ピーキャット流で使う微生物資材は、バイオセットとピキャット・リバイバルになります。

この2つの違いをもう少し詳しく解説してみますね!

バイオセットの微生物は、どちらかというと常在菌とは言えない菌を配合しています。
常在菌でもあることはありますが、どちらかというと意識して投入すべき菌の部類ですね。

線虫補食菌という放線菌は、放線菌が減少することにより爆発的に増殖してしまうネコブセンチュウなど悪さをしてしまうセンチュウ対策になります。
未熟な有機物が多い場合や有機土壌が壊れた場合は常在の放線菌は減少傾向になりますので、意識して投入します。

また、優位性の高い(微生物の中では自然のサイクル上位)強い繊維分解菌を同時に入れることにより、土壌を放線菌の海に再現してしまいます。

これがバイオセットのひとつ、YKDです。

次に、繊維分解菌の中でも堆肥の製造途中でも死滅することのない菌を有するのがバイオS5です。
60~120℃程度でも死滅せず、強く有機物を分解できるのがこの菌の特徴です。

この菌により、高熱を持ちやすい鉢管理、未熟な有機物が残存しやすい土壌管理でも強くタフに増殖してくれます。

このYKDとバイオS5をセットにしたのが、バイオセットとなります。

菌の世界、有機土壌はこれら優位性ある菌から連動することにより、その他常在菌である各種菌が連動していくことになります。

これが、有機土壌を作る際の菌の考え方になります。

ただ…

菌のバランスは植物栽培だと壊れやすくもなります。
最初は、優位性ある菌に連動した菌から失いやすくなります。

ここからは皆さんがご存じの納豆菌や菌根菌などが出てきます。
これらは、ピキャット流では連動する菌として考えています。

これらの菌は、条件が見合えば増殖してくれますが、多くは他の有用菌の餌になって終わることが多くなります。

ですから、これらの菌を投入して栽培が上手くいったというのは、これらの菌が働いたわけではなく他の有用菌の餌になって、それが栄養素になったという笑い話のようなことが現実にはたくさん起こっています。

その代表が光合成細菌や菌根菌かな?

菌も餌になると良い栄養素になるので、悪いことではありませんが…

ピキャット・リバイバルは、この世界の微生物をすべて担っています。
ピキャット・リバイバルには、様々な菌が混入されています。

つまり、投入して増殖しようが効果を出そうが餌になろうが、元々は連動する菌で失いやすい菌ですからかまわないという考えです。

どうして、それがかまわないのか?

それが、有機土壌だからです!

有機土壌は有用菌・病原菌かかわらず、常在菌の生死はものすごく起こります。
そのような世界でもバランスをとってしまうのが自然の凄さですね。

ピーキャット流では、バイオセットで優位性ある微生物で有機土壌の土台とし、リバイバルで連動する微生物を補給していきます。

「有機土壌であれば、そういうことはしなくてもいいのでは?」

もちろん、そうですね。
しかし、植物栽培をするとこのバランスは壊しやすくなります。
まして、庭やベランダではさらに壊れやすくなりますよね。

だから、補給してあげるわけです。

補給しても足りているようなら、補給した微生物はとても良い栄養素になります。
足りすぎても自然がバランスを取ってくれるので、悪いことは起こりません。
これはこれで悪いことではありませんよね!逆に良いことになります。

足りていなければ、補給することで常時居着いてくれることになります。
目に見えない微生物の世界ですから、こういうふうに考えていけばカンタンですよね!

ピーキャット流では、皆さんが意識せずに微生物バランスが整えられるように考えています。

ピキャット・リバイバルは微生物資材ではありません。
様々な微生物を混入させてはいますが、その働きを得るために与えるわけではありません。

「土壌物質バランス、バラの体内物質バランス、土壌の微生物バランスを取るため!」

微生物を居着かせるには微生物を入れただけでは居着けません。
他の菌の餌になって終わるだけですね。
投入した菌が居着ける条件を作ってあげるのも、リバイバルは担っています。

こうやって有機土壌というのは作り、維持していきます。
話は難しいですが、おこなうのはカンタンですよね!

土作りのときにバイオセットを混ぜ、夏にもう一度混ぜてあげます。
これで、優位性ある微生物を確保します。

リバイバルは定期土壌潅水!
これだけで、連動する様々な微生物が居着き、自然のサイクルが出来上がります。

これだけです。

後は人間が壊さないように!

■土壌への殺菌剤投入
■水枯れ
■肥料の大量投入
■異常な肥料濃度
■酸素不足

などなど、壊すのはほとんどが人間なので、私たちは自然や生き物の邪魔をしないようにしましょう。
壊しちゃったら、またバイオセット投入から始めましょう。

その他、微生物の世界やその働きはたくさんあるのですが、狙って効果を出せるものでもないので解説はしないようにします。
バラと共生する菌、バラの根に入って病原菌侵入を阻止する菌など、現在はたくさん発見されてはいますが、これらはすべてのバランスが取れてこその効果ですので、皆さんは「バランスを取り、維持し続ける」ことにがんばってください。