バラの生育の差の多くは環境の差です

皆さんがピーキャット流有機栽培で黒点病対策をするとします。

(1)黒点病が出ない環境
(2)黒点病が出てもピーキャット流有機栽培でなんとでもなる環境
(3)黒点病が出るけどピーキャット流有機栽培でなんとかできる環境
(4)黒点病が出てピーキャット流有機栽培でもある程度の被害は想定しておくべき環境
(5)黒点病がピーキャット流有機栽培でもなんともならない環境

いろいろな環境があり、ガーデナーの皆さんは今のところ運次第です。

では、次に「黒点病」を「うどんこ病」に変えてみます。

(1)うどんこ病が出ない環境
(2)うどんこ病が出てもピーキャット流有機栽培でなんとでもなる環境
(3)うどんこ病が出るけどピーキャット流有機栽培でなんとかできる環境
(4)うどんこ病が出てピーキャット流有機栽培でもある程度の被害は想定しておくべき環境
(5)うどんこ病がピーキャット流有機栽培でもなんともならない環境

いろいろな環境があり、ガーデナーの皆さんは今のところ運次第です。

最後に「ピーキャット流有機栽培」を「農薬」に変えてみます。

(1)黒点病が出ない環境
(2)黒点病が出ても農薬でなんとでもなる環境
(3)黒点病が出るけど農薬でなんとかできる環境
(4)黒点病が出て農薬でもある程度の被害は想定しておくべき環境
(5)黒点病が農薬でもなんともならない環境

ハッキリ言いますね!
私もバラ園の人もバラの先生もガーデナーの皆さんも、
環境や条件が悪いのにバラを立派に育て続けられることはあり得ません。
偶然で短期間とかならありますけどね…もしくは農薬漬けかなあ…それなら見た目だけならいけるかな…
でも、花咲かじいさんやバラの神様はいないので(*^▽^*)

皆さん全員が同じ環境、環境整備されたバラ園などでバラを育てるのであれば、バラの生育には腕の差が出ます。
でも、バラの生育の差の多くは環境の差です!この環境の差が見えないから、皆さんは迷走してしまいます(*^▽^*)

環境の差というのは腕の差に次いでバラ栽培では大きなウェイトを占めています。
そして、他の人との環境の差を知り、その環境を改善できることができれば…

「私、ピーキャットさんでずっと習っているのに全然バラが上手く育たなくて…私にはバラは向いていないと思っていたら、それは環境の差だったのね!」

というのが理解できるようになります(*^▽^*)

では、まずはどうやったら他の人との環境の差を知ることができるのか?

他の人との環境の差を知るには

比較する物を間違えない

皆さんは今まで、他の人との比較は
■バラ園のどや顔
■バラの先生のどや顔
■SNSでのどや顔

それと比較していませんでしたか?

これで皆さん狂わされるんですよ(*^▽^*)
どういう環境と条件でどういう育て方がされているのかも知らないのに、見た目だけで判断して「自分もそうじゃなきゃ!」となってバラへの無理強いや虐待が始まる…

そりゃねえ…
環境の差どころか栽培自体が崩れて腕も低下してしまいます。そして自信を無くしちゃって万年初心者の道へ…(*^▽^*)

バラはその場所、その環境、その条件で最適なパフォーマンスをしてくれれば良いんです!
そのバラをさらに良くしたいなら、環境を良くしてあげれば良いわけです。

栽培の腕とは、その場所、その環境、その条件で最適なパフォーマンスをバラにやってもらうことです。
その場所、その環境、その条件を超えたパフォーマンスをさせることはバラへの無理強い、虐待となります。
人間の子供も同じじゃないかな?無理強いしたら壊れちゃう…
今よりもさらに上を目指すなら、その場所、その環境、その条件を改善し、さらにパフォーマンスレベルを上げるしかないわけです。

皆さんがバラ園のような整備された環境を手に入れることができたり、親の代から引き継いだ圃場を持っていたり、環境に恵まれた庭があるのなら、どうぞそちら側で比較してください。
でも、ここに来られている方々は環境には決して恵まれていない住宅地でのバラのガーデニングです。
そして、そこにはそこにふさわしいバラのパフォーマンスレベルがあります!

