「ピキャットクリアを散布すると、葉っぱが丸まってしまった…」

「ピキャット・ありんでも薬害って出るの?」

農薬使用時代に悩んだ薬害症状は、ピーキャット流になってもどうしても出ます。
こうなると、ピキャットクリアも農薬と同じようにバラにとってはきついモノなのかな?と思いがちですが…

これを生き物の観点から解説してみましょう。
農家さんも知らないことなので、勉強にはなると思いますよ。

滋賀県や三重県の山奥に存在した伊賀や甲賀の忍者たち…
戦国時代に影で活躍した存在でしたよね。
この忍者たち、幼少の頃から毒を身体に入れることで慣れさせ、毒に耐えられる身体を作っていたと言われています。
本当かどうかは知りませんが…

私はお酒はほとんど飲めません。
というより…
社会人になった頃は、飲めないと仕事に支障があったから飲んでいました。
ウィスキーやブランデーなど、1晩で1本空けちゃうことも…
でもね、最初は全然飲めませんでしたし、飲まなくなった今はコップ1杯のビールで酔いつぶれます。
結局は慣れってことですね。

でね、植物の薬害も同じなんです。

一般の人がコロッと逝っちゃう毒も、忍者は耐えられる…
いつも飲んでる人は一気飲みしても大丈夫だけど、飲んでいない人は急性アルコール中毒に…

生き物ですから、こういうことになるわけです。

では、植物の薬害はというと…

普段、水以外の液体に葉っぱを濡らすことがない植物は、葉っぱは水だけに濡れても平気なように育っていきます。
しかも、その水は雨…
雨が降るときは太陽が出ていません。
つまり…

植物の葉っぱは、太陽が出ていないときの雨に耐えられる表面になっている!

だから、狐の嫁入りと言われている「晴れていても雨が降っちゃう」なんてことだと葉っぱを痛める事があります。
葉っぱが濡れていて太陽の陽射しを受けると、葉っぱの表面についた水以外に葉っぱ内部の水も奪われてしまうんですね。

そして皆さんは、雨の日に葉面散布はしない…
だから、いつも狐の嫁入り状態で植物の葉っぱを濡らしているわけです。
しかも、それは水ではなく…
農薬であったりピキャットクリアであったりリン酸であったり木酢液であったり…
刺激があるモノを散布しています。

薬害が出るって、普通ですよね?

こう思えた方は、次のステップへ!

忍者のように毒が平気な身体でないと、盛られたらコロッと逝っちゃいます。
お酒を飲まない人が一気飲みすると、まあ最低でも潰れちゃいます。
雨に耐えられるだけの葉っぱは、水以外の液体で濡らすと薬害は出ます。

生き物として、当たり前に思えることで…

じゃあ、どうすればいいの?

これを考えていくことができるわけですね。
ですから、次の考えるネタを提供してみます。

人間がウィスキーをストレートで飲むとします。
胃が奈良漬けになるほど毎日飲んでいるおとうさん、飲んだことがない未成年の若者…
さて、どうなりますか?

若者が生まれ持ったアルコールへの耐性を持っていなければ、おとうさんのタフさにはかないません。
下手すると、病院直行ですね。

つまり…

農薬慣れした植物は、農薬慣れしていない植物よりも薬害に対してはタフ!

いかがですか?
植物栽培の最強伝説!メタボなおとうさんは、ここでもそのタフさが際だっています。
肥料過剰に強く、農薬での薬害にも強い…
現状の農家さん、ガーデナーが憧れているのがメタボなおとうさんですね!

ただ…
最強伝説のメタボなおとうさんですが、他の健康面はどうなのかな?
植物も同じで、薬害に強い葉っぱって本当に強いの?機能も上なの?

まあ、答えは明白ですね!

生き物というのは、敏感に反応できているほうが健康なんですね!
ただ、ややこしいのでアレルギーの話はここでは忘れてね。
これはいずれ私も答えを出したいので、今はちょっと置いておいてください。

毒にもアルコールにも反応できるほうが健康!植物も薬害が出るから健康!

