巷の有機栽培や無農薬栽培でやっていることが間違いとか言っちゃうとアンチがまたもやいっぱい増えちゃうので…
巷では言われているけど、ピーキャット流有機栽培ではあり得ないよ!という話で聞いてくださいね。

私は自分の目で見たり自分でデータ分析しないと納得できないですし、何より自然の摂理や生き物の特性と違うものは受け入れないので…

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私の栽培技術、私の栽培方法を採り入れている方のみこのページはお読みください。


ここでは間違いでも他では正解かもしれませんから…

放線菌と黒点菌は共存関係です

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土壌に放線菌が増えると黒点菌が食べられて黒点病対策になるんだよ

いやいや、放線菌は古来より日本の土壌にはうじゃうじゃ存在しているので、これが黒点菌を食べて病気対策になるのなら皆さんが黒点病に悩むことは無いです。
日本の土壌には放線菌も糸状菌の黒点菌もうじゃうじゃ…兆単位を遙かに通り越した数が存在します。

そもそも、放線菌を土壌に入れるというのは基本用土(赤玉土やココピート)には放線菌が乏しいからです。
また、農業では土壌消毒しちゃうとすべての菌が居なくなってしまいます。
土が痩せたり壊れると菌のバランスが崩れるので放線菌を入れます。

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でもね、放線菌と黒点病菌は日本の土壌では共存関係なのです

日本の有機土壌にはどちらも必要な存在なんですね。
放線菌がキチナーゼという酵素を分泌し、キチン質でできている糸状菌の細胞壁を溶かす!というのはありますが、有用菌である菌根菌やトリコデルマ菌も糸状菌です。
放線菌が糸状菌を駆逐してしまうと、世界は滅びます(*^▽^*)

放線菌が黒点病を押さえ込めるのなら私としてはとっても儲かるのですが…そういうことは残念ながら起きないです。
日本の土壌では共存しちゃっています(*^▽^*)
菌同士の世界は0か100かの世界ではないので…

益虫が害虫を駆逐することはありますが、有用菌が病原菌を駆逐することはあり得ません!

これ、オーガニックでのオカルトです(*^▽^*)

カニ殻やキトサンで放線菌が増える?

カニ殻は分子の大きさの関係で、その効果が出るまで○年ぐらいかかります。
(ちょっと内緒…)
キトサンは…
放線菌が黒点病菌を駆逐するという話は無しとして、カンタンに解説すると…

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「植物の防御機能が上がる」という効果が見込めます

でもね、「オロ○ミンCやリポ○タンAを飲めば元気になるかどうか」というのと同じ事です。
絶対にそうなるわけじゃないし、だから活性剤扱いです。

キトサンを使うことはとても良いことですし、実はリバイバル・リバイバルライトには入っています(*^▽^*)
でも、黒点病対策とは違います。

ニームは本当に効くの?

ニーム商品のわずか数種類は害虫に直接散布すると効果はあります。
これはアザディラクチンという物質によるモノです。ただし、害虫にも益虫にも影響します。

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土に混ぜると…有機物として栄養にはなりました

そもそも…
土壌でニームの虫への効果が出ちゃったら、土壌の微生物バランスが壊れちゃいます。
微生物は菌だけではなく、小さな小さな昆虫(クマ虫や悪さしないセンチュウなど)やミミズなども居ます。
ですから、土に入れる意味は私にはわからないですし、ニームでありながら有機栽培や無農薬栽培の思考ではなく農薬的思考となります。

私はニームはまったく使わないです。
ただ、益虫に影響が出るとしても害虫への直接噴霧でアザディラクチン効果を得るのは悪いことではないとは思います。

一時期流行った木酢液は使えるか?

木酢液は猫除けになるという話がありましたが…
ウチはワンもニャーもまったく平気です(*^▽^*)

これを害虫の忌避効果で使えるのか?

これ、効果があるところと効果が無いところがあります。
忌避効果はあります。でも、忌避というのは単なる嫌がらせ行為なので、嫌だと思わなかったり嫌でもいいやと思われたら効果は出ません(*^▽^*)
農地や栽培環境の良い庭では効果は出ます。でも、大半は出ないです。

では、害虫の駆除効果で使えるのか?

ネコブセンチュウには原液の50倍希釈で効果は出ます
それ以外でも効果はあるのですが、たとえば地上部なら200倍希釈よりも濃い濃度では使えません。200倍希釈なら害虫も平気になっちゃうので効果が出ないのです。また、臭いも強いので住宅地での使用には向きません。

では、病気対策で使えるか?

