ピーキャット恒例のAさん物語!
貴方は大丈夫ですか?

ウナギ屋栽培の実態…

ウナギを焼いているときの匂いって、すごく良い匂いがします。匂いだけで食欲が増して、そして食べたくなっちゃいます。
だからウナギ屋さんは店の外に匂いを振りまいて、お客さんを呼び込むんですよね。
関西ならホルモンかな?焼いている匂いはたまりません!
お腹がすいていたら、その匂いはまさに魅惑の匂い…お腹をすかせた人たちを次々と飛び寄せるパワーを持っています。

Aさんは害虫を呼び寄せる!

Aさんは肥料過多でバラを育てています。
肥料過多だと窒素過多になりますが、これはどういうことを起こすかというと…。
土壌中のアンモニア窒素や植物体内の亜硝酸イオンがガス化して、四方八方にこの匂いを振り撒くことになります。
この匂い、害虫にとってはたまらなく魅惑な匂いなんです。

お腹がすいた害虫たち、これから産卵を迎える害虫たちにとってはたまらない!この魅惑の匂いに誘われて、嗅ぎ付けた害虫たちから次々とやってきます。
ウナギ屋同様、いらっしゃいませ状態ですね!

どうしてウチばかりに害虫が?

Aさんいきなり怒っちゃいました。
「いつもいつもウチの庭ばっかり害虫に狙われてるのよねー、腹立つわー!」
「Bさんの庭にはあまり害虫がいないなんて…絶対にウソだわ!」

いやいや、魅惑の匂いを振りまいて、そしてそこには害虫たちには旬の食材であるバラたちがある!
Aさんはまさに害虫のためにバラを育てていたようなモノなのですが…
ところが、それを気付かないAさん…
「なんでいつもそんなに食い荒らしてるのよ!腹立つわー!」と…
いやいや、そりゃ食うでしょ…ウナギ屋さんは大繁盛!Aさんの庭も害虫で大繁盛となります。

ちなみに、農家のSさん…
「おいおい、どうしてこんなに害虫が異常発生してるんだ?地球温暖化か?」
「どこぞの畑で無農薬なんてやってるからウチの畑にやってくるんだよ…」

いやいや…自然に近い田舎で1カ所だけ美味しい匂いを振り撒いていたら、そりゃ大量にやってくるでしょ?

心強い味方が身近にいました!

「いらっしゃい状態」で害虫たちを寄せ集めたガーデナーのAさんと農家のSさん!
でもね、バラにとっては大迷惑!
「簡単に食われてなるものか!」と、バラ自身が害虫に抵抗しようとします。
それと、魅惑の匂いに釣られてくるのは害虫だけではありません。
「ん?この匂いがある場所には好物の害虫がいるはずだ!」と、寄ってきた害虫を食い荒らす益虫たちもやってきます。
自然ってありたがいですね!バラも益虫も、Aさんのバラの庭を守ろうとしてくれています。

こうなれば、「Aさん&バラたち&益虫たち VS 害虫たち」
心強い仲間とタッグを組んで害虫と戦うことができるのです!これがオーガニックの世界です。
害虫などなにするものぞ!
害虫の多くは自然界では弱い生き物です。怖がることなく、タッグいやトリオで害虫退治ができるのです!

必殺の殺虫剤!

バラたち、益虫たちとトリオで害虫退治に臨むはずのAさん…
しかし、農家のSさんは農薬をタップリ使っている。
「無農薬?そんなの無理に決まってるっぺ!」
「ハダニ?3日に1回のペースで殺ダニ剤撒いときゃなんとかなる!」
「スリップス?花にタップリとかけときゃ居なくなるよ!」

確かにバラの育て方の本にも農薬は使わないといけないと書いてある!
Aさんは家族やペット、ご近所の方々が多く住んでいる住宅地でバラを育てていることを忘れ…
「バラは農薬使わないと!憎っくき害虫め!殺してやるー!」
この殺虫剤で害虫たちはノックアウト!益虫たちもノックアウト!バラたちは戦線離脱…
Aさんひとりだけの完全勝利となりました!

