孫子の有名な言葉です。
「敵を知り、己を知れば、100戦危うからずや」
そして、無農薬栽培には欠かせない(*^▽^*)
農薬散布は、まあ敵も味方もひっくるめての絨毯爆撃…
殺菌剤は良い菌も悪い菌も皆殺し、殺虫剤は良い虫も悪い虫も皆殺し…織田信長すら考えが及ばない残虐非道の絨毯爆撃です。
無農薬栽培は、敵と味方の区別をしっかりおこない、味方には手厚く、敵に対しては調略し懐柔し味方にも付けていく…
黒田官兵衛や竹中半兵衛、山本勘助のような軍師になったつもりで病害虫と闘っていきます。
私がラクラク無農薬できるのは、策を持っているからです!それが楽しい!
皆さんも軍師になったつもりで病害虫対策してみましょう(*^▽^*)
軍師になれば、孫子の兵法はとても役立ちますよね!
まあ、わかりやすく言うと、殺すことばかり考えず、上手く立ち回るガーデンにして欲しいということです。
「この野郎!殺してやるー」がバラのガーデニングにはなってほしくないですね。
眉間に皺を寄せているガーデナーよりも、にこやかに振る舞うガーデナーになりましょう。
では、敵を知り、己を知れば、100戦危うからずやを解説します。
敵を知り(病害虫をよく知ろう)
これは農薬散布ありきのパターンです。
まあね、一番簡単で誰でもできることではあります。
さて、この「農薬」を使わない「無農薬」ならどうしますか?
その前に、殺す前に…
そもそも病害虫ってどうして存在しているんでしょうか?
自然には生態系があります。この生態系にはすべての生き物が関わっていて、その生き物たちが上手くバランスを取って今日までそのバランスを保ちながら生き続けてきました。
バラも病害虫も、この自然が作り出した生態系の中に存在します。
つまりは、自然では病害虫は生態系のバランスを保とうとしている!わけです。
草むらに入ると一部だけ雑草にベト病がたくさん出ていたりうどん粉病が出ていることがあります。
雑草ですら病気にかかります。
「雑草であってもここでは繁殖してはいけない!」と、自然の生態系のバランスが病気によって雑草の存在を否定するわけです。
ガーデナーが庭にバラを植えたら、さて自然の生態系のバランスはそこでバラの繁殖を許してくれるのか?それともダメだと邪魔してくるのか?
これでバラが育ちやすい庭、育ちにくい庭となっていきます。
この自然の生態系バランスに徹底的に反抗するのか、それとも有機栽培や無農薬栽培で自然の生態系バランスを大事にしていくのか…
有機栽培や無農薬栽培では、自然の摂理や生き物の特性を知り、それを上手く利用していく栽培となります。
農薬の絨毯爆撃で徹底抗戦するのか、それとも無農薬で共存を目指すのか…
ピーキャットは「平和な猫たち」なので、私の選択は生態系との共存を目指しています。
己を知れば(育てる環境や条件、バラの品種をよく知ろう)
貴方の庭は、どの時期にどの場所でどういう病害虫が出ますか?
ちゃんと把握できていますか?
肥料過多、肥料最適、肥料不足で病害虫の出方はどう変わってきますか?
育てている品種ごとにすべて把握できていますか?
風の通りや水の流れで変わってきます。それは知っていますか?
病原菌や小さな害虫は南からやってきて大きな害虫は北からやってくる!知ってますか?
黒点病が出やすい庭の南側(風上)に黒点病が出やすいバラが植わっていれば、庭は黒点病菌にずっと襲われます。
害虫が出やすい庭の北側(風下)に山や畑や荒れ地があれば、庭はずっと害虫の飛来が続くので施肥管理が難しくなります。
高い場所は原種やオールドローズ、低い場所にはハイブリッドティや病害虫に強い品種を植えていますか?
水は高い場所から低い場所に流れていきます。
肥料は水に溶けて流れていきます。肥料を多く必要とする品種は低い場所、肥料を多く必要としない品種は高い場所に植えます。
などなど、わかっていてガーデンデザインを考えるか、見た目だけで植え込むかで病害虫対策は大きく違ってきますよね!
「私の庭はバラにはあまり向いていない」と言っている人は、自分がバラに向かないことをしている場合が多々あります。
己を知ることはとても大事ですよね!
この己を知るための話は山のようにあります(*^▽^*)ほんの一部だけ紹介しました。
造園の本職、ガーデンデザインに興味のある方は、昔とはガーデンのあり方が違うので習って欲しいところです。
「うりゃねこが来ただけでバラが元気になる!」
なんていうのはハッタリですが(*^▽^*)、バラが有利になるように己を変えていけることが無農薬化にはとても大事なことです。
私を庭に呼ぶととてもお金がかかるので、皆さんでバラの栽培環境や条件を変えていけるようにしましょう。
100戦危うからずや(ラクラク無農薬も夢ではない)
(1)敵を知らず己も知らない
(2)どちらもほどほど知っているような…
(3)敵を知り、己も知っている
さて、貴方はどれでしょうか?
(1)敵を知らず己も知らない
これは従来のバラの育て方ですね!絨毯爆撃専門です(*^▽^*)
農薬に頼るか、無農薬であれば天に祈ってバラを育てる運次第の感じです。
バラの育て方の本はこれに当たります。
(2)どちらもほどほど知っているような…
これは有機栽培や無農薬栽培を志す人に多いですね。
一進一退を繰り返してしまう…上手くいくこともあるけどどうにもならなくなってわからなくなることも…
でも、(3)に着実に向かっていけると人たちです。
(3)敵を知り、己も知っている
この人はラクラク無農薬できます(*^▽^*)
知識と情報さえ仕入れれば難なく有機栽培や無農薬を実現してしまいます。農家にも居ます。
自分で自分の課題もしっかり見いだせるので、有機栽培や無農薬が今の段階で実現できなくてもいずれ達成できる人です。
今の段階で(2)であれば全然OK!みんなそうです
ちょっと!(3)になんてカンタンにはなれないでしょ!
そりゃそうです(*^▽^*)
■肥料を多く必要とする品種は低い場所、肥料を多く必要としない品種は高い場所に植えます。
■黒点病が出やすい庭の南側(風上)に黒点病が出やすいバラが植わっていれば、庭は黒点病菌にずっと襲われます。
ほんの一例を出しましたが、実はこれは私しか言ってない。
おそらくですが、バラの先生にパクられると思われます(*^▽^*)
農薬に頼る栽培と無農薬栽培は違うんです!
農薬に頼る栽培だと、こういうことに気付かないんです。
無農薬栽培だとバラの植え場所、置き場所も病害虫対策の中にあります。
農薬に頼るのなら、こういうのはたいしたことではないですからね。
でも、植物の病原菌は糸状菌です(敵を知る)
糸状菌ですから感染は胞子の飛来で起こりますので風上を気にします(己を知る)
だから、バラの先生にはわからないことなんですね。
私の栽培技術は有機栽培・無農薬栽培をやってないと気付けないことが多いんですよ!
だから、パクればすぐにバレちゃうよ(*^▽^*)
パクるなら、「ガーデニングから農薬成分を追放しよう」という根本からパクってくださいね!