Pしょぼ

なんだか最近バラちゃんが水を吸わなくなったような気がするのにゃ…

うりゃデフォ

それは根に問題がありそうですね。

根の状態の確認はしましたか?

P驚

にゃにゃ!

根が黒く少なくなっちゃってるのにゃ…!

でもマメコガネが居る様子もないし…?

うりゃ目閉じ

それは根焼けかもしれないね。

暑いところで育てて、肥料与えて、何度か水枯れさせてりしなかったですか?

Pしょぼ

確かに…

結構大きくなってたから、肥料はちゃんとやって、でも水が切れるのも早くて、何度かしおれさせちゃったにゃ…

せっかくバラちゃん頑張ってたのに、可哀想なことしたにゃー

水はけの良い培養土なら根腐れしない

「土の水が多いと根腐れする!」

こんなデタラメを言われて水遣りを躊躇する人たちが多いみたいですが…
ウチで習っている方々はターップリ水遣りしています(*^▽^*)
そして根腐れはまったく起きない!100%起きないと言っても大丈夫です。そして、秋には絶品の花を楽しんでいます。

早い話、多くの人は根焼けと根腐れとを勘違いしているんですよね(*^▽^*)
見た目は両方とも根が無い状態で発見するから勘違いしても仕方ないとは思いますけどね。
この話はピーキャットがどこよりも最初に言ったことなので覚えておいてね(*^▽^*)必ずそのうちパクられるから!

高価な培養土なんて使わなくても、普通の赤玉土と水はけが良い鉢を使えば幾ら水遣りしたって根腐れなんて起こりません。
根腐れを起こす土かどうかは土を臭ってみればわかります。ドブ臭いにおいがしたら根腐れの危険があります。
そもそも、バラは好気性土壌で育つ植物なので好気性微生物と根は共生しています。
しかし、嫌気性土壌だと嫌気性微生物により根が腐食されてしまいます。これが根腐れです。
だから、「嫌気性土壌=ドブ臭い」なので、臭えばだいだいわかります。

よって、「水遣りを控えろ!」と言われたら「そんな質の悪い培養土を売るな!」って言えば良いです。
普通の土なら根腐れなんてまず起こりませんから!

で、問題は根焼けのほうなんです。
「根腐れが起きたあ!」って騒ぐから調べてあげたら案の定根焼けだったということが大半なんですよね。

根腐れと根焼けの区別

ところで、根焼けと根腐れの見分け方は知っていますか?

根腐れは根が腐食されることです。一方、根焼けは根の細胞が壊されることです。
根焼けは根の細胞が壊され、その後に枯れた根が腐食されるので見た目が根腐れと同じになるんですよね。

だから、根焼けのシステムを覚えることで理解してください。

暑いときは水遣りの回数が増えますよね?
そうなると、与えていた固形肥料が水遣りでたくさん溶け込みますよね。これを土が吸います。
で…暑いですよね…
土の水分が次々と蒸発していきます。そうなると?
そうです、土の肥料濃度がグングン濃くなります。
こうなると2つの問題が起こります。

■肥料濃度が上がって根の細胞が損傷する
■塩基濃度が上がって浸透圧が逆転し、根の細胞の水が土に逆流する

どうです?簡単な原理でしょ?
暑いと水は蒸発するけど、溶け込んだモノはどんどん濃くなっていきますよね?
これ、海水がドンドン蒸発すると塩分濃度がドンドン濃くなって最後は固形の塩になる理屈と同じです。
肥料濃度、考えたことありますか?

では、どれぐらい濃くなるかというと…

酷暑だと、鉢の水の半分が奪われたら肥料濃度は春や秋の5倍ぐらい濃くなります。
80%も奪われたら20倍ぐらい濃くなります。
(独自に固形の化成肥料で肥料過多状態を作って分析してみました。詳しくはセミナーなどで)

当然ながら根の細胞がありえない濃度で損傷し、水を奪われて損傷し…
なのに、水を控えるというのは…バラへの拷問ですよね(×_×)

だから、根焼けさせない為に欠かせない対策があります。

鉢バラを根焼けさせない対策
  • とにかく暑い日は肥料過多はタブー!暑い日の肥料過多はバラへの拷問です
  • 固形肥料を取り除き液体肥料に替える
  • 水はしっかりたっぷりと!絶対に乾かしてはいけない!マルチングをしっかりと!

どうですか?
それほど難しい原理ではありませんよね!