今回はとっても学術的な話なので真面目に話すと皆さんの頭が痛くなるかも(*^▽^*)
ということで、わかりやすく話をしていきます。
植物が大きくなるってどういうことだろう?
私たち動物ってみんな同じような成長曲線を描きます。
いきなり身長が倍違うことにはなりませんし、人種や性別で違いはあれどそれほど大きな差にはなりません。
一方、植物は大きな差ができます。
同じバラの品種を育てているのにそれぞれ成長曲線が違っていて、大きな差になることが良くあります。
どうしてあの人のバラはあんなに大きく立派に育っているのに、私のバラはこんなにショボいの?
成長に大きな差が出て、どうして?と悩んじゃう人も多いかと思います。
では、どうして動物だと成長に大きな差が出ないのに植物だと大きな差が出るのか?
それはね、動物は細胞の数が決まっているけど、植物は細胞の数が決まっていないからです(*^▽^*)
人間は大きな人も小さな人も細胞の数は同じです。違うのは細胞の大きさですね。
一方、バラは細胞の大きさは細胞壁があるのでそれほど変わらないようになっています。
大きさの違いは細胞の数の違いです。
だから、人間の身体を立派にするためには栄養を摂ることをし、植物の身体を立派にするには細胞分裂させるようにします!
誰?
大きく大きく大きくなあれ!っていっぱい肥料を与えているのは(*^▽^*)
それ、人間で言うところの相撲部屋のちゃんこです!
成長は環境や条件次第
次に、人間って最適な環境や条件を求めて動くことをします。
寝るときは横になりますし、暑いときは日陰に行きますし、寒ければ暖まろうとします。
一方、バラは動けないので環境や条件に依存することになります。
環境や条件に合うように自分の姿形を変えることはしますが、人間のように自ら環境や条件を変えることはできません。
よって、バラの成長は環境・条件に大きく依存することになります。
慣行栽培と有機栽培でも成長の仕方は違う
農薬や化成肥料を使う栽培(慣行栽培)は大量生産向き、つまりはできる限り個体差を無くして均一な成長をさせたい向きです。
一方、有機栽培は品質向上が狙いで均一な成長よりも一つ一つの品質を向上させていくのに向いています。
ということで皆さんは、
■バラという植物を
■それぞれの環境と条件の下で
■有機栽培で育てています
同じバラの品種でも個体差が大きく出るのは当たり前じゃないですか(*^▽^*)
私は皆さんには「大きさは気にしない、バラに合わせて成長させていこう!」とずっとお教えしてきましたよね。
つまりは、そういうことです。
貴方のお庭でのふさわしい成長を目指そうって事です
でね、これから皆さんは環境整備を習いますが皆さんが陥りやすい過ちを先に伝えておきます。
環境整備するというのは、バラの成長を均一化させるわけではありません!
だから「環境整備したのに、あの人のバラより成長が良くない!」ってことには絶対にならないでね!ここにいつも来られている皆さんならそういうことにはなりませんが、一見さんはなっちゃうことがよくあります。
環境整備というのは貴方の庭やベランダにふさわしい環境を整え、貴方の庭やベランダにふさわしいバラの成長をさせるためにおこないます。
だから…肥料ドーーーン、農薬ブシャーーーッの人には合わないし、バラの先生もパクったところで使いこなせるものではありません。
バラに合わせて、貴方の庭やベランダにふさわしい成長をさせていくための環境整備!
しかも、有機栽培!
決して忘れることなく、道を外れることなく、やっていってくださいね!