こう思えた方は、さらに次のステップへ!

ここで皆さんは、薬害って出て当たり前だし、出るのも健康だからだというのは理解できましたね!
バラが悪いとか、散布しているモノが悪いとか…
自分の知識の無さを人やモノに責任転嫁することなく、真っ正面から堂々と解決していきましょう。

ちなみに、農薬に関しては刺激性が度を超しているモノ、温度で刺激が大きく変わるモノなどありますから、農薬では参考にしないでくださいね。
農薬の場合は季節や植物の種類や状態で使い分ける必要があります。
ほとんど解説されていませんが、農薬は適時適用使えば、やっぱり効果は絶大です。
まあ、私が農薬使用で口外することはありませんが…バラではほとんど適時適用を間違えていますね。
そりゃ、黒点病は止まりません。

まず、急にアルコールを飲まなければいけなくなった場合、皆さんはどうしますか?

ウコンを飲む?先に食べ物を胃に入れておく?
ウィスキーなら薄める?何かで割る?
ペースはゆっくり?少しずつ慣らしていく?
お酒の種類は1つ?チャンポンはしない?
体調が悪ければ控える?疲れたときはやめておく?

皆さんなりにいろいろあると思います。

皆さんのバラたちの葉っぱは、若々しい機能重視の葉っぱですよね。
これが農薬慣れしていない、有機栽培ならではの葉っぱです。

ここに雨以外の液体を散布するわけですから…

■根の浸透圧・葉っぱの蒸散を強くし、葉っぱから水が奪われても耐えられる体質にする
■根がダメージあるとき、葉っぱからの蒸散量が多いときは控える
■古い葉っぱを整理しておくことで若い葉っぱを守る
■水遣りして1時間ぐらい置いてから散布
■葉っぱの細胞を強くするために、カルシウムは常に摂っておく
■万一の葉っぱの傷みにも耐えられるように、リバイバルを常用
■まずは薄めから、徐々に慣らしていく
■スカッシュは葉っぱがしっかりするまで控える
■陽射しが強い日は避ける
■雨で葉っぱが濡れているときは意外とチャンス!
■空気が乾燥しているとき、風がある日は葉っぱを軽く水で濡らしてから散布

などなど…

薬害は出て当たり前と考えれば、薬害が絶対出ない方法も無いと考えられますよね。
だから…

薬害は避けていくモノ!

こう考えてしまえばよいわけです。
そうしたら…
薬害って、たいして怖くないですよ。
皆さんにはリバイバルがありますし、万一の葉っぱのダメージも怖くはないです。

アルコールを飲んでも絶対に平気な方法…
うん、こっちのほうが断然怖い…

皆さんも、こういうのはなにが悪いと考えるのではなく、自分なりにいろいろ考えていった方が楽しいですよ。

実際…
ある農家さんでピキャットクリア散布をしていると、かなり酷く薬害症状が出ました。
ところが…
次はまったく出なかった…
その原因は、「水を控えれば実が甘くなる」という迷信を排除したからですね。
たっぷり潅水とたっぷりピキャッシュで、実はとっても甘くなったという…
理由はカンタン!
薬害に耐えられる葉っぱが、光合成の強い葉っぱに変わったからです。
光合成が強い葉っぱだから糖をたくさん作り出す…まあ、それだけで実は甘くなりますよね。
薬害に強い葉っぱが欲しいのか、機能の高い葉っぱが欲しいのか…
収穫する実が変わってくるのは当然でもあります。

「もしかして、花の香りが上がるのもそういうこと?」

イコールの部分もありますが、そうでない部分もあるので…
香りの技術はいずれお話しします。
今はね、皆さんには有機栽培と無農薬栽培を先に確立してもらわないと!

その後、ピーキャット流で一気に香りを上げる技術をお教えします。
ただ…
香りが強すぎるのもどうかなあというのもありますけど…
ロンサールもしっかり香りを出すことができますので、本来の香りを知るということではいいのかな?