微生物の世界の話は深すぎてどこまで話すか考えましたが…

とりあえず、肝心なことだけ話して次に進みたいと思います。

「微生物の利用は、その対象となる微生物が活性、増殖できる環境や条件を作ることでおこなう!」

何かの微生物を入れたら何かが叶う!というのは、まぼろしです。

微生物というのは、活性、増殖できる条件でないとその効果など見込めるモノではありません。

これについては、土作りから考えてみましょう。

「どうして、有機栽培の土には堆肥を入れるのか?」

これは、有用微生物を活性、増殖させるためです。
決して、土に栄養を入れるためではありません。

○「堆肥をたくさん入れると有用微生物の活性、増殖は増える!」
×「堆肥をたくさん入れると、土の栄養価が高くなる!」

これは皆さん、土作りですでに習いましたよね!

「土の栄養価が高い=肥えた土」ではありません。
有用微生物の活性、増殖を強く出来る土が、有機栽培にとって肥えた土となります。

バラは肥料食いなどと揶揄されるように、肥料を補助的に使わないと育ちません。
だから、有機肥料を与える場合は、有機肥料を分解する有用微生物の存在が必要不可欠になります。

だから、「肥えたバラの土」というのは、「有用微生物が活性、増殖できる土」となります。
そのためにバラの土には堆肥を使うわけですね!
土にまんべんなく有用微生物を居着かせるようにすることで、バラに最適の土となります。

次に、水遣りについて考えてみましょう!

バラ栽培の有用微生物は「好気性微生物」です。
好気性微生物というのは、酸素を必要とします。
バラの根も酸素を必要としていますよね!

ということは…
酸素をいっぱい含んだ水をしっかり与えていくことが有用微生物の活性、増殖に繋がっていきます。

「有機肥料を使うなら、有用微生物を活性させるためにしっかり水遣り!」

水遣りの間隔が長くなれば、水に含まれた酸素は抜けていって土が酸欠になります。
そうなると好気性微生物は活性を落とし、やがて死滅します。
そして、それに変わって嫌気性微生物が活性、繁殖し、根腐れを起こします。

特に夏場は温度が高く、土の水に含まれた酸素が抜けやすくなります。
「土が乾いていなくても水遣り!」
これは基本中の基本です。

最後に、土のpHについて話します。

「バラは弱酸性土を好む」というのは皆さんご存知ですよね!
でも、ちょっと言い換えます。

「バラは弱酸性土壌の環境下を好む!」

つまり、弱酸性土で起こる食物連鎖により、バラが健全に育つということです。

「弱酸性土で起こる食物連鎖」
ここに、有用微生物が存在しています。そして、土壌病原菌などは苦手…

これを知ると、木酢液を灌水する意義も理解できるでしょう!

いかがですか?

ちなみに、ピキャット・バイオの微生物はバラの土で活性、増殖できる微生物です。
だから、投入タイミングは、

・土替え時や冬の土のメンテナンス時のみ

・水涸れなど、有用微生物が減って土が悪くなったとき

これだけです。
活性、増殖できる微生物なので、10日に1度とかはおかしいですよね?

庭土で順調なら投入する必要はありませんし、まあ万一程度に少しだけ入れればOKです。

ピーキャット農場の畑は、ピキャットバイオの微生物が大繁殖しています。
だから、冬にちょっと入れるだけ…
これが本物の有用微生物の使い方です。

最後にまとめます。

微生物の利用は「何かを入れるのではなく、その微生物が活性、増殖できる環境を作っていくこと!」

これだけ知っていれば、OKです!