活性有機ぼかしとPSPぼかし

どっちをどう使おうか、悩んでいる方が多いですね。
悩むことはとっても良いこと!皆さん、施肥の大事さがわかってきたんだと思います。

一昔前までは、肥料というのは「効く」ばかりを考えていました。
昔の「肥やしは貴重」の流れで、とにかく効果ばかり追っていたわけですが…

今の時代、そしてこれからの時代は「効率化」で考えます。

まあ、人間も同じですよね。
食糧が不足していれば、とにかく栄養価が高いモノを食べることが先決です。
でっぷりしたお腹は貫禄充分で逞しさを感じていたかな?
でもね、今の時代はちょっとお腹が出ただけでメタボ認定されてしまう時代…
栄養管理が大事な時代になっています。

活性有機ぼかしやPSPぼかしは、肥料の中ではどういう位置づけになるかというと…

無農薬栽培に適したぼかし肥料

こういうことです。
たくさんある肥料の中から、無農薬を意識したぼかし肥料というのはこの2つですね。
他にあるのかどうかは…私が知る限りはありません。

じゃあ、無農薬を意識しているというのはどういうことか?

ニームのなんかが入っている?
いやいや、そういう幼稚な発想ではありませんよ。

「効く肥料」というのは、けっこうカンタンに作れます。
窒素消費を上げることができれば目に見えて枝葉は育つから、それでいいんですけどね。
後は濃度と摂取機会の問題だけになります。

「効率が良い肥料」というのは、何に対しての効率化なのかが大事になります。
この効率化というのは、対象植物に対しての効率化です。
バラであれば、生育サイクルに合わせることが最適な効率化ですね。

「効く」を表現する場合は、窒素濃度を高めてリン酸での消費も高めていきます。
これ、市場でよく売られている「バラ用肥料」です。
まあ、バラ用でなくても、トマトもイチゴもナスもメロンも…パッケージ以外はほぼ同じです。

ところが…
窒素濃度を高めると根の浸透圧は下がります。糖とのバランスも悪くなります。
生育期にリン酸が効いてしまう、開花期に窒素が効いてしまうなど、とても効率的とは言えません。

これを一気に効率化させたのが、活性有機ぼかしです。
窒素濃度を極端に上げず、リン酸も効かさないことで生育期の無駄な消費を抑えています。
その代わり、消費を上げたい開花期にはピキャット・ありんを使っていきます。
生育期に窒素を効かせたい場合はピキャット・アミノも使います。

こういう効率化を目指すことで、病害虫が出にくく、無駄な老化を防ぎ、バラに理想的な「生育ローテーション」をさせていきます。

ただ、やはり難しいと感じたり・手間が掛かるなど、ガーデナーの都合も出てきます。
バラが主役といえども、それを押し通すのは大変ではあります。

では、育てるのが難しい品種やしっかり施肥コントロールしたい品種以外はガーデニングとして使いやすいぼかしもあったほうがいいんじゃないか?

ただ、だからといって「効く」だけを注視すれば無農薬はかなり難しくなることが懸念されます。
・リン酸が効いても、窒素消費が極端に上がらない
・窒素濃度を極端に上がりにくくし、効率的に摂取できるようにする
・(あとは企業秘密なので…)
無農薬栽培に求められるぼかし肥料として私が創ったのがPSPぼかしです。

ここでピーキャットのぼかし肥料2大テーマ!

「効く」よりも「効率的に摂取」

無駄に効かすことをできる限り排除

無農薬栽培で欠かせないテーマはしっかり組み込んでいるのが、活性有機ぼかしであり、PSPぼかしです。

では、どちらをどう使うべきか?

これね、答えはありません。
こんなことを言ってしまうと、さらに使い分けが難しく感じるでしょうが…

栽培ってね、肥料でどうにかなるモノではありません!

私は魔法のぼかしを用意したわけではありません。
あくまで、バラの有機栽培・無農薬栽培に適した2種のぼかし肥料を用意しました。

ここで着目していただきたいのは…

バラの有機栽培・無農薬栽培

栽培はすべての流れで作っていくと私は言っていますよね。
無農薬も、ピーキャット・クリアだけで成すモノではありません。栽培全体で無農薬を成し遂げていきます。
土作り・施肥・洗浄技術など、すべて無農薬にとっては大事ですよね。

そうすると…

皆さんがバラを育てる環境・条件も大きく大きく関わってきますよね!

病害虫が出やすい場所では、強健品種でも育てるのが難しいことがあります。
環境に恵まれると、木酢液だけで凌げる場合もあります。
日当たりが悪いと、どうしても糖の生成が弱くなってしまいます。
皆さんの知識や経験、バラと触れ合える時間も違っています。体力的なモノも違っています。

活性有機ぼかしでしっかり施肥コントロールしていくか?
PSPぼかしで基本をしっかり抑えていくか?

皆さんが決めていくしかないですね。
冷たい言い方かもしれませんが、私もいい加減なことは言えません。
両方とも有機栽培・無農薬栽培に適したぼかし肥料ですとしか言いようが無い…

ということで、私からの提案です。

両方使って、まずは皆さんの栽培スキルを上げていきましょう!

結果は、間違いなく皆さんの意見はばらつきます。

「活性有機ぼかしを使わなくてもPSPぼかしでバッチリですよ!」
「PSPぼかしだと、やっぱり病害虫の発生が多いなあ…」
「PSPぼかしでも病害虫はぜんぜん問題ないですよ!」
「活性有機ぼかしでないと、あの香りは出ないなあ…」
「PSPぼかしでも花は抜群!カンタンに絶品狙いできます!」

必ず意見はばらつきます。
だって、皆さんそれぞれ育てる環境や条件が違うのですから!

両方使って、そして良い方を使う、もしくは使い分ければいいですね。
そして、SNSとかで皆さんと意見交換すれば…

貴方がバラを育てている環境や条件の善し悪しが詳細にわかるようになりますよ!

鉢植えなんかでも、おもしろいことがありました。

AさんとBさん、同じ鉢に同じ品種で同じ施肥に同じ日当たり…
Aさんは肥料過多気味で葉色が濃く、夏を過ぎたら病害虫の餌食になりました。
なのにBさんは、理想的な葉色で病害虫も出ず、秋もたくさん花を楽しめました。

同じなのに、どうして結果がこんなにも違ったのか?

それは、水やりの違いでした。
この仕組みはいずれ詳しくお話をしますが、鉢植えの場合は水やりと施肥の関係性はものすごく大きいんですね。
Bさんはしっかり水やりできていた、Aさんは勘違いしてしまっていた…

「たかが水やり されど水やり」なんて野暮なことは言いませんが…
水やりと施肥の関係性を知っているかどうかだけで、結果は違ってきてしまいます。

「水を控える」
これについて私は思いっきり批判しています。
いくら良い苗、良い土、良い肥料を使ったって、水やりと施肥の関係が切れていたら話になりません。
有機栽培・無農薬栽培では、正しい知識がとても大事になってきます。

いかがですか?

どれを使うかの答えを求めるのではなく、まずはしっかり使ってみてください。
そして、いろいろなことをしっかり観察し、皆さんが皆さんなりに答えを出していきましょう。

その上で!
皆さんが間違っていたり勘違いしていたら、私が一人一人にしっかり指摘していきますね。