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環境整備の大事さは理解してもらえてますか?

さて、このネタはバラの先生にパクられ必至なので話すかどうか迷いましたが…このサイトが言い出しっぺというのが明確にわかるように前に押し出した記事にしておきますね(*^▽^*)

「風通しが良い」の本当の意味

「風通しが良くて!」の本当の意味を知ってますか?

ではまず、風通しが良いことでどういうメリットやデメリットがあるのかを書いてみます。

風通しが良いメリット

■湿度が高くならず、黒点病やベト病が出にくくなる
■病原菌の胞子が溜まりにくく、小さな害虫も風で飛んでいってしまう

風通しが良いデメリット

■乾燥しやすく、うどんこ病が出やすくなる
■胞子が多く飛んできて、小さな害虫も風に乗って飛んでくる
■トゲがあるバラは葉っぱが傷みやすく黒点病に侵入されやすい
■亜硝酸ガスなどを遠くに飛ばすために害虫飛来が多くなる

さて、風通しは良い方が良いの?それとも風通しは悪い方が良いの?

これを読んだバラの先生は、「何事もほどほどだ!」と、そうすると思います(*^▽^*)
でも、今までは「バラは日当たりが良くて風通しが良くて」と言っていたはず!それを信じた人はとても可哀想…

じゃあ、答えを出しますね!

風通しが良いは「株元の風通しが良い!」ということです!

さあ、一番最初に心動かしたのはバラの先生ですね(*^▽^*)早速使うかな?

現場の例を元に「風通し」を更に解説します!

風通しが良いというのは、イメージ的にはとても良いですよね。
でも、現場では風通しの良さもメリットもあればデメリットもあります。
風通しが良いところがバラの一等地だとすると、風が強いだけでバラがボロボロになっちゃいます。
病害虫も寄せつけますよね。

風通しが良いというのを本当の意味で言い替えると、「空気が動いている」となります。
空気が動いていると温度や湿度は溜まらず、病原菌の胞子も溜まりません。
つまり、風通しが良いというのは「株元の空気が流れている、動いている」ということなんです。
それを実証しているのが栽培ハウスです。

足元をよく見てください。
バラがモッサモサでいかにも病害虫の温床になりそうな栽培ハウスですが…鉢バラは編み目のパレットの上に乗っていますよね?

シュートが伸び、葉っぱが生い茂り、かなり風通しが悪いのですが、株元の空気はしっかり動いています。
だから、病害虫はそんなに出ないです。
茨城県鉾田農場は空気が動きやすく湿度もそれほど高くないのでこのパレット程度の高さで充分ですが、千葉県白井農場のときは空気が溜まりやすく湿度も異様に高いので地上から40cmの高さまでパレットを上げて鉢バラを置いていました。

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これだけで病害虫の出方は全然違ってくるんです

これは農業の栽培ハウスでは普通にされています
パレットの上に置いたり、植えこみを高くできるブロック状のココピートに植えたり、イチゴは樹高が無いので高設にしたり…
腰を曲げずにラクしたいだけじゃなくて、空気が動く風の通りに株元を合わせて置くことを、知っているプロは知っています(*^▽^*)

ナーセリーでも防草シートの上に直接鉢を置いているところがありますが、あれだとかなり病害虫が出ますし鉢の土も壊れやすくなります。

有機栽培では防草シートの上に直接鉢を置くことはできません。
農薬&化成であれば経費削減やらで直置きしているところもあると思いますが、あれだと農薬漬けになりますし土は壊れるので化成肥料頼りの栽培しかできなくなります。
防草シートの上に直接鉢を置いたら、微生物環境も成分バランスもムチャクチャなことになります。皆さんも鉢の直置きはしていませんよね!

ナーセリーの話はともかく、ガーデナーの皆さんから「風通しが良いところがバラの一等地のはずなのに、毎年風でボロボロよ!」と嘆いている話をよく聞きます。
でね、住宅地での場合、人間の顔の近辺は風がとってもよく通るのに足元は風が滞っているケースがムッチャ多いんです。

住宅地での「風通し」の恩恵を受けるためには…

これ、よく考えてみて!
よく見てみたら、巷の「風通しの良さ」はデメリットが多くないですか?

■湿度が高くならず、黒点病やベト病が出にくくなる(メリット)
■病原菌の胞子が溜まりにくく、小さな害虫も風で飛んでいってしまう(メリット)
■乾燥しやすく、うどんこ病が出やすくなる(デメリット)
■胞子が多く飛んできて、小さな害虫も風に乗って飛んでくる(デメリット)
■トゲがあるバラは葉っぱが傷みやすく黒点病に侵入されやすい(デメリット)
■亜硝酸ガスなどを遠くに飛ばすために害虫飛来が多くなる(デメリット)

ピーキャット流有機栽培の根本的考えは、「病害虫が飛んでくるのは仕方ないけど、自分のところでは増やさない」ですよね。
だから、病害虫が出ても風に乗って胞子や害虫がどこかに飛んで言ってしまうということは考えなくてもかまわないので…
巷で言われている風通しが良いはデメリットだらけです(*^▽^*)

私は以前からずっと皆さんに言い続けてきたことがあります!

植え込みは高くして!
鉢は鉢置きの上に置いて!

偶然出来ていた人は偶然バラが元気に育っていたはず(*^▽^*)
株元の空気が動けば、改善することは多々あるのです!

ただし!

株元の空気が通るということは、「少しでも良くしよう」のひとつであってこれだけでなんとかできるものではありません。
ハッキリ言います!

ピキャットクリアで胞子を壊しておかないと、病気まみれになるリスクもあります!

ピキャッシュを常用しようというのは、株元や庭に胞子を溜めておかないためです。
庭はどうしても外部からの胞子の飛来が多いので、ピキャッシュは病気が出る時期は週に一度、せめて10日に一度は散布して胞子を壊しておきましょう。

こうすることによって、

(1)胞子の数を減らしておく
(2)株元の風通しが良くなることで胞子の発芽条件や菌糸を伸ばす条件になりにくい

となります。

株元の風通しが良くなり、胞子の発芽条件や菌糸を伸ばす条件になりにくい事はとても効果的ですが、住宅地での栽培なのでそれがずっと効果を出せるかどうかはわかりません。
株元の風通しを良くしたつもりが、季節で風向きが変わって風だまりになってしまうとか、植物の成長で風通しが悪くなるというのは充分にあり得ます。

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だから、風通しを良くしたからOK!ではありません!
ここは間違わないでね!

ということで!
これを読んだ皆さんは、バラの株元の空気がしっかり動いているかどうかを明日から早速チェックすると思います(*^▽^*)

風通しの本当のことを知って、なにかすごいとっておきを手に入れた感じがするかもしれませんが…
これも「少しでも良くする」の環境整備の一つに過ぎないので…

本当のとっておきはオンラインセミナーだけでこのサイトでは書かないかも…(*^▽^*)