農薬に頼る栽培から足を洗うために知っておくべき事実があります。
よく理解しておかなくてはならない、農薬栽培と無農薬栽培で決定的に違う点についてお話ししていきます。
殺菌、殺虫効果は農薬以外にもありますが…
農薬というのは殺菌剤や殺虫剤です。菌を殺し害虫を殺すための薬になります。
では、農薬以外では菌や害虫は殺せないのか?
もちろん、そんなことはありません。
世の中には殺菌効果、殺虫効果を持つモノはたくさんあります。
たとえば、殺菌ですが太陽の光(紫外線や赤外線)には殺菌効果があります。風や空気(湿度や乾燥)も殺菌効果があります。
私たちの身体の白血球には次亜塩素酸があります。消化器官には胃酸という強塩酸があります。有機酸は殺菌効果を持ちます。
そのほか、日常生活には石けん、除菌剤、殺菌剤、抗菌製品など菌に作用し菌を殺すモノはたくさんあります。
殺虫の代表格は天敵ですね。虫は生態系の一部であり、食物連鎖の中に居ます。
農薬に限らず、虫を殺せる薬剤は色々あります。なにより、人間の手は捕殺できますしね(*^▽^*)
ということで、農薬などに頼らなくても代わりのモノでいくらでも無農薬できそう!なのですが…
もちろん、農薬にはとても優れたパワーがあるので、病害虫対策においては農薬が一番優れています。
農薬の優れたパワーとは?
では、その優れたパワーとは?
それは、毒性(効果)の残効性です!
農薬の特徴は、菌や害虫への毒性(効果)を残し続ける(残効性)ことになります。
農薬散布をすれば、その残効性が消えるまでずっと菌を殺し、害虫を殺し続けることができます。
この毒性を残し続けるということは、人体にもペットにも自然にも生態系にも酷く悪影響を及ぼします。
だから、農薬として管理されるモノでなければ残効性を持たせることができません。
たとえば、ゆうきの園芸ショップが提供しているピキャットクリアは次亜塩素酸水です。
この次亜塩素酸は人間の白血球にある物質で、これが体内に侵入した菌やウィルスを殺します。
とても強力な殺菌力を持つのが次亜塩素酸ですが、有機物に触れるとすぐに無くなる物質です。よって残効性はまったく持ちません。
残効性の有無で出る差とは?
残効性に優れた農薬と残効性を持たないピキャットクリアでどういう差が出るのか?
実際の殺菌力ということでは農薬の殺菌剤はそれほど強くはありません。
ピキャットクリアの方が断然上です。
ところが…
農薬の殺菌剤は残効性を持ちます。殺菌力は弱いですが、残効性でずっと菌を殺し続けます。
ピキャットクリアは残効性がゼロです。一気に殺菌しますが効果はすぐに切れてしまいます。
この違いでどうなるか?
植物の病気というのは糸状菌によるモノです。胞子が次々と飛んできては発芽し菌糸を伸ばし、その菌糸が細胞に侵入し傷めます。
この胞子や菌糸を残効性でずっと壊し続けるのが農薬の殺菌剤です。殺菌力は弱くてもすっと効果を出す…
次々と胞子が飛んできてそして菌糸を伸ばす糸状菌に残効性はとても効果的です。
一方、ピキャットクリアは一気に胞子や菌糸を壊してしまいます。
ですが、次々と胞子が飛び、菌糸が伸びてもすでに残効性は持っていないので発芽され菌糸が伸ばされ、細胞に侵入されてしまいます。
これで理解していただけると思います。
植物の病害虫というのは、次々と飛来してきます。
ですから、毒性の残効性が圧倒的に有利になります。
農薬の究極の性質
この農薬の究極の性質といえるものが「浸透性」です。
農薬の毒性が植物体内に入り込み、それを食べる害虫を農薬の毒性で殺し続けるのが浸透性の農薬です。
ということで、農薬の毒性の残効性にはとても勝てません。勝てないから農薬が今も使われ続けています。
ただ、毒性の残効性というのは人体への影響、自然や生態系への影響も大きくなります。毒性が浸透し、残効し続けるわけですから…
よって、農薬はしっかり管理され、使われるべきところでのみ使われる存在にしなければいけません。
残効性に頼らないことで得られる安全性
また、話は変わりますが…
農薬以上に殺菌力、殺虫力が強い物質は色々あります。
ですから、農薬以外は安全ということでは決してありません。
ピキャットクリアは病院や保育園、介護施設でも重宝いただいている高い除菌力と安全性を兼ね備えています。
このピキャットクリアに残効性を持たせたら…
強烈な殺菌力がずっと残ることになり、そうなれば人体に影響したり自然や生態系にも影響を及ぼします。
だから、ピキャットクリアは残効性を持たないことで高い安全性を保っています。
皆さんが無農薬栽培を志すのは高い安全性を求めているからですよね!
ならば…
毒性の残効性に頼る栽培から足を洗うことが先決です!
残効性は自然からの恵み(天敵や陽の光など)のみとし、毒性の残効性はゼロにしていきます。
これが無農薬栽培となります。