植物栽培というのは、不作や生育不良に陥るという恐怖がつきものです。

だから…
逆の作用が働くのか、「でっかい!」、「たくさん!」に強い憧れを持ってしまう人が多いようです。

でね、この「でっかい!」や「たくさん!」はエスカレートしていきます。
去年よりも今年の方が小さかったり花数が少ないと、「おかしい!」となってしまいます。

バラ栽培にはおかしな言葉があります。
それが「充実した株」という言葉ですね。

株の充実とは何なのか?

私にはそれが全く理解できません。何がどう充実なのか?
ちなみに、「貴方は充実していますか?」と聞かれたら…なんと返せばいいんでしょうね。
おそらくは、株が立派なほうが良い花になるという錯覚がそういうことになったんだと思われます。
まあ、錯覚ですね。そんな機械的なことにはなりません。
これは多くの方にすでに実感していただいています。

ですが、植物栽培というのは「でっかい!」や「たくさん!」に憧れてしまう人が多いですね。

ちなみに、私ら人間はどうでしょうか?

「いくら過度なことをやったって、俺はびくともしない!」
というタフがウリの人もいるでしょうが…
多くの人は、過度なことをすれば、その反動がまず起こります。

生き物って、そういうもんなんです!

バラはバラらしく大きくなっていくのが健全な育て方であり、健康になります。
チワワもチワワらしい愛らしさでいられることが健全です。土佐犬になる必要はありません。

なのに、植物栽培はポパイのホウレンソウを求めます。
悪役のブルートにいつもこてんぱんにやられているポパイが、ホウレンソウの缶詰を食べることで逆にブルートをこてんぱんにやっつけてしまう!
こういう、とっておきのホウレンソウの缶詰に憧れちゃうんですよね。

バラもバラらしくあればいいのに…
ポケモンの進化のように、かわいらしい姿から進化して強そうな姿に変身!

まあ、すべてアニメですが…

過度な大きさとか、過度の収穫というのは、生き物を育てる上ではよろしくありません。
そのようなことを求めるのは、さらによろしくありません。

ピーキャット流バラ栽培は、バラがバラらしくあるための栽培技術です!

ポパイのホウレンソウは用意していませんし、バラはポケモンのような進化もしません。

ですから…

とっておきや目からウロコや魔法は存在していません!

その代わり、
そのバラがそのバラらしく健全で健康にいられることはできます。
そのバラがそのバラらしく最高のパフォーマンスができるようなことはできます。

それ以上の過度なことはピーキャット流には存在していません。
これはあらかじめご承知置きください。

逆に、

過度なことを嫌うから、ピーキャット流は失敗しない!

生き物に過度なことは禁物!
今は良くても後には必ず反動が起こります。

生き物には生き物らしく接していくことが、ピーキャット流の考え方です。