こんにちは!てんちょーです。
皆さん!バラにやってくる害虫の中でも、特に厄介者であるバラゾウムシにお困りの方いらっしゃいませんか?
バラの新芽やせっかくついた蕾をチリチリにして枯らしてしまうバラゾウムシは、逃げ足も早く、飛んでやってくるので、なかなか対処にしにくい害虫の一つです。
楽しみにしていた蕾が枯らされてしまった日は、本当にがっかりですよね!
今回はなんと!
そんな困ったバラゾウムシから、付けておくだけでバラを守ってくれるという、アイデアグッズをご紹介いたします!
その名も「ハナグモダミー」!
一体どういうグッズなのでしょうか!?
それではハナグモダミーの考案者である、ロイヤルサンセットさんから、作り方や使い方をご紹介いただきます!
どうぞよろしくお願いいたします。
ロイヤルサンセットです。
どうぞよろしくお願いいたします。
今回、貴重なアイデアを広めるご協力をいただき、ありがとうございます!
ロイヤルサンセットさんはピーキャットのSNS「ファンの集い」にご参加いただいており、その日記の中でこのハナグモダミーの作り方や使い方をご紹介いただいておりましたが、どうしてこのようなグッズを作ろうと思われたのですか?
はい。
まずこのハナグモダミーは、ビーカーに花蜘蛛とバラゾウムシを入れたらバラゾウムシが必死に逃げ回るという実験の記事を見て思いつきました。
私はピーキャット流でバラを栽培し、出来るだけ自然や環境に負荷をかけない、無駄な殺生をしないですむようにと思って、バラ栽培を楽しんでいます。
バラゾウムシに、我が家の庭に遊びに来ても良いけれど、新芽と蕾には手を出さないようにしてもらいたい!
出来れば我が家の庭は、スルーして貰いたい!と思っておりまして…
一度、ハナグモに似せて作ったサンプルを試しに新芽に付けてみたところ、バラゾウムシの被害なく蕾を全て咲かせることができました。
これがその時の写真です。
手応えがありましたので、もっと実寸大で、尚且つ、シンプルに誰でも作れて安価で、一度作れば長持ちする物を作ってみようと…
どうしても枯らしたくない、新芽をやられたくないバラがありましたので、これを機に奮起しました!
なるほど〜!
ちなみにハナグモはこんな風に
普段から芋虫等を捕食してくれる益虫ですが、バラゾウムシにとっても天敵だったのですね!
ハナグモがいるだけで、バラゾウムシの被害を避けられるなら、とても助かりますね!
ロイヤルサンセットさんのように無農薬栽培で頑張っている方は、同じような想いで取り組んでいる方も大勢いらっしゃると思いますので、ぜひ取り入れてもらって、笑顔を増やせれば最高ですよね!
そうですね!
安価で簡単に作れますので、ぜひ皆さんに使ってもらえればと思います!
それでは、早速ですが、作り方の解説からよろしくお願いいたします!
はい!
わかりました!
ハナグモダミーの作り方
材料
材料は
・百均の手芸用の穴の空いたビーズ(ガラスビーズNo8、3mm位が丁度いい感じです)
・HCに有るホビーワイヤーブロンズ(1番細い銅製の0.23mmのワイヤー)
・釣り糸(テグス0.23mm)
の3個だけで作ります。
あとは、ハサミとピンセットが有れば大丈夫です。
★ホビーワイヤーと釣り糸は、4巻程解いて固定して置くと使い易いです。
製作
胴体となるビーズを1個取り出し、釣り糸を通して足を作っていきます。
これを4回繰り返して、足8本にします。
前後の足は長めでカットします。
1本目
テグスを2回結びますが、最初の結目を、2回クロスして結び、2回目は、1回クロスで結ぶ事で、解ける事無く横に安定して結ぶ事が出来ます。
2本目
同様に2本目を結びます。
結び目が上下になる場合は、下にずらして揃えます。
3本目
同様に結び目を下にずらしていきます。
4本目
結び目が、4本均等に成っているか確認してバランスを取ります。
足が上下入れ替わる場合もありますが、左右に4本ずつ綺麗に別れます。
足をピンセットで曲げる
前足、後足をピンセットで少し曲げて、足の長さを整えると、胴体は出来上がりです。
真っ直ぐのままでも問題はありません。
お尻の部分とワイヤーをつける
胴体の部分が出来ましたらもう1個ビーズを足してお尻の部分を作ります。
2個のビーズにホビーワイヤーを通して2回結びにします。お尻のビーズが胴体の横に成り易いですが、胴体の後ろに来る様に調整して下さい。
ホビーワイヤーは新芽の茎の部分に巻きつけますので、長めにして置くと便利で、使い易いです。
足を着色する
薄緑色の油性マジックで足の部分に色付けすると、一層リアルになりますよ。
出来上がり
慣れると10分以内で1個作れる様になりますよ。
柔らかく折れ易い新芽に負担に成らない様に、軽い材料を選んで使用していますので、重さ0.06gと言う掌に乗せても感覚が無い位で、風が吹けば飛ばされてしまう位の最軽量に仕上げていますので、新芽の成長を妨げる事は無いと思います。
