病原菌と呼ばれるモノは細菌であったり、糸状菌であったり、ウィルスであったり…
そして、この病原菌を殺菌したり除菌したり抗菌したり…
これは植物栽培に限らず、人間の医療や衛生管理でも日常的にされていることです。

次亜塩素酸水のピキャットクリアは、病院や介護施設、保育園などでも衛生管理で使われていて、その高い除菌力と安全性が評価されています。
これを植物栽培でも使っているわけですが、このピキャットクリアを一から研究開発したのが私です(*^▽^*)

おじ怒

なんで、バラ屋のおっさんがそんな大それたことをやったんだ?

うりゃ呆れ右

知らんがな…


住宅地のバラのガーデニングは安全管理と衛生管理を徹底しなければならない!
そのためには次亜塩素酸水を活用したい!
でも、従来の次亜塩素酸水では植物栽培には見合わない!
植物栽培でも効果が出せるように研究開発してピキャットクリアが誕生した!
そうしたら、衛生管理でもピキャットクリアの需要が出てきた!
そういうことになりました(*^▽^*)

糸状菌の特徴を知ろう!

植物に出る病気の大半は糸状菌によるものなんです。
そして、糸状菌にめっぽう強いのが次亜塩素酸水です。
ただ…
それは室内の話…
病院や施設内、風呂や厨房なら最強を誇る次亜塩素酸水も栽培環境ではちょっと違う…
だから、栽培環境でも次亜塩素酸水のパワーを活かせるようにしたのがピキャットクリアです。

でもね、ピキャットクリアのパワーを活かすも殺すも使い方次第!
農薬のように、噴霧すれば毒性の残効性で菌を殺し続けるようなわけにはいきません。ピキャットクリアには毒性の残効性はありません。
毒性の残効性は無いから超安全!その代わりに毒性の持続性ゼロなので頼りないことにもなります。
じゃあ、どうするか?

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まずは、植物の病原菌の大半である糸状菌の特徴を知っておきましょう。

(根頭癌腫病菌は細菌なので対策は違います)


糸状菌はカビ菌です。
カビ菌の発育過程をちょっと見てみましょう。

では次に、黒点病の感染から発症までの図示です。

糸状菌が感染するのは、この胞子が付着し発芽することで起こります。
この胞子は残念ながらどこにでも存在します。なんせ、風に乗って飛んでくるから!
放線菌が増えたら黒点菌が食べ尽くされるとか、ダコニールを土壌潅水したら黒点病菌が居なくなるとか…おかしな話でしょ(*^▽^*)

糸状菌が増えないための対策とは

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では、皆さん問題です!

お風呂場ではカビが出やすいですね!その対策は?

バスマジックリン!いや、安全な重曹!いやいや…一番目は換気でしょ(*^▽^*)
カビの胞子はどこでも飛んでいます。どこにでも付着しています。そう、貴方の服や髪の毛にも…
でもね、温度や湿度という条件が揃わないと胞子は発芽しません。
発芽して菌糸を伸ばしても、温度や湿度が合わないと菌糸は死滅します。胞子は残るけど…

ならば、糸状菌対策で一番大事なのは胞子が発芽しないことですよね。
でも、胞子が発芽して菌糸を伸ばしちゃうから殺菌剤や除菌剤で胞子や菌糸を壊すことになります。
抗菌で菌糸そのモノを伸ばさないようにします。

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糸状菌の対策はこういうことです

農薬は毒性の残効性で胞子や菌糸を壊し続けることができます。
一方、次亜塩素酸水は瞬間的に胞子や菌糸を強く壊しますが、毒性は残さないので壊し続けることはできません。
よって、ピキャットクリアに含まれる有機酸の抗菌性でその後は菌糸を伸ばさないようにします

ご注意

ピキャットクリア以外の次亜塩素酸水で有機酸と併用すると塩素ガス発生リスクが懸念されます。
命に関わるので絶対にやらないで!薬剤の真似ごとはとても危険です

一見すると、農薬もピキャットクリアも同じような効果に思えます。
しかし、バラに散布するということでは農薬の毒性の残効性には到底及びません。農薬のほうが遙かに効果的です。

なのに、どうしてゆうきの園芸ショップのバラ苗生産は他ナーセリーよりも病害虫被害が少ないのか?

それは、ピーキャット流有機栽培が糸状菌をよく知っているからです。
先ほどの説明でわかるとおり、糸状菌による感染は胞子の発芽によって起こります。その胞子はバラに付いているだけではなく、その近辺のあらゆるモノ、土壌の表面、風に乗って飛んできたりします。
そして胞子がバラに付着することで発芽します。

これを感染経路と言います。

感染症対策の第一は感染経路を絶つことです!

感染経路を絶つ方法はいろいろな方法があるのでここでは話しませんが、この方法が豊富であるからゆうきの園芸ショップはバラ苗生産でもラクラク無農薬です。
一方、農薬は感染経路関係なく毒性で待ち受けて殺していく戦法です。

皆さんは無農薬栽培ですので、ピキャットクリアをバラに噴霧していればOKという栽培方法にはなりません。
後ほど話す、感染経路を絶つ方法をいろいろやってもらって対策してもらいます。

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とうことで!

糸状菌である植物の病原菌対策は、雰囲気だけでも理解してもらえましたか?

ちなみに、根頭癌腫病は細菌なので対策がまったく変わってきます。(詳しくは根頭癌腫対策ページへ)

これもちなみに!
植物栽培で善玉菌とか悪玉菌とか言ってる人がいますが…これは人間の腸内環境の話です。
乳酸菌とかは細菌で顕微鏡で見ると玉のカタチなんです。腸内は細菌の世界なので顕微鏡を覗くと玉ばっかりです。
ですから、これは善い玉だから善玉菌、これは悪い玉だから悪玉菌と呼ばれています。

栽培は放線菌や糸状菌が主になるので顕微鏡で覗けば線が多く、玉はちょっと違います(*^▽^*)