チンゲン菜の育て方

まるちゃんまるちゃん

アブラナ科で、暑さ寒さに強く、厳冬期を除いて周年栽培可能な育てやすい野菜です。

中国原産の結球しない白菜の仲間で、日本名は「体菜」。

緑軸のものを「チンゲン菜」、白軸のものを「パクチョイ」と呼びます。

ビタミンC、βカロテン、鉄、カルシウムなどを含む、栄養価の高い野菜です。

家庭菜園では、栽培期間の短いミニチンゲン菜が育てやすくておすすめです。

種まき

種まき時期3月から10月上旬 発芽適温(20℃~25℃)生育適温(5℃~35℃)

春はとう立ちしやすく、夏は害虫防除が大変なので、秋撒きがおすすめです。

10月ごろ、条蒔きまたは点撒きで種を撒きます。

条蒔きの場合は、5ミリ程度の溝を作り、1センチ間隔で種を撒き、その後、軽く覆土します。

点撒きの場合は、1か所に3粒ほど、5センチ間隔で種を撒きます。

移植に強いので、セルトレーで発芽させてから移植することもできます。

2週間おきぐらいに種まきすると、収穫を長く楽しめます。

種まき後は発芽するまで、乾燥に注意してください。

発芽、間引き

種まきから1週間ほどで発芽します。

双葉が展開するようになったころに、1度目の間引きをします。

双葉の形が悪いものや、徒長気味に育ったものなどから間引きして、3センチ間隔ぐらいにします。

本葉が3、4枚になったら、2回目の間引きをして、株間5~6センチにします。

最終的には、ミニチンゲン菜で5センチ間隔、通常の品種では10~15センチ間隔ぐらいになるように間引いていきます。

間引きした苗は植えなおして育てることもできます。

追肥

本葉、5、6枚のころに少量のぼかし肥料を与えてください。

その後、10日から2週間おきぐらいに、ぼかし肥料を少量与えてください。

週に1度程度、有機液肥やアミノ酸などを与えて育てることもできます。

基本的にはそれほど肥料は要りませんので、追肥は少量ずつ様子を見ながら与えてください。

収穫

春撒きで40日前後、秋撒きで50~60日前後、夏撒きで30日前後が収穫の目安です。

(ミニタイプは30日前後で収穫できます。)

草丈15~20センチぐらいが収穫時期です。

病害虫

コナガ

コナガの幼虫に注意してください。

ピキャッシュで退治できますが、気が付くのが遅れると、あっという間に丸坊主になってしまいますので、畑が離れていたりして、こまめに様子が見られない場合は、防虫ネットがおすすめです。

ベト病

ベト病が出ることがあります。

ベト病が出やすい時期は日中が20℃を超え、昼夜の気温差が10℃以上あるころです。

湿度の高い場所で出やすいので、出やすい地域では株間をしっかりと取って、風通し良く育てます。

ミニアドバイス

酸性の土壌を嫌いますので、種まき前に土の㏗を調整してください。

アブラナ科の野菜はキク科の野菜と相性が良いので、コンパニオンプランツとして、レタスや春菊がおすすめです。(キク科特有の香りが、アブラナ科につく害虫の飛来を防いでくれるため)

逆にジャガイモとは相性が悪く、アブラナ科の植物はジャガイモの生育を阻害するようですので、近くには植えないでください。

水を好む野菜ですので、乾きやすい畑ではマルチングで乾燥を防いだり、雨が降らない場合は水やりをしてください。

寒さに強い野菜ですが、霜に当たると葉が傷んでしまいますので、冬越しさせる場合は、ビニールトンネルや寒冷紗、不織布などで寒さ対策をしてください。