木酢液の主成分は酢酸です。酢酸ならピキャットクリアにたっぷり入っているので木酢液を使う必要はありません。
ただ、酢酸で殺菌力を出すのは相当な濃度が必要です。もちろん、住宅地で酢酸の殺菌力は使えません。
使うのは酢酸の抗菌力です。
抗菌力とは菌を増殖させない効果です。でも、ピキャットクリアがあるので木酢液は使いません(*^▽^*)

ということで、酢酸には抗菌力があるということは理解していただいたと思います。
ならば!
酢酸が土壌に入ると土の有用菌が抗菌力で増殖できなくなるのでは?という心配が出てきます。
なのに、巷では木酢液を潅水すると有用菌が増えるとも言われています。

さて、どちらが本当なのか?

酢酸はpH4.5より高くなれば抗菌力を失う!

ピキャットクリアは弱酸性域(pH6.0程度)で使いますが、次亜塩素酸の消滅と同時に有機酸がpH4.5より少し下回る程度になります。
これで抗菌力を持ちます。
しかし、土壌には中和する力があります。有機酸がpH4.5以下で土壌に浸みていってもすぐにpHは上がりpH6.5程度の土壌の弱酸性pH値になります。
酢酸はpH4.5より上がると抗菌力は失うので土壌の有用菌に影響することは一切ありません。
それどころか!
有機酸は有用菌の餌となり、バラが吸えばセルロースの素になります。

ただ、これでおわかりの通り、有機酸を使う場合はpH管理が必要になります。
濃度の高い木酢液を土壌潅水してしまったり、濃度が低くてもpH4.5以下の木酢液を大量に潅水してしまうと有用菌に影響してしまいます。
ですから、ピーキャット流有機栽培ではピキャットクリアの有機酸を活用し、土壌にpH4.5より少し下回る値で土壌に浸み、土壌の中和の力で瞬時にpH6.5近辺まで上げられるように考えています。
そのほうが使う側はカンタンですし有機酸を大いに活用できます!

よって、ピーキャット流有機栽培での木酢液使用はネコブセンチュウ対策ぐらいにしています。

米ぬかなど

米ぬかやもみ殻、わらなど「米」に関するモノが栽培でも使われてますよね!
イネ科は分解されにくいので、暖効性ある栄養素ということで栽培ではよく使われています。

また、米ぬかには抗菌力があり、この抗菌力によってうどんこ病を防いだり肥料の元として分解されにくい暖効性を発揮します。
だから、とても良いモノではあります。

しかし…
「現代農業」などに影響されちゃうバラの先生が、その効果だけを拾って無茶な使い方をしてしまいます。
「現代農業」って、あくまで農業であって畑での記事の内容です。
住宅地でおこなうガーデニングではない…

住宅地でのガーデニングは、安全管理・衛生管理があってこそです!

米ぬかという有機物を住宅地で振り撒けば、風で飛ばされ…
土に混ぜる、肥料として商品化されたモノを使うのは良いことですが、土に撒いたり葉っぱにかけたりするようなことは決して真似しないでください。
あれは畑でのことです。米ぬかは堆肥もしくは肥料の原材料として使うのが主流です。

ピキャットクリアっぽい感じのモノ(*^▽^*)

同じ次亜塩素酸水でもピキャットクリアは中身が違いますので(*^▽^*)
逆性石けんは…メーカーが怒るんじゃないかな?
こういう商品は薬事法やらなんやらあるので、適用外で使う場合は…

次亜塩素酸に関して事故が何件か起こっていますが、私はピキャットクリアでの適正利用以外は一切責任を負いません。

その他の病害虫対策資材

とりあえず、世にあるモノはほぼ実証テストやデータ分析はしています。
ただ、自然の摂理や生き物の特性としてあり得ないモノは実証テストはしていません。
すでに通った道なので、使わないモノは使いません。

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そのほかのモノで使えるかどうか知りたい場合はお問い合わせください

それと、別に儲けたいから言っているわけではありませんが…
有機栽培・無農薬栽培を志すということは、安全管理と衛生管理を徹底するということです。

安全管理と衛生管理がないがしろにされているモノはピーキャット流有機栽培ではありませんので、ピーキャット流有機栽培で使用する病害虫対策資材はゆうきの園芸ショップで取り扱っているモノだけにしてください。

ピキャットクリアを真似て次亜塩素酸ナトリウムをバラに噴霧して事故が起きたとか…
もう、うんざりします…
次亜塩素酸を扱う場合は塩素ガス発生リスクは必須です。そういうことも知らないナンチャッテさんはとても多いのです。

リバイバルにキトサンは使われているのに、また別にキトサンを買って与えちゃうというのは笑って済みますが…
安全管理と衛生管理を損なうようなことは絶対に避けてください!