バラ栽培では新しく「バラの夏越し」という栽培技術が必要になってきました。

地球温暖化で、今の日本は毎年酷暑が襲いかかります。
この酷暑を上手く乗り切らないとバラは右肩下がり、秋の絶品のバラが楽しめなくなります。
詳しくは「バラの夏越しセミナー」でやっていますが、今回はカンタンに解説しますね!

バラは今の日本の酷暑に耐えられるのか?

なんとか耐えてますよ!さすがの強さです!

しかし…
ダメージは受けやすいですし、間違った育て方で要らぬダメージを与えていることも多く見られます。

枯れずとも沈黙、そして老化へ…

バラが上手く育たない人、少し生育したと思ったらすぐに病気にやられちゃう人は夏越しの失敗が多々あります。
ただ、夏越しの前に夏を越せるバラにしておかなければいけませんが…
ここは省略させていただきます。

夏越しの大きなポイントだけ解説しておきますね!

土の表面が乾いたら水遣りで枯れにまっしぐら!

土の表面が乾いたらなんていうのは、マルチングしているかどうかだけです。
こういうあいまいな水遣りはとっても危険!
特に酷暑だと一気に水涸れに持って行かれます。

水遣りセミナーもありますので、いずれ参加してみてくださいね!

暑い時間でも水遣り!

「暑い時間帯に水遣りすると根が煮えてしまうのでやらないほうが良い」はデマです。
おそらく、バラを早く枯らして次の苗を買って欲しいんだと思いますよ(*^▽^*)

ホースに溜まった熱湯をそのままやったり、ちんちんに焼けたコンクリートの上に直に鉢を置いていたりすればそうなり得ますが…
それは普通にアカンことですよねえ!

とにもかくにも、酷暑は水遣りが最優先です!

ちゃんと土作りができているなら水遣りが多くて根腐れすることなど起こりません!
(根腐れは土が悪い証拠です)

水は命の源!
バラがクタッとしたら、バラはアブシジン酸を猛烈に出して葉っぱの気孔を閉じて守りに入ります。
バラが強い水涸れを感じたり、たびたび軽い水涸れを繰り返すとバラは生育を止めて細胞を老化させていきます。

軽い水涸れは平気は嘘!

バラを早くダメにして次の苗を買って欲しいんだと思いますよ(*^▽^*)

肥料過多が枯れを招く!

酷暑は肥料が命取りになることがあります。
肥料を与えると土の塩基濃度が上がります。土の中の水も失いやすいのでさらに塩基濃度が上がります。

そうなると…

土にしっかり水があるのにバラが水を吸えなくなります!

農家さんでもやっちゃうミスですね。
こうなると、何も起きていないのに葉っぱが黄変したり、疫病のように葉っぱの部分が枯れたように茶色くなります。
肥料濃度が上がることでバラが水を吸えなくなるのは「根の本当セミナー」で解説しています。
浸透圧の問題ですね!

酷暑は規定通りに肥料を与えても、土の水分が奪われると土中の肥料濃度が一気に上がります。
土の水分が無くなるわ、肥料濃度が上がって水が吸えなくなるわ…

そのためにも、酷暑は水遣りをしっかり!肥料はしっかり減らしていきます。

酷暑にバラは光合成したくない!

酷暑でも1日数時間程度は光合成しないとバラは生きていけませんが…

酷暑では、バラはほとんど光合成はしません!

酷暑では、バラが受けた光エネルギーはほぼすべて熱放出エネルギーに使われます。
どれだけ強い光を浴びても光合成する量は同じで、それよりもバラは熱放出に懸命にならざるを得なくなります。
この熱放出には大量の水が必要で、もし水を失えば熱放出もできなくなってバラは葉っぱを捨てるようになります。

「ここが一番日当たりが良くてバラの特等席!」
実はバラの拷問場所だったなんて事がよくあります。

植物は陽の光を受ければ受けるほど光合成するということはありませんので、逆に酷暑は植物にとって酷になります。
熱帯地方や亜熱帯地方の植物なら平気ですが、バラは違いますよね。

酷暑に葉っぱが多すぎるなら、葉っぱの量を減らして負担を軽減させてあげるのも夏越しには必要です。
(あくまで多すぎる場合ですが…)

暑さをできる限り回避!

