なんでも相談室など、皆さんとマンツーマンで話す機会が多いのですが…

その際、回答するのに一番難易度の高いことがあります。

それは…

誰かがわかりやすいようにと考えた造語の解釈

まあ、私も皆さんが分かりやすいように造語をすることはあります。
その造語が他で使われていたりすると…
「ほお、私のブログを読んでるんだ!」と、そういうのはちょくちょくあります。
英単語とかも多いですね。
本当の英訳は違うけど、イメージが合うということで使うことはあります。

そして今回の相談で出てきた「部分的栄養失調」という言葉…

私が考えるに、部分的な栄養失調だから、バラが水の供給をストップした枝、もしくは急激な気温変化で追いついていない葉っぱ…
まあ、そういうことかな?と思いきや…

「葉っぱが茂って日が当たらなくなると、日が当たらない葉っぱは栄養失調になり、そこにうどんこ病が発生する」

そういう解説を聞いたとのことですが…

ということは、日が当たらなくなった葉っぱが栄養失調になるってこと?

いやいや、これは聞き違い、もしくは解説を誤って受けちゃったんじゃないかな?

もしくは、肥料会社や活性剤メーカーの宣伝かな?

真意はわからないので、私は何も答えることはできませんが…

皆さんは、こういう場合は「栄養失調の栄養とは糖なのか、窒素なのか、それ以外なのか」を聞くことはできますよね?

光合成に関することなので糖だとは思いますが、糖は葉っぱ単位で蓄積されるわけではありません。
逆に、日が当たらない葉っぱには糖を送ろうとするのが植物の特性です。

窒素は…日が当たらない葉っぱとは何の関係もありませんし…
となると、植物が創り出す他の物質のことかな?
植物はビタミンや酵素やホルモンなど、自分で創り出すモノがあります。
でも、それは植物の栄養とは言わない…食べる人間の栄養になるモノはありますが…
また、代謝不足や消費不足とは言いますが、栄養失調ですからやはり栄養かな?

などなど、解釈するのにかなり苦労するわけです。

さらに続けると…

部分的栄養失調の葉っぱにうどんこ病が発生する…
日が当たらない葉っぱにウドンコ病が発生?そこから発生?
そんなの観たことないですよねえ?

光合成不足により糖の生成が不足してうどんこ病にかかりやすくなるというのはあります。
でも、それが部分的に栄養失調になって、それにうどんこ病が発生しやすいなどは…
「間違いです」という以前に、「異次元です」としか答えようがありません。

うどんこ病が真っ先に出やすいのは新芽では?

まあ、皆さんもこれぐらいはご存じですよね。

ただ、部分的栄養失調ということでは、バラがこの枝要らないと判断して水の供給を緩めることで起こることはあります。
これ、黒点病に感染しやすいですね。
気孔がしっかり閉じず、蒸散も無いので黒点菌は侵入し放題です。
でも、バラも侵入されても要らない葉っぱなので気にしません。

黒点病なら理解できないわけではありませんが、うどんこ病というのは謎です。
うどんこ感染は、明らかに性質が異なりますよね。

ですから私はこう返答します。

「おそらく聞き間違い、もしくはあなたの解釈が間違っていると思いますよ。」

デタラメは巷にあふれていますが、異次元というのはそれほどあるわけではありません。
異次元を創り出してしまうのは、解釈間違いであることが多いんですね。

部分的栄養失調の「栄養」とは何を指すのか?
部分的栄養失調の「部分」とは葉っぱなのか?

解説を聞く場合は、こういうことはしっかり解説してもらった方がいいですね。

そうしないと、デタラメを通り越した異次元になってしまいます。
気をつけてくださいね!

「ねえねえ、日が当たらなくなった葉っぱをしっかり残していく方法ってありませんか?」

そういうのが気になった方、いませんか?

答えは、絶対はありませんが、狙うことはできますよ。

葉っぱを落とすのはバラの意志!
だから、葉っぱを落とさせないようにバラの意志をコントロールすることはできます。

葉っぱに日が当たらなくなると、この葉っぱは光合成が弱い、つまり要らない葉っぱだとバラが思ってしまいます。
そうなると、日が当たるところに葉っぱを展開して、日が当たらない葉っぱはお荷物になるから捨てたくなりますよね?
だから、そう思わせないようにしていきます。

じゃあ、どうするか?

やり方は色々あります。農業的工夫もあります。

でも、皆さんが一番簡単にできることは…

・糖のバランスを維持し、光合成の必要性を強くバラの持たせないこと
・リン酸やカルシウム散布で、葉っぱが機能していることをバラに認識させること
・水をしっかり与え、光エネルギーが弱くても蒸散力を維持すること

まあ、リバイバルやありん散布で葉っぱは落ちにくくはなります。
半日陰でリバイバルは活躍していますよね!これは糖バランスの維持です。

農業的ということでは、遮光するのもひとつの手です。
光エネルギーが強いと日向と日陰では光合成ムラが強くなるので、そうするとさらに日陰の葉っぱは犠牲にします。
そうならないように、光エネルギー自体を弱めてしまう遮光をするわけです。

まあ、皆さんはやってはいけませんよ!
私もやらないですし、そういうことで育ったバラは葉っぱは付いていても弱さのほうが目立つようになります。