農業はその土地、その環境や条件に見合った作物を作ります。
また、栽培ハウスなど設備投資をして、その作物に見合った環境と条件にしてから栽培していきます。
バラの先生の多くは設備投資されたバラ園や親の代から引き継いだ圃場でのバラ栽培です。

だから、環境整備の話をできる人をほぼ見かけない(*^▽^*)

私が環境整備力という特殊能力を身に付けたのは、1つのラッキーと1つのアンラッキーによるものです。
私事ですが、どうか読んでみてください。

ラッキーとアンラッキーで上達!

まず、ラッキーなことは!
私は京野菜作りの達人から栽培を習えたことです。

京野菜の達人

病害虫がいるのは意味がある!
病害虫にやられるにはわけ(理由)がある!

というのを教わりました。
戦前から平成まで料亭などに収める野菜を作っていた達人ですから、農薬は一切使わず、最高級の野菜を作っていました。
詳しくは別のところで…
この達人に環境整備の大事さと凄さを習いました。

そしてアンラッキーなことは…
バラ苗生産を始めた農地が最悪な環境と条件だったということですね(*^▽^*)

20年前に千葉県白井市に5反の田んぼを借りて、そこを圃場として始めたのがゆうきの園芸ショップです。
20年前は農地なんてどこも借りられず、仕方なく泥沼のような田んぼを破格(ムッチャ高額)でなんとか借りられました…まあ市役所も交えて騙しやがったのですが…(*^▽^*)
バラ苗生産には「親木管理」があるので、とりあえずは急いで農地を借りなければ親木がダメになってしまうので仕方なかったんですよ。

でね、
この田んぼ…雨が降るとまさに泥沼…
この田んぼをまずは整地して、親木の鉢植えを管理できるように防草シートを敷いて、そこにバラの鉢植えを並べて…

この泥沼の田んぼを整地するのに使ったのが、道路を整備する転圧ローラーです。

この転圧ローラーが田んぼの泥沼に飲み込まれていった話はさておき…(*^▽^*)

まあ、バラ苗生産をやるにはこれ以上の悪環境と条件を探す方が難しいぐらい…
うどんこ病、黒点病、ベト病、灰色カビ病の4つの病原菌が絶え間なく次々と襲いかかり、千葉県白井市は梨の生産日本一なので梨はバラ科、バラ科に襲いかかる害虫も次から次へと来襲し…

回りは田んぼなので湿度は半端なく、南西方向は東京なので熱波もすごく、東京湾からの暴風もエグい…台風で農場全体が水に浸かり、暴風で20kgのパレットが次々と宙に舞い…
雨が降ると泥にはまりながら泥に浮いている防草シートの上に乗っかっている鉢バラに水を与えているという…

とってもアンビリーバボーな農場でした(*^▽^*)今では懐かしいですが…

バラ苗を生産する上で、これ以上環境が悪いところなんてあるのか?

この環境と条件でどこにも負けない品質のバラ苗を生産し根頭癌腫病も完全阻止し、バラ苗生産の無農薬化まで達成するという…
私はもしかして天才なのか?それとも…

そうです!
私には京野菜作りの達人から引き継いだ環境整備力がある!

設備投資されたバラ園や親の代から引き継いだ圃場で「農薬ありきの栽培」、「病害虫防除ありきの栽培」をやっていたら、とても環境整備力なんて身に付かなかったと思います。
当時は最悪のバラ苗生産場所と思っていましたが、今になればピーキャット流有機栽培を育んだ好立地だったんですねえ(*^▽^*)

でも、そういう場所で育ったゆうきの園芸ショップだからこそ…

皆さんの苦労がとても理解できます!(*^▽^*)

バラを育てる環境と条件に恵まれることはとても大事なことですし、運良く恵まれればそれに越したことはありません。
でも、日本の住宅地であれば環境や条件に恵まれず、病害虫被害にとても遭いやすい環境や条件になっていることがとても多くなります。
私だってバラの栽培に見合わない環境と条件なら育てるのに苦労します!住宅地はそういう場所が多いのでとても大変です。

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でも、それを嘆いていても仕方ない!


環境や条件に恵まれていなくても、リスクが多くても、そこでバラのガーデニングをやっていく!
恵まれない環境と条件であってもそれを改善していく、できるかぎりのリスクを軽減していくのが環境整備なんです!

その環境整備力が身につけば、私が泥沼の田んぼでラクラク無農薬できたように、皆さんの庭やベランダならまさにラクラク無農薬が実現します!
これを私に依頼するとムッチャぼったくられるので(*^▽^*)
皆さんで環境整備をやってください!どうにもできなかったら私に依頼してください。

そしてなんと!

泥沼の圃場での悪戦苦闘がAI技術に役立った(*゜д゜*)+

私は昔はシステムエンジニアで制御系もかじったことがあるので、農業設備でのAI利用に顔を出していました。
AI技術というのは、ドローンやトラクターの自動運転など派手にすごいことができそうなイメージですが…実際は「目に見えない物を見えるようにする」という基本的な技術があるんですね。
気温、湿度、風の流れ、水の流れ、胞子の数、バラの活性、微生物の増殖など、次々と目に見えないものが数値として見えるようになり…
京野菜作りの達人から泥沼圃場での悪戦苦闘へと繋がり、それがAI技術施設の環境整備に貢献しちゃいました(*^▽^*)

飛行機が今も鳥から学ぶように、AI時代の栽培も先人達の知恵から学ぶ!

先人たちの知恵というのは、恵まれなかったからこそAI技術を凌ぐ環境整備技術を体感的に得ていたんだなと…
すごいことです(*^▽^*)

皆さんが環境整備を習うということは、京野菜作りの達人の技やAI技術での知能を習うことになります(*^▽^*)
なーんて、おおげさなことではなく、楽しんで習っていってくださいね!