夏の西日はとにかく熱量がすごいので、遮ることができるのであれば、遮ってしまった方がバラも楽になります。

鉢栽培では、鉢への直射や輻射熱がきついので、
・直置きはしない
・二重鉢にする
・壁の反射を防ぐようなすだれなどをかけてみる
など、対策をしてみましょう。
あと、マルチングは必須です!
もし梅雨の間に薄くなっているようであれば、足してあげましょう。

肥料は液肥がオススメ!

酷暑に肥料過多はバラにとって致命的なのは理解してもらえましたか?

そこで活躍するのが液肥です!

液肥の本当の使い方を知らない人が多いですが、これは施肥セミナーで詳しく解説しています。
酷暑は固形肥料よりも液肥を効果的に使っていきます。

与える時は、水やり代わりにいきなり与えるよりも、一度水を与えてから液肥を与えるのが酷暑での与え方です。
量が少なくても土への浸透がよくなるので液肥の節約にもなります。

そして、次の日にはしっかり水遣り!
液肥を与えた場合、水遣りしてしまうと流亡して肥効が無くなるなんて思っているへたっぴが居ますが…
液肥の意味がわかっていないとそうなるんでしょうねえ。

液肥はピキャット・アミノか恵海になりますが、アミノは中級者以上向けとなります。

鉢土の状態を必ずチェックしよう!

いつも水やりの量が足りていなかったり、乾かし気味にしていると、鉢土に水の通り道が出来てしまい、全体に水が染み渡る前に下から抜けてしまっている場合があります。
鉢土の表面が固く固まっていないか(マルチングをしているとあまり起こりません)、水をやったときにすぐに下から出ていないか注意して見てください。

水がしっかり染みているかは、水やり後に鉢を少し持ち上げてみるとわかります。
なかなか染みない鉢も、3度4度、たっぷり与えると全体に水が行き渡るようになります。
それでもダメな場合は、表面の土をほぐし、できれば鉢増しをお勧めします。
鉢増しできない場合は、水を張ったバケツに鉢ごと浸け2~3時間沈めておきます。

真夏は丸坊主でもかまわないよ!

梅雨の長雨で、黒点病にかかり葉っぱが無くなってしまっても、まだ秋までは数ヶ月あります。
しっかりケアしてあげれば、新しい葉を出すようになりますので、あきらめて放置しないでくださいね。
ここで放置すればバラは老化に向かいます。その後の復活もかなり時間がかかるようになります。

葉がない分、土は乾きにくくなりますが、新鮮な酸素を送ってあげるためにも、水やりはしっかりやってください。
もし、いつまでも水が乾かないような状況がある場合、コガネムシの幼虫に入られている、テッポウムシに入られているなど別の要因も考えられるので、その場合は根をチェックしてみてください。
養生方法としては、肥料は止め、リバイバルは続けます。500~1000倍で与え、葉が出てきたら薄めの液肥から与えます。

夏越しのテクニックはまだまだあります!

今回は初級者の方に向けて書きました。
夏越しのテクニックはまだまだたくさんあります。

たとえば、成木の場合は夏は休息期でかまいませんが、春に植えた新苗であれば夏は生育期になります。
これで育て方、夏越しは違ってきます。
生育が良い場合や黒点でやられた場合などでも違ってきます。

今年の夏越しセミナーはもう終わってしまいましたので、来年は見逃さずにご参加くださいね!
夏越しの成功が秋の絶品の花に繋がります!

水遣りは絶対!水遣りが多くても根腐れなんて起きない!

土作りが下手だと、水遣りが多くて根腐れすることは起こりえます。
でも、有機土壌を作れるなら水遣りが多くて根腐れを起こすなんてのは超常現象以外には起こりません。

そういうことでは夏越しの前に夏越し準備がしっかりできているか?というのはありますが…
じっくり覚えていきましょう!