「水が多いと根腐れする」
こう考えている方は多いようですが、これは間違えています。

「根は呼吸している」
これも間違えています。根は呼吸しません。

まず、根が腐ったり枯れてしまうのは以下の5つが主な原因です。
(1)土壌に根を腐らしてしまう嫌気性微生物が大繁殖する
(2)水が無いので乾燥してしまう
(3)肥料濃度が高く、肥料焼けしてしまう
(4)土壌病原菌の感染(疫病に限る)
(5)コガネムシの幼虫などの食害

ちなみに、バラは水耕栽培でも育ちますので、水が多いと根が腐ることはありえません。
また、水が多いから根の生育が悪くなるということもありません。

根は呼吸しているは間違いですが、根は酸素が無いと窒息してしまうのは本当です。

動物というのは、ガス呼吸(肺呼吸)もしくはエラ呼吸をしています。
よって、酸素が無いと動物は窒息してしまうことになります。
一方、植物は肺呼吸もエラ呼吸もしません。もちろん、根が呼吸することもありません。
しかし、植物も呼吸しています。それは、内呼吸(細胞の呼吸)です。
これは動物も植物もおこなっています。細胞内のミトコンドリアの呼吸を内呼吸と言います。
この内呼吸で窒息すると、細胞は死んでしまいます。
植物でそれが真っ先に起こるのが根で、「根の細胞が死んでしまう=根腐れ」となります。

ただ、根というのは当たり前ですがガス呼吸しません。スーハースーハーという呼吸はしません。
根は水に溶けた酸素を、水と一緒に取り込みます。ですから、摂取する方法は浸透圧となります。

ちなみに、土作りで通気性が大事とよく言われていますが、あれも間違いです。
正確には通水性です。

では、本題の根と水遣りの関係ですが…

水遣りで大事なのは、酸素を含んだ水を与えていくことです。
酸素を含んだ水の代表は雨です。雨は空から地上に落ちる間に、たくさんの空気を含みます。

ただ、土壌に吸われた水は少しずつ酸素を失っていきます。
よって、水遣りをしなければ土壌の水は酸素の無い水に変わっていってしまいます。
そうなると、根を腐らしてしまう嫌気性微生物が大繁殖してしまい、根を腐らせてしまいます。

水遣りはとても大事です。

また、白根というのはとても弱くて、枯れたり生えたりを繰り返して植物が成長していきます。
この白根は土壌環境に大きく影響します。
まず、土壌が水を失えば白根はすぐに枯れてしまうようになっています。
枯れることで身を守るのです。
また、肥料成分が多すぎてもすぐに枯れていきます。これも枯れることで身を守っています。

これを知った場合、水が不足すると根はどうなっていくでしょうか?

まず、土壌が水を失うことで白根が枯れます。
次に、水を失えば土壌の肥料濃度が上がりますから、さらに白根が枯れていきます。

根の成長が極端に悪い場合は、水が多いからではなく、水が不足していることによるケースが多くなります。

水遣りはとても大事です。

いかがですか?

思い違いで水遣りを控えるなどということはしないようにしていきましょう。

※記事名が無い場合は一旦一覧ページへ戻ってください。