「日当たりが良くて風通しも良い場所」は本当に一等地?

おばちゃん1

綺麗な花を咲かせるのは?

店の人

日当たりが良くて風通しも良くて…


おじいさん1

病気が出ないようにするには?

店の人

日当たりが良くて風通しも良くて…


おじさん1

バラが元気になるのは?

店の人

日当たりが良くて風通しも良くて…

バラの育て方の本とかYouTubeとかは環境のことを「日当たりが良くて風通しも良くて」ばかり言ってますよねえ(*^▽^*)
でも、間違いではないですよ!

日当たりが無いところでバラは育たないので、日当たりが良い方が当然ですが良くなります。
風が動かない場所は湿度が高まりやすく病原菌(糸状菌)の温床となってしまうので、それよりは風通しは良い方が良くなります。

バラに良い環境を持っている人や農薬に頼っている人にとっては育てる環境って関係無いので気軽に「日当たりがあ、風通しがあ」って言っちゃいますよねえ。
環境が良いところでお育ちになったお坊ちゃま感覚かな?(*^▽^*)

urya3

現実は違いますよね

日当たり抜群がバラの一等地だと思いきや、近年の地球温暖化での酷暑や日差しの強さはバラにとっても苛酷になりました。
風通しが良い場所も、近年の春の暴風、台風の多さでバラがボロボロに…

なのに、いまだにバラは日当たりが良くて風通しが良い場所を好むわけもなく…
環境がよくわからないので、とりあえず「日当たりが良くて風通しも良くて」と言っておけばいいや!みたいな感じで一般論になっています。
一方、私は口が裂けても言わないです(*^▽^*)

また、住宅地でのバラ栽培なんですから日当たりや風通しには限界があるわけで…

そもそも、日当たりが悪い庭でバラを育てている人が日当たりを得るには、隣の家を買い取って取り壊さないと手に入らない!
風通しなんて、そもそもどうやって手に入れましょうか?
ゴジラにでも頼んで街ごと壊しちゃう?

環境整備って、非現実的なことはやらないのが前提です!

当たり前ですが(*^▽^*)
この「非現実的」というのを環境整備ではしっかり意識してください。

そもそも、コンクリートに囲まれた場所で日当たり抜群ならヤバいでしょ?酷暑の中、皆さんだってそういう場所に居たくないでしょ?
バラだって同じです。
風通しを良くしても台風や爆弾低気圧が来ると風通しが爆風になる…ヤバいでしょ?

現実的に考えるべき環境整備の項目はこれ!

先に言っておきますね。環境整備で考えるべき項目はこれです。

■気温
■湿度
■風の流れや強さ
■水の流れ
■周りの環境
■庭やベランダの形状など
■バラの植え込み条件
■バラの品種特性
■バラを含めた植栽の位置
■庭での病害虫の優位劣位

日当たりを考える場合は上記すべてを加味して考えていきます。風通しも同じです。

たとえば、バラの場合…
(1)気温が高く湿度が低く風が強い
(2)気温が高く湿度が低く風は弱い
(3)気温が高く湿度が高く風が強い
(4)気温が高く湿度が高く風が弱い
(5)気温が低く湿度が高く風が強い

どれがいい?なんて言われても、答えは「ほどほど…」としか言えないですよね(*^▽^*)

じゃあ、「日当たりが良くて風通しも良くてって何?」ってことになります。
ならば最初から「日当たりはほどほどで風通しもほどほどで」って言えば良いのになあと私は思います。
バラの先生がいい加減なことを言うから「バラの一等地!」というバラの拷問が起こっちゃうわけです。

一般論は正解じゃないんです

皆さんが良く耳にする情報は、ほとんどが一般論です。

まあ、
「水遣りは控える」
「日当たりが良くて風通しも良くて」
「フカフカな土」
という3つの無意味な一般論は私がすべて潰しておきます。潰しておけばバラの先生はもう言わなくなるから(*^▽^*)

ただね、以前このような出来事がありました。

黒点病が蔓延してどうにもならなくて、とある業者(けっこう大手)に相談して庭を作り替えた人がいました。
数百万使った挙げ句、さらに黒点病はひどくなりクレームを入れると、その業者は

造園業者

バラは農薬を使わないと育つわけがないでしょ?


と笑いながら言い放って帰っていったそうです。

そして私に相談が来たんですが…
その業者の営業トークにはうりゃねこ独自の文言(言葉の表現)が多かったそうで…私の書いた記事をしっかり読んで悪用していたそうです。

黒点病ってね…
■風通しが悪いと黒点病が蔓延しやすい
■風通しが良いと葉っぱが傷みやすく、そこから黒点病に侵入され…
■風通しが良いと風に乗った黒点病の胞子が飛来・付着しやすく…

これね、どれも正解なんですよ。

この人の庭、コンクリートがちんちんに焼けていて、それでもバラは耐えるけれど葉っぱは早く捨てたくなる。
風も強いので葉っぱは傷みやすく、バラは傷付いた葉っぱに黒点病が侵入してくれることで葉っぱを落とそうとしました。

見た目は黒点病まみれで黒点病によりバラが元気に育たない風には見えますが、事実はバラはこんな悪環境だったにもかかわらず懸命に生きようとした結果なのです。
ここでさらに日当たりと風通しを良くすれば…
数百万かけてバラへの拷問をさらに強めただけ…

まあ、一般論には気を付けてくださいね。
それが正解と思い込むからそこでやられちゃいます。

「フカフカの土」もそうですよね…風通しが良くてフカフカの土ならバラはストレスまみれでこれも拷問レベルになっちゃいます。

悪い環境や条件であるならそれを環境整備して改善しますが、いたずらに「こうすれば良くなる」というのが環境整備ではありません。

”改善が必要な環境なら”改善する!

■光合成量が足りなくなるほど日陰なら → 日当たりを良くする

■空気の動きが弱すぎるほど風が滞るなら → 風通しを良くする

■カチカチな土で水を吸わないなら → 土をほぐして軟らかくする(フカフカの土)

ここはしっかり見抜かないと、悪い業者に騙されちゃいますよ!

ピーキャット流有機栽培をしっかり習って実践してもらってバラ栽培の基礎を築き、そして環境改善をやっていきましょう!