見るべきはそこじゃないんだなー

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ゆうきの園芸ショップはバラの大敵である根頭癌腫病を15年連続(2024年現在)で出していません。
完全阻止できています。

その栽培技術の一つが「ピキャットクリアによるバラの体内洗浄」です。
この体内洗浄が根頭癌腫病対策のとっておきの技術だと勘違いした他のナーセリーが、ピキャットクリアを逆性石けんに変えて真似し出しました。
まあ、これでは焼け石に水…根頭癌腫病は止まらないです(*^▽^*)

ゆうきの園芸ショップが根頭癌腫病を完全阻止できているのは、栽培方法が有機栽培だからです!
ということで、「有機土壌だと根頭癌腫病は出ない」と書いたら、これだけパクられました。
堆肥を土に混ぜたり土壌改良材で根頭癌腫病が阻止できるそうですが…
まあ、これでは焼け石に水…根頭癌腫病は止まらないです(*^▽^*)

では、実際に…
ゆうきの園芸ショップはどうやって根頭癌腫病を完全阻止しているのか?

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この話は根頭癌腫病だけではなく、すべての病害虫対策に通じるモノですので、皆さんはこれを理解してください


私は「根頭癌腫病を完全阻止できている」とは書いていますが、絶対に根頭癌腫病を出さないとは書いてはいません
感染症なので、いつ不意を突かれて感染してしまうかわかりません。
でも、結果として15年以上連続で根頭癌腫病を出していません。これは結果です。

ゆうきの園芸ショップのバラ苗生産は、根頭癌腫病が絶対に出ないわけではありません。根頭癌腫病を出さない努力をずっと続けている訳です。
だから、結果として15年連続で根頭癌腫苗を一本も出していないという結果になっています。

そして皆さんに着目していただきたいのは、「何をやってそういう結果になったのか?」ではなくて「そういう結果になった理由はどうしてか?」なんです。

他ナーセリーがゆうきの園芸ショップの真似をするのは「何をやったのか?」なんですね。
だから、体内洗浄や有機土壌を真似してきます。
これ、農薬的思考なんです。「なにかをしたからどうなる」という…根頭癌腫病を阻止するための方法だけ盗もうとしたわけです。

でね、皆さんはこれを考えてください。
「子供が受験をひかえて、体調が万全であるためにどうすべきか?」

オロナミンCですか?それとも、リポビタンAですか?(*^▽^*)
それで風邪でもひかれたら、メーカーにクレーム入れますか?
これ、農薬的思考です。「なにかをしたからどうなる」という…

でもね、普通は風邪引かないようにとか、お腹壊さないようにとか、栄養をしっかり摂ってもらうとか、身体を休められるようにするとか、集中できるように環境を整えるとか…
親心って、いろいろ考えますよね?

ゆうきの園芸ショップのバラ苗生産は根頭癌腫病を出さない努力をずっと続けています。

他ナーセリーが真似すべきことはこれなんです(*^▽^*)
これをわかりやすく解説します。

努力を積み重ねる、対策を積み重ねる

農薬という絶対的な存在があって、これを使えば万事OKというのが農薬的思考です。
農薬を使って100%の効果を出していく…これで病害虫を阻止します。
で…残念なことに根頭癌腫病に関しては絶対的農薬が存在していない…そうなると「根頭癌腫菌は常在菌だから感染しても俺は悪くない!」とか「根頭癌腫病に感染しても薔薇は元気に育つから問題ない!」とデタラメを言うしか手がありません。

一方、無農薬栽培というのは絶対的な存在がありません。
ピキャットクリアも有機土壌も絶対的存在ではありません。
だから、これら対策を積み重ねていきます。
■ピキャットクリアの体内洗浄30%
■有機土壌30%
■ハサミによる2次感染防止30%
■親木管理30%
■苗作りでの感染対策30%

などなど、日常で次々と根頭癌腫病対策を積み重ねていきます。
そうすれば…

ぴーねこ笑

あれ?100%超えてるのにゃ~


ゆうきの園芸ショップのバラ苗生産は根頭癌腫病を出さない努力をずっと続けているというのは、そういうことなのです。
なのに、ピキャットクリアの体内洗浄30%だけ真似しても、それは30%にしかならないので感染症対策では水の泡となります。

ただね、これだけ努力を積み重ねてもそれを突破してくるのが感染症です。
ですから、たゆまぬ努力をずっと続けていくことになるのです。

そして!
これが農薬に頼る栽培と無農薬栽培の大きな違いです!

黒点病であれ、うどんこ病であれ、害虫であれ、100%の存在の農薬で阻止するのが農薬に頼った栽培です。
無農薬栽培は、普段から病害虫対策を積み重ねていきます。
これが大きな違いです。

もちろん、100%の存在があったほうがラクですしカンタンです。でも…
根頭癌腫病を完全阻止している無農薬栽培、すごいでしょ?

ゆうきの園芸ショップが根頭癌腫病を完全阻止しているのは無農薬栽培だからです。
他ナーセリーが根頭癌腫病を止められないのは農薬に頼った栽培だからです。

農薬に頼った栽培は農薬でどうにもならなかったら、そのツケを品種に持っていくしかなくなります。
根頭癌腫病が出にくい台木とか、農薬を使わなくても育つ品種とか…

無農薬栽培は品種に頼ることはせず、バラにはバラらしくあってもらうことを第一に考えます。
グレイパールやルシファーすら無農薬で元気に育てられるというのは、そういうことなのです(*^▽^*)