皆さんが感覚的に大きく間違えやすいこと!

「足りていないのかも?足さなきゃ!」

栽培を大きく崩してしまう要因になっています。
これ、「足りないかも症候群」なんて言っています。

皆さん、ピーキャット流に出会う前はなにかにつけて肥料とか活性剤を使いまくっていましたよね?

よくわからないから、「足りなきゃ困る!」という強迫観念に襲われた結果のことですね。
でも、足りなきゃ困るのは機械であって、生き物はそういう言い方はしません。

「明日はマラソン大会だ!エネルギーが足りないと困るから補充しないと!」

「明日はマラソン大会だ!コンディションを整えて明日に臨もう!」

どうして足すんですか?

足すということでは、水分補給ですよね!
長丁場になれば、消化の良い食べ物を少し補給するぐらいです!
マラソンを走れる分のカロリーを足そうという考えは誰も持たないと思います。

生き物の場合は、「整える!」が正解です。

私は、バラを育てるということはアスリート養成に似ていると話をしたことがありますよね。

・スポーツするときのコンディション
・勉強するときのコンディション
・休むときのコンディション
などなど、人間は何をするのかに合わせたコンディションを整えることで高い成果を出そうとします。

実は、バラも同じなんです。

・花を咲かせるときのコンディション
・枝葉を伸ばすときのコンディション
・休ませるときのコンディション
・休眠するときのコンディション
このコンディションを整えてあげることで、バラが最高のパフォーマンスをしてくれることを期待します。

では、このコンディションというのはどういうものなのか?

人間の場合は2つあります。
まず、人間は動物なので筋肉や心肺機能を整えておく必要があります。
そして、体内の物質バランスですね!

バラの場合も2つあります。
まず、バラは有機土壌と共生していますから土壌の物質バランスですね!
そして、体内の物質バランスです。

わかりにくいでしょうから、バラの育て方で解説してみましょう。

つぼみが付いたら、リン酸を効かせますよね!
これ、リン酸を足しているわけではありません。
バラは開花に栄養やエネルギーを多く使うので、栄養やエネルギーを多く消費できるコンディションが望まれます。
だから、リン酸を与えて消費パワーを上げます。

枝葉が伸びる時期は、栄養を多く消費するとバラの頂芽優勢が強く出てしまいます。
上へ上へと伸ばしたい場合はリン酸を与えて消費パワーを上げますが、立ち姿を良くするには消費パワーを抑えながらもタンパク質をしっかり生成できるコンディションが望まれます。
だから、リン酸は減らしてアミノ酸をしっかり補給します。

休ませる時期にリン酸で消費パワーを上げると、休ませるどころかバラにむち打つことになります。
また、この時期に窒素が多いと消費しないのでバラ体内に硝酸イオンとして溜めてしまいメタボ体質になります。
休ませる時期は、むち打つことなく、バラが物質バランスをしっかり取り戻せるコンディションにしてあげます。
だから、リン酸もアミノ酸も減らしてあげます。

こんな感じですね。
どこにも、足りないから足すなんて発想はありません。

足りないから足すというのは、これはマラソン大会のバナナで良いですね。
長丁場になると、足してあげることで回復力は上がります。

バラも、足りていないのであれば後で足してあげればいいですね!
そのために、消化吸収の良い液肥と併用しています。

ちなみに、バランスが悪い状態で足せば、さらにバランスが悪化します。
バラは強いので表には症状を出さなくても、株が老化したり病害虫抵抗力を失ったりします。

有機栽培は何かを与えてどうにかするのではありません。

コンディションを整えるために何を使うか?

考え方を変えただけで、無謀な資材の使い方は減ると思います。

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