ユリ科の野菜で、秋(11月ごろ)に苗を植え付け、翌年の初夏(6月ごろ)に収穫します。
貯蔵しやすいので、たくさん作っておきたい野菜です。
サラダ玉ねぎ、ソニック、OK黄、OP黄、ネオアース、アトン、もみじ3号などの品種があります。
極早生~晩成まで色々な種類があるので、収穫時期をずらしながら色々な品種を育ててみるもの良いのでは(*^_^*)
種まき
9月ごろに種を撒き、2か月ほど育苗します。(発芽温度20℃ 生育適温15~20℃)
後で移植しやすいセルトレーでの育苗がおすすめです。
セルトレーに種まき用土を入れて、1か所に2粒ほど種を置きます。
その後、軽く覆土してしっかり指で圧をかけて、土と種が密着するようにしておきます。
3~5日で発芽するので、発芽から10日ほどしたら、1本に間引きます。
種まきから2週間ぐらいしたら、薄い液肥などを週に1度与えて、育苗します。
草丈20~25センチ、茎の太さが5~6ミリになったら、定植します。
大きく育ちすぎた苗は春にとう立ちしてしまうので、定植時期(11月中旬)までに、大きくなりすぎないように注意しましょう。
苗選び
苗から育てる場合は、長さよりも太さで選びます。
白い茎の部分が5~6ミリぐらいに育っている苗が良苗です。
太すぎるもの(8ミリ以上)や細すぎるもの(3ミリ以下)は避けましょう。
植え付け
植え付け時期は11月上旬~中旬ぐらい。(地域によります)
ミックス堆肥やバーグ堆肥などを混ぜて土づくりしておきます。
マルチングはしてもしなくても、どちらでも育てられますが、寒い地域や乾燥しやすい畑では、マルチングした方が育てやすいです。
たくさん植えるので、玉ねぎ用(15×15 穴径6センチほど)の穴あきマルチがおすすめです。
畝幅は60~90センチ、畝の高さは10~15センチぐらい。
水はけの悪い土地では畝を高めに、水はけがよすぎる場合は低めにします。
畝はしっかりと鎮圧しておいた方が、乾きにくくなります。
15センチ間隔ぐらいで植え付けていきます。
太さの違う苗を隣同士にすると、細い苗が負けてしまい、育ちにくいので、太さを揃えるようにします。
3ミリほどの細い苗は2苗ずつ植えると、少し小さめにはなるものの、しっかりと育ちます。
深植えすると縦長に育ってしまうので、白い部分が半分ほど、土に埋まるように植えていきます。
植え付け後の管理
追肥は12月下旬~1月初旬ごろと1月下旬~2月初旬ごろ
ぼかし肥料を少量与えます。
3月に入ったら肥料は与えません。
除草はこまめに行います。
霜が降りた翌朝は苗が浮いていないか、チェックしてください。
浮いたままにしておくと、枯れてしまいます。
ビニールマルチをしている場合も、あらかじめ植穴にもみ殻くん炭などでマルチしておくと安心です。
収穫
6月ごろが収穫時期です。
葉が倒れてから、さらに1~2週間後に収穫します。
風通しの良い場所で乾燥させてから、保存しておきます。
育て方のポイント
ネギ類は養分を吸収する力が弱いので、植え付け前にしっかりと土づくりしておきます。
元々、肥沃な土地の場合は良いのですが、そうでない場合はミックス堆肥などパワーのある堆肥をしっかりと混ぜておきます。
玉ねぎはリン酸が必要な野菜ですので、バラ用のぼかし肥料やピキャットありんもおすすめです。