初級クラスというのは初心者さん向けということではありません。

自然の摂理や生き物の特性で考えていない人は全員ここから!

まずはテストしてみましょう!

「水やりは土が乾いたら!」

バラ栽培では当たり前のように言われている基本中の基本みたいな感じですが…
これって違和感ありませんか?

土が乾くというのは、どういうことになりますか?

「バラが水を吸えなくなる…」

まあ、それはそうですよね。
でも、バラはある程度は水を蓄えていますので足りなくなってすぐにダメになるということではありません。
ある一定までは耐えるチカラを持っています。

ところが!

土に存在している微生物はどうなりますか?
土の物質バランスはどうなりますか?

いかがですか?
土が乾くということに、バラだけではなく土にも意識が向きましたか?

皆さんは土壌有用菌は好気性微生物で、水と酸素と餌が必要なのは知っているはずです。
土が乾くとなると水を失うわけですから、有用菌は死滅します。

さらに!

肥料が溶けた水が土にあるわけですが…
水が無くなれば肥料の濃度はどうなりますか?

皆さん、水が蒸発すれば濃度が高くなるのはご存じですよね!
考えたことありますか?

最後に!

水を失えば、酸素も失いますよね!

一昔前、「フカフカな土」というのが流行りましたが…
とんでもなく勘違いしているところは、土の団粒構造の中に空気が通り過ぎて根が呼吸しているみたいな…
魚でも水に溶けた酸素を摂取しているのに、それより下等な植物が肺呼吸なんてしませんよね。
こういうのも、皆さんは私に習うことなく知っているはずです。
それ以前に、植物は大地にしっかり根を張って生きています。フカフカな土なんてストレスになるだけですね!
これも知っているはずです。

皆さんはすでにいろいろ知っているはずなのに、どうして?

ここが初級クラスのスタートです。

一番簡単そうな水やりすら、皆さんは感じ、考えることをしなくなってしまっています。

「水やり3年!」
なんのことやらわからない迷信はありますが、じゃあ3年経てば上記のことが考えられるようになっているのか?

まあ無理ですよね。

でね、ここからさらに有機栽培は世界が広がります。

たとえば、土が乾きやすい夏場に肥料を多く与えればどうなりますか?

肥料濃度が上がりやすくなりますよね!
実際、毎年秋にがっかりな人は、これで躓いている人が多いですね。
根焼けなどの濃度障害、肥料過多による病害虫蔓延など…

夏は水をたっぷり与えて肥料を控える!たったこれだけで秋が楽しめる!
こんな簡単なことで皆さんのバラ栽培は変わってくることになります。

いかがですか?

巷のへんてこりんなやり方よりも、皆さんがすでに知っている自然の摂理や生き物の特性を取りもどした方がカンタンでしょ?

多肉植物ですら、水をガンガン与えても平気!

自然の摂理や生き物の特性を知れば、こんな事も平然とできるようになります。

有機栽培は「こうすればこうなる!」のマニュアル型栽培ではありません。
ですから、最初はとっつきにくい人も居るはずです。

でも、水やりだけでこれだけいろいろな世界が広がるのが有機栽培でもあります。

ではもうひとつ、とても大きな世界を提供してみます。

有機栽培は、バラと土が共生関係にある!

バラは土から水や栄養を摂取しているだけではありませんよ!
バラが創り出す様々な物質、バラは土壌に放出しています。
その放出した物質を有用微生物はエネルギーや栄養としているんですよね。

どうしてバラはこんなことをするのか?

バラは王子様とかお姫様イメージですが、実は自分が育つフィールドは自分で良くしようとしているのです!
与えられるだけではないんですよね!ちゃんと働いています。

そのフィールドに水がたっぷり無いと?
バラの頑張りは水の泡となり、共生関係が失われることになります。

「土にこだわる」といいのけている人はとても多いですが、共生関係すら分かっていない人は何にこだわっているのか?

というふうに…

皆さんがすでに知っている自然の摂理や生き物の特性を植物栽培にも活かしてもらうこと、へんてこりんな育て方は排除してもらうことが初級クラスになってきます。