害虫を飼い慣らすために、独自のピキャッシュ技術があります｜ラクラク無農薬でいこう！うりゃねこの病害虫関連セミナー

有機・無農薬栽培技術で取り入れられるピキャッシュ技術とは

私が害虫を飼い慣らすために考え出したのがピキャッシュ技術です！
というより、てんちょーと偶然見つけたのですが…(*^▽^*)ものすごく効果的です！

現在は農業の慣行栽培でも花粉媒介者の蜂、ハダニ対策のミヤコカブリダニ、アブラ虫対策のテントウムシなど天敵の益虫や花粉媒介者の蜂などを栽培で利用しています。
そうなると、農薬の殺虫剤は使えない…

だからどうする？
…ということで、農薬に頼らずに栽培をおこなう、有機栽培技術、無農薬栽培技術が少しずつですが広まっています。

ピキャットクリアに農薬のてんちゃく剤のスカッシュを入れて害虫対策するピキャッシュ技術は
「害虫の天敵となる益虫を殺さず」
「花粉媒介者を殺さず」
「増えすぎる害虫のみを減らしていく」
ゆうきの園芸ショップ独自の栽培技術です。

蜂やカブリダニを利用している農家ハウスなどでも導入してもらっています。

このピキャッシュ技術は害虫を駆逐（皆殺し）するための技術ではありません。
そもそも、益虫を生かすということは益虫の食べものである害虫も残さないといけないのですが…
農薬思考の人は害虫が全滅しないと気が済まないので、残念ながらそういう人にはピキャッシュ技術は合いません。

ピキャッシュするパターンについて

ピキャッシュをおこなうパターンは大きく分けて３通りあります。

害虫と益虫のバランスは取れてるけどバラの被害を出したくない場合

益虫に任せておけば害虫は増えないけど、バラの生長過程でどうしても害虫被害は出したくない場合があります。
たとえば…
・蕾を食べる害虫を駆除したい
・葉っぱの数が少ないので食害は困る
など…
生育・生長の場面場面でどうしても害虫が困る場合があります。

そういう場合は害虫と益虫のバランスが取れていてもピキャッシュします。

その場合、このような図になります。

農薬ではないので毒性の残効性はゼロです。
害虫駆除してもすぐにまた戻ってきますが、直前の食害などは避けることができます。

害虫が益虫に対して増え過ぎてしまい、バランスが崩れた場合

害虫は一気に数を増やすので、益虫の出現や増員がとても間に合わずに、害虫の蔓延を起こしてしまう場合があります。
これはアブラ虫やハダニ、スリップスなども小さい害虫によく見られます。

こういう害虫は徹底駆除を考えずにひたすら数を減らすことを考えます。
数を増やさず数を減らしていけば被害にならないことは多々あります。

ハダニ、スリップスは定期的にピキャッシュしていれば気が付いたらまったく見なくなったということが多く、躍起に農薬散布するよりも効果が高いと評価する農家もいます。

定期的にピキャッシュしていく

ピーキャット流有機栽培に慣れると、皆さんピキャッシュの定期的散布だけで済ませるようになります。
病害虫丸ごと退治！

菌の場合

虫の場合

バラのシーズンはこれを繰り返しておけばなんとかなる！
農家は散布量が多いので、結局面倒くさくてこのパターンばかりです(*^▽^*)

この３つを皆さんのバラたちに合わせてやっていけばＯＫです

どれが良いとかではなくて、皆さんのバラたちに合わせてあげてください。

ピキャッシュは農薬と違って年間散布回数などありません。別に毎日散布してもかまいません。
超安全ですし、衛生管理目的でも散布してもらっています。

ただ、農薬とは違うので害虫を発見してから散布、害虫の被害を発見してから散布という、後手後手のピキャッシュではバラたちがだんだんボロボロになっていきます。

先手先手が大事です！

先手の実例としてはこんな↓感じ！

・定期的に散布を「満月や新月の3日後に散布する」にすれば、孵化したばかりの害虫なので駆除しやすくなります。

・雨が降った後や強風が吹いた後など、病気対策としてのピキャットクリア散布にスカッシュを入れてピキャッシュにしておけば、ついでに害虫も…ということにもなります。

ゆうきの園芸ショップのバラ苗生産は年間10数回ぐらい

ゆうきの園芸ショップにはバラ苗生産で穗木を取るための親木を管理しています。

これ、木立性バラの親木です。メッチャ詰め込んでますよねえ…
この親木管理だと、年間で10数回のピキャッシュ散布をします。
年間で10数回…
他ナーセリーの農薬散布よりも圧倒的に少なく、皆さんのバラのガーデニングよりも少ない(*^▽^*)
この親木から毎年穗木を取り、咲いた花は「春のゆうきバラ」や「秋のゆうきバラ」として、皆さんにプレゼントしています。