ほうれん草の育て方

ほうれん草

まるちゃんまるちゃん

冬の緑黄色野菜の代表とも言える、ほうれん草!
鉄分、βカロテン、マグネシウムなど栄養価の高い野菜で、おひたしや炒め物、サラダなど色々な料理に使えます。
寒い時期に栽培するので、害虫の心配が少なく、プランターでも育てられるので、ぜひ、チャレンジしてみてください♪

品種

ほうれん草の種類

ほうれん草はたくさんの品種の種が販売されています。

とう立ちしにくく、春まきに適した西洋系、寒さに強く味の良い東洋系、両方を掛け合わせて交雑種、病気に強い品種、アクの少ないサラダ用品種などなど。

ちょっとおもしろいネーミングのものも多いんですよ(*^-^*)

栽培時期をずらせば、長く収穫を楽しめますので、その時期に合った品種をいくつか選んで栽培するのもおすすめです♪

種蒔き

ほうれん草種まき

発芽適温は10~20度。

発芽しにくいので一晩水に浸けてから種まきします。

春まき(3月~5月)、秋まき(9月~10月)がありますが、秋まきの方が病害虫の心配が少なくおすすめです。

酸性を嫌うので、有機石灰やもみ殻くん炭で中性に近いぐらいのpH(6~7)に調整しておきます。

プランター栽培の場合、筋蒔きまたは点撒き。

筋蒔きの場合は、1センチの溝に2センチ間隔ぐらいで種を撒きます。

点撒きの場合は、5センチ間隔ぐらいで、一か所に3粒ほど種を撒きます。

(65センチプランターで2条撒き、24株ぐらいが目安です)

畑の場合は、条間10~15センチ間隔で筋蒔きかバラ撒き。

穴あきマルチを使う場合は、1つの穴に3粒ほど種を撒きます。

※発芽がよくなるようにしっかりと圧をかけて、土と種を密着させるように撒きます。

土作り

前作で枝豆などを栽培した場所か、堆肥をしっかりすき込んだ場所がおすすめです。

プランター栽培の場合は赤玉土に2、3割堆肥を混ぜます。市販の培養土は弱酸性なので、もみ殻くん炭などをプラスしておきましょう。

生育

種蒔き後、1週間ぐらいで発芽します。

ほうれん草は病害虫が出にくいので、多少密植しても大丈夫です。

葉が重なり合う部分だけ、間引きしていきます。

本葉5,6枚になったら、込み合っているところを間引き収穫します。

草丈20センチぐらいになったら収穫です。

ほうれん草は直根性で引き抜くのは大変なので、ハサミを使うと良いですよ!

追肥

肥料が足りないと葉が黄色くなったり、生育が悪くなります。

栽培が長くなる寒い時期は週に1度程度薄めの液肥を与えます。

害虫

害虫の心配はほぼありませんが、ナメクジなどの食害にあうことがあります。

病気

9月ごろはまだ気温が高いので、ベト病に注意してください。

他にはモザイク病、立枯病、斑点病、炭疽病などがあります。

気温が低くなる10月下旬ごろまでは定期的にピキャットして予防してください。

栽培のコツ

ずらして蒔けば長く楽しめる♪

葉物野菜は収穫してからあまり日持ちしないので、時期をずらしながら種まきすると秋から冬の間、長く収穫を楽しめます。

植える時期によって品種を変える!

まだ暑さが残る9月ごろは暑さに強い品種、9月上旬ごろは寒さで甘みが増す品種、9月下旬ごろからはとう立ちしにくい品種を選ぶと良いですよ♪

pH調整はしっかり!

pH5.2以下では生育が著しく悪くなります。スギナやハコベが多く生えている畑は酸性が強い可能性が高いので、しっかりとpH調整してください。

寒さに強いと言えど…

寒さに強く4℃ほどでも発芽して氷点下でも元気に育つほうれん草ですが、やはり寒すぎると生育がかなりゆっくりになってしまいます。寒い時期に種を撒いた場合は不織布、ビニールトンネルなどでの防寒が必要です。

霜に当てて最後の仕上げ!

ほうれん草は、寒さにあたると甘さが増して美味しくなります。収穫サイズまで育ったら、1週間から10日ほど霜にあててから収穫するとさらに美味しくなりますよ♪