皆さんがバラの品種選びをするときは、耐病性は気にしてますか?

「そりゃ、病気に強いことに越したことは無い!」

というのが大半の声だとは思いますが…
果たして、そうかな?

「黒点病に弱いのには、何か理由があるんじゃないか?」

って、そう考えたことはありますか?
黒点病セミナーに参加された方には解説しましたよね!
自然と生き物には理由があります。
それを知らずに、「超したことは無い」というのはちょっと違うんじゃないかな?

「バラの活性が落ちると黒点病に感染しやすくなる!」

これはバラの自衛本能だというのも、セミナーでお話ししました。
バラにとっては都合が良いように動いているのに、人間が許さない…
違和感を感じませんか?

まず、バラの耐病性について考えてみましょう。
どうして、耐病性が必要なのか?

(1)病気を出さない・止める技術がある
(2)病気を出さない・止める技術が無いから耐病性が欲しい
(3)病気のことを考えたくないから耐病性が欲しい
(4)農薬を使いたくないから耐病性が欲しい

耐病性を最優先で望む場合は、まず(2)か(4)です。
耐病性を強く望む人は、病気でバラが上手く育っていないか、もしくは農薬散布が嫌になっているってことですね。

(3)の人は、まあ手軽に気楽にバラを育てたい人なので、ここは別途解説します。
上手く育てられないからこう言っちゃう人は多いので…

ちなみに、癌腫病を出さない生産者は癌腫抵抗台木は必要ありません。
癌腫病を出してしまうから抵抗性台木が必要になります。
皆さんも同じで、癌腫病を克服できるなら癌腫病抵抗性台木は必要ありません。

「でも、癌腫病を考えたくないから抵抗性台木の方がいいのでは?」

いやいや、わざわざ使う必要はありませんし、デメリットもあるようなので手は出さないです。
逆に、パーフェクトでもないようなので、対策をおろそかにして出してしまうほうが嫌ですね。
出さない技術・止める技術があるなら、そちらのほうが確実です。
(1)の人は、耐病性って「あればいいかな?まあ、気にしてないけど…」ぐらいに考えています。

と考えれば…バラに望む耐病性って…

■バラが上手く育てられない!
■農薬を使いたくない!

ということですよね?

じゃあ、生き物に頼らずに人間が技術的になんとかすればいいんじゃないかな?

ここで考えて欲しいことは…

巷のバラ栽培方法は、上手く育たないし、農薬もタップリなんだね!

だから、バラに耐病性という特性を持たせてなんとかしようという作戦になるわけです。
多くの育種家が右にならえで…

バラ栽培って切りバラ生産以外は趣向の世界です。
癌腫菌も黒点菌もうどんこ菌も、自然や生き物の世界では必要な生き物です。

自分が趣向を凝らすテリトリー(栽培場所)だけは、バラに都合の悪い上記のモノを排除したいわけで…
それって、栽培技術なんじゃないのかな?

栽培技術ありきで、それでもどうにもならないなら耐病性!

栽培技術はとても奥が深くて、たとえば黒点病セミナーでは…

放線菌と糸状菌の優位性は地形で違ってくる!という話をしましたよね。
地形での優位性を知らずに、どんな菌を入れようがキトサン使おうが偶然しか起きません。
こういうことを知らずに黒点病が止まらないから黒点病の耐病性を求めるというのは、あまりにも安易すぎるんじゃないかな?

育種は偶然の産物っぽいところもあるんで、耐病性は偶然性でいいんじゃないかな?と私は思います。
そのほうが個性的で魅力的!

バラの耐病性に頼るのは、昔に逆戻りで進展が無いのでは?

春先にうどんこ病が蔓延しちゃって、うどんこ病に弱い品種を躊躇していた人も、今はピキャットクリアでどうとでもなりますからねえ!
ハダニだって見なくなるんだから、どうとでもなる!

バラに求めるべき事はちがうんじゃないかな?