「栽培は表現力だ!」

という、わけわかんないことを言い出す私ですが…

今年も春に向かって頑張った皆さんへのご褒美に、スペシャルな話をご提供しましょう。

ピーキャット流で1年以上育てた苗限定で、見事な花を咲かせる方法です。

肥料過多で育てちゃった苗では無理ですので、頑張ってもう1年育て直してくださいね。

この方法は、農業の果物や実物野菜(かなり高級)でも実践されています。

考え方はとてもカンタンですから、後は皆さんがしっかり意識して楽しんでみてくださいね。

花や実は器と考えましょう!

開花期はリン酸を効かせて、花に糖やタンパク質をしっかり送り込むことで良い花にします。
糖やタンパク質を送り込むわけですから、花を器だとイメージしてください。

さて、この器はどういう器が良いですか?

これね、ゴム風船をイメージしてください。
ゴム風船を、水や糖やタンパク質で膨らませるイメージですね。
香り成分や発色など、すべてタンパク質や糖ですから、これで風船を膨らませれば?
すごい風船になるでしょ?

ただね、花や実ってゴム風船のようになってくれるかというと…
なかなかそうならないんですよね。

ゴム風船のような柔軟性は、カルシウムで作っていきます。

カルシウムって皆さん硬いイメージがありますよね?
それは骨!
植物の細胞壁にカルシウムが多いと、ものすごく弾力のある伸縮性豊かな細胞になります。
ちなみに、細胞壁を硬くさせるのはリグニンですね。

この弾力性豊かな花に糖やタンパク質をガンガン送り込めば?

そりゃねえ、悪いはずが無いですよね。

「カルシウムを効かせるって、定期的に散布しているピキャット・Caのこと?」

そうですよ。ピーキャット流の場合はすでに意識しなくてもやっています。

窒素と糖のバランスが大事!

肥料過多で育てちゃうと窒素過多になるので、その時点で良い花は狙えません。
後は偶然性、神に祈ってください。

良い花であるためには、「糖>窒素」の意識が必要です。

果物なんかでも、甘くない、水っぽい、えぐみがあるなど…
美味しくない場合は窒素過多であることが多いですね。

バラの花の場合は、白ぼったい、大きい割りに綺麗ではない、香りが弱いというのは窒素過多である事が多いですね。
窒素過多だと開花は早まるし、形成ばかり先に行くし、良いことはありません。

また、窒素過多だと葉っぱがドス緑になって分厚くなってしまいます。
これにより、光合成の弱い葉っぱとなり、気孔の開閉もにぶくなります。
糖も水も得にくい葉っぱですね…

じゃあ、バランスはどうやって?

肥料過剰にならないようにして、リバイバル使っておけばいいですよ。
カンタンでしょ?

開花を遅らせる!

初心者の頃は、早く咲いたら喜べますが…
レベルが上がると、早く咲いちゃったらガッカリですよね…

でもね、気温が高くなっちゃうと開花はどうしても早くなってしまいます。
そうなると、花に糖やタンパク質がしっかり貯まる前に咲いちゃって味気ない花になります。

花芽~開花の期間を、できる限り長くしたい!

そう思えたら、中級者の仲間入りかな?

では、どうすれば開花を遅らせることができるか?

遮光するぐらいしか手は無いかな?窒素を極限まで抜くのもねえ…
これってあまりよろしくないですからね。

開花を遅らせるよりも、開花が早まっても花の品質をできる限り落とさないほうに発想を転換します。

「そんなことができるのか?」

「もうやっているじゃないか!」

リバイバルにお任せですね。

代謝をしっかり意識しよう!

代謝が落ちると、花は一気に悪くなります。
代謝、つまりバラ体内での樹液の回りですね。

良い花を咲かせるには、バラがしっかり水を摂取できることが肝心です。
そのためには、葉色もしっかり意識してくださいよ。
葉っぱの蒸散が弱まれば、水の吸い上げも弱くなってしまいます。

「水を多いと水ぶくれしないですか?」

あり得ないです。

「水が多いと花の香りが薄まりませんか?」

あり得ないです。

タンパク質がいろいろな物質形成をするためには水が必要です。
強い光合成には、たっぷりな水が必要です。

まあ、バラを痛めつけて良い花にしようという考え方もあるでしょうが…
ピーキャット流では、あくまでバラは愛おしむことをします。

今年はこれだけ意識しましょう!

まだまだ良い花作戦はありますが…

今年は皆さんは、花はゴム風船と意識してみましょう。

こういう意識を変えるだけでも、栽培はかなり変わってきますよ!