バラの開花期とは、小さな小さなつぼみを付けた瞬間からです!

・小さなつぼみ〜額割れするまで(開花準備期)
・額割れして花が終わるまで(開花期)

この開花準備〜花の終わりまでは、バラは生殖成長します。
ただ、厳密に言うと生殖成長中も栄養生長しています。

「開花期とは、バラが花に集中できるように手助けする時期」
と考えてください。
そして、絶品の花を狙っていきましょう!

リン酸を効かせる理由

「花を咲かせるにはリン酸が必要!」
と、これは昔から言われていることですが…
これにはちょっと語弊があります。

花自体も色も香りも、これはタンパク質で造られますから、窒素です。
リン酸には違う大事な働きがあります。
それは、花に次々と栄養を送り込む役割を担っています。

バラにとって、開花期は花(つぼみ)に栄養をどんどん送りたいですよね?
リン酸は栄養を送りたいところに集中し、タンパク質とデンプンからなるアミノ酸と糖を送り
続けてくれます。
だから、開花時にはリン酸が必要になるのです。

絶品の花を咲かすには、リン酸をいかに上手くタイミング良く効かせていけるか?
とても面白いですよ!

窒素を効かせない理由

開花期に窒素を強く効かせてしまうと、以下のような症状が出る場合があります。

・花が変形したり、花が大きくなる前に開いたり、色が薄くなる
・枝・葉・根に栄養が取られ、花に集中して栄養を送れない
・開花を嫌がり蕾を落としたり、花が傷みやすくなる
・開花前に病害虫にやられやすくなる
・マメコガネ・スリップスの温床となる

などがあります。

バラは開花に向けて、体内に必要な栄養をいっぱい溜めています。
また、土中にも必要な栄養分はすでにあり、じっくり吸収して花に使っていきます。

開花近くになると栄養が足りているか不安になることも多々ありますが…
開花時期は必要最低限の窒素で事足ります。
不安な場合は、ピキャット・アミノを濃度を下げて足してあげましょう。

じっくりゆっくり咲かせる

絶品の花を咲かせる基本は、急がせずじっくりゆっくり開花させることです。

しかし、これは天候に大きく左右されます。
春先の気温が高かったり、残暑がいつまでも残ると花はイマイチ…
桜の開花が大きく遅れた年では、春に絶品の花が多く咲いたりしました。

開花を急がせない、じっくり咲かせられる環境作りと工夫を考えていきましょう!

・開花が早そうならリン酸は控える
・置き場所を変えたり風通しを良くして体感温度を下げる

 

2番花を狙う場合は早めにケア

これからのケアはピキャット・リバイバルですべてまかなえます。
ケアの意識無く、次の花を狙っていきましょう!

バラの活性が高いなら、2番花、3番花を狙っていきます。