パフォーマンスレベルという言葉も、そのうち使われそうですねえ(*^▽^*)

皆さん同士で情報交換!ゆうきバラの会

では、そういう皆さんがどうやって「自分の場所、自分の環境、自分の条件」を知ることができるのか?
これは皆さんが皆さん同士で情報交換することによってのみ、知ることができます。
もしくはうりゃねこに高いお金を払って見てもらうか(*^▽^*)

お金を払うのはもったいないので、皆さんで情報交換できればそれが一番ですよね!

だから、オンラインセミナーやSNSに参加していただければと思います。
交流が苦手な人は見るだけ、聴くだけでも多くの情報を知ることができます。

そして!最も効果的なのが「ゆうきバラの会」です!

ゆうきバラの会に集った皆さんが、同じ品種を同じ条件でピーキャット流有機栽培で育て、その生育を情報交換していきます。
現在、この試みの参加者は20名ちょっとですが、充分すぎる情報交換量になりますねえ!
こんなことができるのは、ゆうきの園芸ショップだけです(*^▽^*)
お心優しい方々ばかりでトラブルゼロの集いですし、なにより私は参加していない!どうぞお気軽にご参加ください。

まずはピーキャット流有機栽培の実践!そこから考える

ゆうきバラの会では、てんちょーやまるちゃんも「住宅地でのバラのガーデニング」として、決して環境の良くない事務所の庭で皆さんの庭と同じ条件でバラのガーデニングをやります。
だから、栽培ハウスや恵まれたバラ園でどや顔するのとはまったく違います。すべて皆さんと目線を合わせての集いとなります。
よって、バラの先生不在のゆうきバラの会になっています。

この事務所の庭は「暴風・乾燥・瓦礫・害虫まみれ」のとても素晴らしい庭です(*^▽^*)
だから、この事務所の庭でバラが見栄え良く育つかどうかはわかりませんし、皆さんのバラの方が生育が良くなることは充分にあります。
でも、てんちょーやまるちゃんは見栄を張ることなど無いので(*^▽^*)

ゆうきの園芸ショップのスタッフでも育てる環境や条件が悪いとバラが上手く育たないというのをあえて見てもらおうと私は狙っています。
でも、私がやれば事務所の庭をさっさと環境整備しちゃうので意味無いですよねえ…私は参加しません。

そして皆さんがこれに参加した結果、自分の腕が悪かったのか、それとも環境が悪かったのか…とても理解できるようになります(*^▽^*)
他の人と比べるというのはバラの生育の優劣を決めるのではなく、環境の差を知り、己を知り、お互いを理解し合うためというのは理解してもらえますよね!

そして、これが大事!

「ピーキャット流有機栽培でも…」からが環境整備のスタートなんです!

(1)黒点病が出ない環境
(2)黒点病が出てもピーキャット流有機栽培でなんとでもなる環境
(3)黒点病が出るけどピーキャット流有機栽培でなんとかできる環境
(4)黒点病が出てピーキャット流有機栽培でもある程度の被害は想定しておくべき環境
(5)黒点病がピーキャット流有機栽培でもなんともならない環境

(3)のピーキャット流有機栽培でなんとかできるのであれば、環境整備は必要ない…ということになりますよね。
「ピーキャット流有機栽培でも」被害に困る場合、そこから環境整備の試行錯誤が始まります。

この「黒点病」をいろいろな病害虫に変えてみてください。
たとえばカミキリムシやマメコガネ、サビ病などでもかまいません。皆さん、ピーキャット流有機栽培をしっかり実践していても何かは困っているはずです。
いや、困ってもらわないと話が進まない(*^▽^*)

だから、何かに困ってください!大いに困ってください!
そして、ピーキャット流有機栽培をしっかり見直してください。
それでも何かに困る…大いに困る…
ここからが環境整備のスタートになるわけです。

困ってない人

私は別に何も困ってないですけど?

ピーキャット流有機栽培で余裕です!

という人もけっこういますけど…空気を読んで何かに困ってください(*^▽^*)
もしくは、環境の勉強を皆さんと一緒に楽しんでくださいね!

肥料を効かせればノイバラだってナニワイバラだってうどんこ病まみれになる!ナニワイバラは新芽の入れ替えで黒点病になる!
最強を誇るバラたちですら簡単に病気に感染しますので、そういうことを理解してから環境整備に向かわないと何の意味も成さなくなります。

ピーキャット流有機栽培をベースに環境整備をやってくださいね!