樹木が大地にしっかり根を張れないようではストレスになるだけ…根の機能を勘違いしています。
また、良い土に住む有用菌は好気性微生物ですが酸素がある水が必要です。水をしっかり保てないような土では有用菌も居着けません。

このフカフカの土は、おそらくトラクター販売かピー伽モス主体の培養土の宣伝文句から来たのではないか?
わかりませんが、自然界ではあり得ないことです。
自然界ではあり得ないので、もちろん自然の摂理を利用する有機栽培も自然栽培も、フカフカな土は害になるだけになります。

良い土とは…
植物が育つという視点と栽培しやすいという視点があります。フカフカな土はどれにも当てはまりません。

2問目:
液肥の与え方の基本は、濃度が薄まらないように水遣りする前に与える。
また、液肥を与えた後は肥料が流亡しないように水遣りはできるかぎり遅らせる。

液肥の基本は、まず土がしっかり湿っている状態で与えます。
肥料濃度が薄まるからダメだと考えてしまう人は植物の構造がわかっていません。おそらく、人間の味覚と錯覚しています。

実際の栄養摂取量は薄い方が摂取量が多くなりやすく、肥料濃度が濃いと根焼けや水分不足などの弊害が起こりやすくなります。
・肥料濃度が濃くなると根の浸透圧が落ちます。バラが肥料を摂取しにくくなります。
・肥料濃度が薄いと根の浸透圧は上がります。バラが肥料を摂取しやすくなります。

また、液肥を与えた後は土が乾くと土の肥料濃度が一気に上がりやすいので要注意です。
■液肥は肥効を早く切らせたい
■肥料濃度が急激に上がらないようにする
次の日はしっかり水遣りしましょう。特に暑い日は必須です。

3問目:
バラの軽い水涸れは要注意!
バラは軽い水涸れを繰り返すと自身を守るために代謝を止めてしまう。
結果としてバラは老化を早め、成育不良に陥る。

「バラは軽い水涸れ程度は大丈夫」というのは間違いです。
確かにバラは強いので軽い水涸れであれば耐えることはできますが、だからといって良いことではありません。
軽い水涸れでも、出来るかぎり起こさない事が肝心です。これは生き物すべて共通することです。
「水は命の源!」
生き物の細胞は水が無いと壊れてしまうのです。

バラは水涸れを感じるとアブシジン酸というホルモンを大量に生成して身体全体に水が不足していることを伝えます。
そうすると、バラは命を守るために葉っぱの気孔を閉じ、細胞の細胞壁にリグニンを溜めて老化(木質化)しようとします。
細胞が木質化すれば細胞分裂しにくい細胞となり、成長しなくなり動かなくなります。
バラは動物と違って新しい細胞を次々と作り出して成長するので、細胞分裂できなくなると成長はありません。

植物の細胞は水をパンパンに張っていないとダメ!

植物の基本ですね!
バラのような落葉樹は新しい細胞も水不足で老化させやすいので注意しましょう!

4問目:
バラは春の成長に向けて、冬にしっかりと栄養を体内に貯め込む。
寒肥でしっかりと栄養を摂取させ、春の芽吹きでエネルギー不足にならないように考えていく。
×

バラは樹木です。落葉樹です。
植物は木質化した「木」の部分には栄養は何も持っていません。

この「冬の間に栄養を貯め込んで…」は、これは人間のイメージのことで植物は栄養を貯める部分をどこにも持っていません。
また、エネルギーは光合成で作られる「糖」なので、芋などは根に糖をデンプンとして貯め込みますがバラにはそれもありません。

バラなどは冬の間に全く動かないし何も貯め込まない!

クマなどの動物の冬眠は動いていないようで心臓などは動いていますから栄養を貯め込む必要があります。
でも、バラは全く動きません。

逆に、冬に肥料を土に入れてしまったり、冬前までに栄養過多になっていると枝枯れを頻繁に起こすようになります。
枝枯れは病原菌が起こすと思われがちですが、実際は枝に溜まった不要な栄養分が腐ることで起こることが多くなっています。

5問目:
バラの葉っぱは固く厚みがあれば丈夫で健康、病害虫にやられにくく光合成も強くなる。
また、緑が濃いと葉緑素も多く光合成量が増えることで成育に有利になる。
×

良い葉っぱの条件は「みずみずしい」が一番最初に来ます。
理由はカンタン、光合成にはたくさん水があったほうが有利だからです。
次の良い葉っぱの条件は「柔らかい」ということです。
理由はカンタン、柔らかいことは気孔の開閉が活発であるからです。

葉っぱというのはどの植物も善し悪しは同じではありません。
熱帯地方の植物の葉っぱは大きく分厚く水も大量に含んでいます。砂漠地帯は水を奪われないような作りになっています。
山野草などは葉っぱは小さく薄くなっています。
バラは、薄くてみずみずしい葉っぱが良い葉っぱ(若い葉っぱ)です。光合成量も断トツに多くなります。
逆に、分厚くて固い葉っぱは良さげに見えて光合成量は極めて弱く、気孔の開閉も鈍くなっています。

6問目:
バラの新苗は甘やかせて育てると後々の成育が良くならない。
しっかりと寒さに当てたり、水をギリギリまで与えない!これがスパルタに育てるということだ!
×

「寒さに当てる」というスパルタは…これは寒中水泳みたいな感じかな?
とても厳しい感じはありますが、植物では全く無意味で、逆に温度には敏感な方が植物が元気ですよね!
「水を控える」などというのはもっての他!
ちょっと妄想的なスパルタです。

