では、実際に栽培イメージで施肥コントロールしてみます。

ただ、これは答えではありません。
どう考えていくか?どう組み立てていくかは皆さんでおこなっていきます。
育てる環境や条件、バラの品種などに合わせて組み立てていきましょう。

冬の休眠期

施肥は一切行いません。堆肥による土のメンテナンス、鉢植えなら土替えのみです。
この時期でもバラは水を摂取しますので、施肥すれば肥料成分を摂取してしまいます。
ただ、この摂取した肥料成分は硝酸イオンでバラ体内に蓄積するだけです。
これが春になって使える栄養になるかどうかはわかりません。
よって、良いことなど一つも無く、悪いことを起こす可能性はあります。
出開きやブラインドの原因にもなりますから、冬は無肥で過ごします。

芽出し肥の時期

固形肥料のみ使う場合は、この芽出し肥をガツンと効かせることを考えていました。
しかし、芽出し自体で多くの栄養が必要なわけではありません。
肥料を効かせたいのはまだ少し後なので、ぼかし肥料は規定の半分だけ与えます。

鉢植えの場合、地植えの場合も、ぼかし肥料を数カ所に分けて土に埋めます。
昔は地植えの場合は穴を掘ってドカンと入れていましたが、ピーキャット流は浅く入れて土だけ軽くかぶせておきます。

ここでは、まだ補助肥料は使いません。
万一の出開きやブラインドを避けるため、タイミングを計ります。

新芽が伸びる時期

新芽が伸びて先につぼみが付くまでの間、この間は最初は甘彩を週1ペースで与えます。
ただ、気温が上がってくると新芽の伸びや葉っぱの展開が活性しますので活根彩花に変えます。

つぼみが付いたら

できりかぎりじっくりつぼみを大きくさせるイメージに変えます。
鉢植えの場合はぼかし肥料を使ってもかまいませんが、1/5程度で後は補助肥料で補うとか、やり方はいろいろあります。
できるかぎり甘彩に頼るとラクになります。

窒素は効かせずにリン酸を効かせる、気温が高くて開花が早まりそうならリン酸も少し控えるなど…
ちょっとした腕の見せ所です。
甘彩、活根彩花、六花はいろいろコントロールできます。
与えすぎないように注意して、いろいろやってみましょう!

つぼみが付いたのに開花がかなり遅れそうなら、甘彩六花の使用も検討します。

開花したら?

次の2番花を狙うなら、早めにケアに回ります。
甘彩のみ与え、土とバラをケアしていきます。
花は早めに切るといいですね。
1番花が咲いているうちに、もう2番花のことを考えていきます。

一季咲きの場合は、よく観察して窒素とリン酸をどう供給するか考えていきましょう。

2番花に備えて…

1番花が終わったら、ちょっと休ませるイメージを持ちましょう。
バラが動きたくて仕方ないときは、あえて休ませなくてもかまいませんが…

次に、鉢植えの場合はぼかし肥料を与えましょう。
もちろん、ぼかし肥料は与えずに甘彩や活根だけでもかまいません。
窒素がある程度効けばOKです。

地植えの場合は甘彩に頼るとやりやすいですね。
もちろん、窒素を効かせたいなら活根でもOKです。

夏までは同じことの繰り返し

休息期までは同じことの繰り返しになります。
昨年は3番花まで咲かせる人が多かったですね。
バラに無理させていなければ、別にかまいません。

ただ、病害虫も多発する時期なので、ここは駆け引きしてください。

夏の休息期

春に頑張ったバラたちをしっかりケアしていきます。
まずは土壌のバランスを取り戻すために甘彩を週1で使っていきます。

少し休ませると、バラによっては大きくなりたくて仕方ないのも出てきます。
病害虫でぐったりのバラも出てきます。

ここは臨機応変にケアしていきましょう。

元気いっぱいのバラにはぼかし肥料を軽く与えます。
週1で甘彩もしくは活根を与えていきます。大きくなりますが、これはバラの意思です。

ぐったりしているバラは、甘彩だけで過ごさせます。
ぼかし肥料も控えた方がいいですね。

秋は春と同じ!

ここからは春の芽出しと同じように考えていきます。
ただ、春のように咲かない品種はリン酸はほどほどに!

一季咲きの場合は開花しないので、栄養生長を続けさせます。

休眠前

12月の休眠前は、土壌のケアを考えます。
冬に土替え予定の場合は考えなくていいですが、それ以外は地植えも含めて土壌栄養バランスを整えましょう。
これは簡単です。
甘彩だけ与えておけばいいですね。

原則はバラに合わせます!

以上、どう考えていくか?を解説しました。

もちろん、答えではありません。皆さんがしっかり考えて組み立てていってください。
バラは年ごとに変わってきます。
途中で活性を落としたり、逆に活性が上がることもあります。

その都度、皆さんがしっかりバラに合わせていってください。