「バラにとって良い土とは?」

一時、フカフカな土というのが呪文のように唱えられていました。
今ではどうなのでしょうか?

これ、実際は良くありません。
土というのは固く締まっていないと、バラが自身を支えることができません。
これがとても大きなストレスになり、風とかで揺れ続けるとバラが大きくなるのを止めてしまいます。
大きくなればなるほど安定しなくなりますよね。

このフカフカな土というのは、ハウス栽培の考え方なんです。
ハウスを閉め切ると風が通らないので、ストレスは受けないんですよね。
だから、フカフカ土で栄養タップリ流し込んでデップリ育てていくのに向いています。

一方、皆さんは露地栽培です。
雨風をまともに受けるので、フカフカな土だとバラはストレスを受ける一方…
固く締まった土に支柱を立てて、できるかぎりバラが揺れるのを防ぎましょう。

しかし、フカフカな土というイメージは間違っていません。
山や野原などの土は軟らかい!
でも、これは地中まで軟らかいわけではありません。
山の地中まで軟らかかったら、すぐに山が崩れてしまいますよね…
あれは表面だけです。
葉っぱなどの有機物が分解され、それによって腐植土になっているわけですね。

もうひとつ間違いやすいのは「肥えた土」です。
肥えた土はもちろん、よく聞こえますよね!

ゴボウなんかだと、土の栄養を全部取り込んでしまって土が痩せてしまいます。
ですから、連作すると次の年は不作なんてことになります。
農業では、肥えた土という感覚があります。

しかし、バラなどの樹木というのは何年も何十年も育てていきます。
農業で言えば、リンゴや梨の部類です。
ずっと肥えた土でなければいけません!
苗の段階で肥えている土であったとしても、大きくなって肥えていなければ何の意味もありません。

「肥えることができる土」

現在は株ごと収穫する農業でも、こちらが主流になってきています。
特に有機肥料を使う場合は、肥えることができるかどうか?を意識してください。

では、バラに良い土とは?

(1)バラを支える固さを持つ
(2)通水性に富む
(3)保水性があり、排水性に富む
(4)保肥力がある
(5)有用微生物が居着きやすい

簡単に言うと、これです。
団粒構造が良いというのは、上記を得るために団粒構造であるべきということです。
堆肥を混ぜるのも、上記を得るためです。
肥えることができる土というのは、肥料を与えた後の上記によって成すことができます。