新苗でスパルタというか強さを引き出したいのは「水の吸い上げのチカラ」です。
新苗は水の吸い上げ力の違いがあってもどれも同じように育ちますので、後々に個体差が出やすくなります。
ですから、新苗の時だけは水の吸い上げ力を向上させる育て方をします。
これで勘違いしないでくださいね、水を控えるというお馬鹿なことはしませんよ。

同じ品種なのに個体差が出る理由、生育が遅くなったり、大きくなれる時期に大きくなれない原因は苗の品質にもあります。
ピーキャットの新苗はどれも水の吸い上げ力を強く鍛えた苗になります。

7問目:
バラは肥料喰いといわれているが、品種や系統によっても異なる上、有機栽培であるためには、一般的に推奨されている量を与えていると実は与えすぎであることが多い。

バラには様々な品種があります。
原種やそれに近い品種、オールドローズ、フロリバンダやハイブリッドティなど…さまざまあります。
原種は自然に自生する薔薇です。自然の中でも肥えた土に自生しますが、肥料を規定量与えると自然ではあり得ない栄養過多の土になりますので生育上問題になります。
フロリバンダやハイブリッドティは自然では自生できません。
自然では肥えた土、そしてさらに肥料を与えないと育たない品種になっています。
これは野菜や果物も同じです。品種改良が繰り返されていくうちに自然で肥えた土では育たない品種が人間の手によって作られています。

この原種~四季咲き品種までのバラを、十把一絡げ、同じ肥料を同じ量で与えて育てるということはあり得ません。
自生できる原種は堆肥などの土作りのみ、さらに一季咲きのオールドローズは少量の肥料、四季咲き品種などはさらに肥料を多くしたり、また、バラがその時に必要とする肥料の量をコントロールすることがバラ栽培では求められます。(地植えか鉢植えかでもまた変わってきます。)

農薬に頼らない栽培では、この施肥管理は常識ですね!

バラは肥料喰いも間違い、肥料を与えない栽培も間違い!

育てる品種に合わせていく栽培が有機栽培でもあります。

8問目:
バラを植え付けるときには植え穴の下に「元肥」を入れたり、土に肥料を混ぜたりする事が推奨されてることが多いが、それは大きな間違い!
有機栽培では自然の法則通り肥料は上から入れる物であり、植え付け時には施肥は行わない。

百歩譲って慣行栽培(農薬や化成肥料を使う栽培)ではアリだとしても…有機栽培では絶対にやってはいけません。

自然では土の上に落ちたモノがすこしずつ土に埋まりながら分解され、そして栄養になっていきます。
それを再現しているのは堆肥です。
自然の再現として、本来は堆肥も土の上から与えたいのですが早く土を作らねばいけないので堆肥だけは土に混ぜるようにしています。
でも、植物の下に堆肥がたくさん存在するのはあり得ませんし、土に肥料を混ぜれば動物のお墓やトイレでバラを植えているようなモノです。

自然の摂理は、栄養あるモノは必ず土の表面から入っていきます。
有機栽培は自然のサイクルがあっての栽培なので、栄養は上から来ることが大前提となります。

また、土に肥料を混ぜたり、植物の下に元肥なるものを為た場合は環境汚染に繋がりますので有機栽培ではやりません。

9問目:
バラは特別なので、地植えする場合もバラ用の培養土を地面に混ぜて使用するのが良い。
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「バラ用の培養土」として市販されているモノは大半が鉢植え用です。
地植えで使えると書いていても弊害が起こり、庭土が壊れる大きな原因となりますのでご注意ください。
また、赤玉土や鹿沼土が使われていたり、ピートモスが使われているモノは庭土には使わないようにしましょう。

地植えで混ぜるのは堆肥、培養土ではなく堆肥です。
「粘土質で土質が悪い」とお悩みの人は、まずは赤土を入れて、その上で堆肥を入れてください。
詳細は当店までお問い合わせください。

赤玉土というのは、自然ではとても固く固まりやすい土です。
この赤玉土が庭で崩れると植物が育ちにくいカチカチの土になってしまいます。畑でも嫌われています。
植木や肥料のあまり必要としない鉢植え用の土で、庭に入れて使うモノではありません。
ピートモスは庭土に入れると分解対象にしかなりませんので、何の効果もありません。

赤玉土や鹿沼土、ピートモスは鉢植え用と考えてくださいね!

10問目:
バラから落ちた葉や、切った枝を堆肥化してバラに使用すれば、エコだし、バラの生育にもとても良い。
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一見良さそうに思える行為ですが、実際の所自然の摂理に反した事象になってしまいます。

「窒素の少ない土壌には窒素が多い草が生え、カリの少ない土壌にはカリが多い草が生え…」
これが自然の摂理です。
窒素が多い土壌に窒素が多い草が生い茂れば、その土壌はますます窒素だけが増え続けますよね。
自然にそんな土壌はありますか?
自然というのは、栄養バランスが自然に整うようにできています。そして、栄養バランスが整うので様々な種が存在できます。
とても優れたメカニズムです。

バラが育ち、そのバラの実や花や枝や葉っぱが土に落ち、さらにバラの栄養となり…
頭の中ではそう妄想できますが、それだとバラだらけになっちゃいますよね(*^▽^*)

連作障害というのを聞いたことがあると思います。
自然というのは、同じ種にずっと有利には働いてくれません。大根が繁栄すれば、次も大根は繁栄しません。茄子が大きく育った後は茄子は育たなくなります。

バラにバラの葉っぱや枝を堆肥にすれば…自然に反してますねえ…