(1)バラを支える固さを持つ
(2)通水性に富む
(3)保水性があり、排水性に富む
(4)保肥力がある
(5)有用微生物が居着きやすい

良い土の条件として5つを出しました。これについて解説していきます。

(1)バラを支える固さを持つ

土が硬いと、バラは太い根を出そうとします。
土が軟らかいと、バラは細い根をたくさん出してきます。

ここで勘違いが起こります。
堀り上げてみると、軟らかい土のほうが根がたくさんあります。良く見えます。
一方、土が硬いと太い根が出てきます。見た目はあまり良くないですね。
でも、どちらもバラが順応しただけのことです。
どちらが良くてどちらが悪いわけでもありません。

大事なのは、根がどうこうではありません。
育てる環境に合わせていくこと!

皆さんは露地栽培、つまり外でバラを育てます。
外であれば、雨風の影響を受けます。

風でぐらつかないように、できるかぎり土は硬く締まっていた方が有利になります。

ただし、通水性などの土の機能を削がない上での土の硬さです。
目詰まりを起こしてはいけません。

(2)通水性に富む

土全体に水が行き渡れば、バラはその土いっぱいに根を張らせることができます。
また、土全体に水に含まれた栄養分や酸素を送り込むこともできます。

この通水性を良くするのが、団粒構造です。
カチカチに固まって水を通さなくなったり、油分で水を弾いてしまうようになると水が通らなくなってしまいます。
ここが(1)との駆け引きのところです。
土が硬く締まっていながらも通水性を良くする!
これが良い土の条件です。

また、水というのは流れやすいところに流れていきます。
土の層ができてしまうと、通水性の良い土のほうに水が集中し、通水性の悪い土のほうには水が流れなくなってしまいます。
これを「まだら状態」と言います。
土は層を作らず、幅広く同じ土にしなければいけません。

(3)保水性があり、排水性に富む

通水性に長けているのは砂です。
ですが、砂だと水を吸えないのでバラに水が供給できません。
よって、バラに供給する水をタップリ吸える保水性ある土が必要です。

しかし、バラに供給する水をタップリ吸えたとしても、それ以上に水を溜めてしまうと水が腐ります。
これが根腐れの原因となります。
余分な水はサッと流してしまう排水性もとても大事です。

(4)保肥力がある

保肥力というのは、わかりやすく言うと「濾過するチカラ」です。

水を与えたとき、一緒に大量の栄養分まで流れてしまうとバラに栄養を供給できません。
よって、濾過するチカラを持つことで栄養分の流亡を防ぎます。

(5)有用微生物が居着きやすい

有機肥料を与えても、土に有用菌が乏しければ分解できないのでバラの栄養を供給できません。
また、不要な菌を増やさないためにも、有用微生物の存在は必要です。

土には有用微生物にたくさん居着いてもらわなくてはいけません。

そのためには、まず堆肥をしっかり混ぜ込むことです。
これが有用微生物の住処と餌になります。
堆肥の役割の7~8割は、この有用微生物のためと考えてください。

それと、有用微生物は好気性微生物です。
通水性を良くして排水性も確保して酸素を供給しないと、好気性微生物は窒息して死滅します。
そうなれば、次は嫌気性微生物が支配するようになり、バラも窒息し根腐れも起こします。

有機栽培では有用微生物の存在が欠かせません!
「有用微生物を土の中で飼っている」ぐらいの意識を持てばいいですね。