害虫との戦いは続く…

初戦で大勝利を収めたAさん、もう勝負は着いたと思っていたのですが…
しかし、未だに肥料過多!魅惑の匂いを大量に振りまいていますから、害虫たちはまた寄り集まってきます。
Aさんは自分が害虫を寄せ集めていることに気づいていません。
また、害虫対策は長期戦であることも知りませんでした。
しかも、害虫はさらに数を増して臨戦態勢に!どうして害虫は以前よりも数を増やしてきたのか?
それは、バラたちの戦闘意欲は失せ、益虫たちはノックアウトしたままでまだ立ち直れていないから…
そして、害虫のピークは発生しだしてからまだ先にあるから…

しかし、Aさんには必殺技がある!
「憎っくき害虫め!覚悟!」と、殺虫剤を撒き始めました。
またもやAさんの完全勝利!圧倒的勝利!

と思いきや…

大きく崩れた害虫対策

害虫はそれほど甘くない!攻撃力も半端ではない!1度敗れても、次は不意を突いたゲリラ戦に持ち込みます。
ゲリラ戦と思いきや、次は違う害虫を引き連れて乱れ打ち!
病原菌も乱入してきて、まさに大混戦になってきました。そして、そのうち必殺技の農薬も害虫には効かなくなってきた…

気付けば肝心のバラたちはどんどんと醜い姿になっていく…動こうともしない…
活性を落としたバラは病原菌の格好の餌食!
まさに病害虫の温床となってきました。
さて、この先バラたちはどうなっていくのでしょうか?

さらに悪い方向へ…

本来ならAさんは、バラたちや益虫、そして病原菌には有用微生物をも味方に付けて戦うべきはず!
しかし、共に戦うことを最初から拒否してきたAさん…
気付けば「Aさん VS 病害虫」、Aさんの孤独な戦いとなっていました。
しかし、ここでAさんは勘違い!
「バラに元気が無い…これは肥料切れだわ!もっと栄養補給してあげないと!」
もう残りわずかな葉っぱしか残っていないバラに、さらに肥料を与えて動かそうとします。
しかし、これはさらに害虫を呼び集める…栄養過多でバラはさらに軟弱に…
そして、この頃には害虫も不満顔…
「おいおい、美味しそうな匂いがしてるから来てみたけど、食い物無いじゃないか!」
もう戦う必要の無い害虫たちは去って行きます。
さて、Aさんのバラはシーズン終盤まで持ちこたえたのか?それとも途中で力尽きたのか…
ただそこには、疲れ果てたAさんと哀れな姿をしたバラたちが…

 

 

登場人物にインタビュー

この物語はたったこれだけで終わりです。
それにしても、肥料過多と農薬散布を繰り返してきたAさん、大丈夫でしょうか?

ガーデナーのAさん

「バラ栽培って農薬撒いてばっかり…主人は嫌な顔ばかりするしご近所の目は気になるし…でも、ここまで頑張ったんだからせめて花は楽しめると思ったけど、自分が思ってたイメージとは全然違うし…」

バラたち

「えーっ、Aさんがなんとかするんでしょ?だりいぃーーーーー」
あらら、やる気なしですね…

益虫たち

「おいおい、散々殺しときながら協力しろって?そりゃ都合良すぎでしょ?」
そりゃそうですよね…酷い仕打ちを受け続けてましたから…
住宅地の貴重な益虫を抹殺してしまえば、次はなかなか増えません。

害虫たち

「呼ぶんだったらちゃんと面倒見てよね!でも、最近は農薬がへっちゃらになってきたかも…へへへっ!」
耐性が付いてきましたか…そりゃそうなりますよね…

農家のBさん

「農薬は最後までずっと使い続けないとね…」
「家族?ペット?ご近所?ここは田舎だし…」
「自分の家の庭?そういえば無農薬です…」
農薬は農家さんが誰も住んでいない畑で使うことを前提にしています。

農薬を使わなくてもバラは元気に育ちます!

いかがでしたか?
バラたちは弱くはありません。しかし、バラたちの抵抗力や回復力を奪った育て方がバラのやる気を無くしてしまいました。
益虫たちは、害虫に比べて繁殖力は劣ります。殺してしまうと次に増えるには時間が掛かります。
害虫たちは、繁殖力がとても旺盛です。殺したって次々生まれてきます。まして、耐性なんて持ってしまったら…

農地と同じ感覚で住宅地で病害虫対策すること自体、これはかなりの無理があります。皆さんは農家さんのようなドリフト対策、残留農薬計測などはできません。
そして、農家さんの多くは自分の家族が食べる野菜や庭の植物には農薬を使っていません。
皆さんのバラ栽培は農薬を使わないことが前提であることをしっかり理解していきましょう。

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