ハナグモダミーの付け方
新芽が出始めたら、先端の新芽にダミーを取り付けます。(シュートも一緒です)
ある程度の所まで、伸びたら産卵する首の部分にも、花蜘蛛ダミーを取り付けます。
新芽の部分だけですと、下の方の新梢に近づいて産卵されてしまいます。
心配でしたら、産卵場所を二重に三重に取り付けると安心です。
蕾が付いたら一安心です。
蕾の下の産卵場所に花蜘蛛ダミーを取り付けます。
心配でしたら、裏、表両方に取り付けると安心です。
バラゾウムシの生態を踏まえての注意点
観察して見ると当然の事ですが、バラが集中して栄養分を送っている新芽を食事場として樹液を吸って暮らし、卵が孵化するまでの栄誉分を蓄えた大きさまで新芽が伸びるのを待って子作りして、産卵しています。
新芽やシュートの出始めは、新芽の食事場である葉先に取り付けると、シュートは守れます。
新芽やシュートが伸びて大きくなると、食事場や産卵場所にもなると言う事です。
蕾をつけるまで、産卵場所だけ付けていると、新芽の葉先が吸われて、それ以上伸びず、蕾を付ける事ができません。
又反対に新芽の葉先だけに付けていると、首の部分に産卵されてしまいます。
今回シュートを守る為に葉先だけ付けていたら、産卵されてしまいました。それで産卵場所も同時に守らないといけないと気付きました。
花蜘蛛ダミーを2個、3個使いして、蕾になるまで見回り時には、花蜘蛛ダミーを少しずつずらして位置を変えて下さい。
動かないと判ると、直ぐ近くまで、忍び寄って産卵されてしまいます。食事場と産卵場を花蜘蛛ダミーで二重、三重に占拠しましょう。
ハナグモダミーの効果報告
地植えのバラのベーサルシュートやサイドシュートを使って、効果があるか試験した結果、シュートを2.5mまで伸ばして最後まで、秋の花を咲かせる事が出来ました。
黄色の丸の蕾は、ホソオビアシブトクチバにやられてしまいました。
ホソオビに、ハナグモダミーは効果がありませんでした。
ロイヤルサンセットさん!
皆、とっても綺麗に咲いていますね!
はい!
新芽からハナグモダミーを付けて、蕾が膨らみ全ての花を咲かせる事が出来ましたので、かなりの確率で、忌避効果が見られたと思います。
一時期は被害が見られたハナグモダミーを付けていない場所も、今ではバラゾウムシが居なくなっています。
無駄な殺生はしたくないと言う目的が叶いつつあります。嬉しい事です。
日記を拝読して、私もハナグモダミーを製作し、使ってみました!
本当に効果は絶大でした。
ベランダだからとは思いますが、絶対に守りたい芽だけに(3鉢に1つくらいの感じ)付けていますが、バラゾウムシは全く見かけなくなりました。
ハナグモダミーを付けて以来一度もバラゾー被害はありません。
怪しいベランダを避けているのでしょう。おかげでとても楽になりました。
本当にありがとうございます。
ベランダで、バラゾウムシの被害がなかったとの事、嬉しいですね。
戦わずしてストレス無く好きな花を咲かせられます。理想的ですよね。
特にベランダなど、限られた空間では効果が出やすいみたいですね!
ぜひ、皆さんも晩秋の作業があまりない時期や、暑さ寒さが厳しくてあまりお外に出たくないような時に、このハナグモダミーを作って、バラゾウムシのでる春先や初秋に備えてみてはいかがでしょうか。
ピキャットクリア散布の併用も大事です!
最後になりますが、何か付け加えたいことや、アドバイスなどございますか?
ハナグモダミーも良いですが、その前にバラが害虫を呼び寄せない様に、ピキットクリアを散布する事をお勧めします。
私は、バラゾウムシの活動が活発になる頃から毎朝、小雨でも、4Lのロングホーススプレーで、100ppm(薬害が出る場合は、50ppm)で霧吹きしています。
週末の動噴までの間、黒点病が蔓延しないように黒点病対策も兼ねています。
ハナグモダミーはバラゾウムシ忌避にかなりの効果がありましたが、完全ではありません。
出来る事を積み上げて、総合技で臨んでます。
なるほど!そうですよね!
ピーキャット流の無農薬栽培は総合技!
うりゃねこさんが、口を酸っぱくしておっしゃっている、大事なポイントですね!
その上でハナグモダミーをお使いの時は、2、3箇所に花蜘蛛ダミーを付けて、蕾が付くまで頑張って、お好みのバラを咲かせてもらえれば嬉しいです。
ピーキャットの農場でも、ピキャッシュ散布後は、バラゾウムシを見かける数がグッと減ります。
無農薬栽培は総合技!
有機土壌づくりや、定期的なピキャットクリア散布、肥料を控えることなど、病害虫が増えにくい環境づくりはとても大切です。
そういった努力があった上での、このロイヤルサンセットさんのハナグモダミーで、忌避予防効果が絶大となりました!
ぜひ皆さんもチャレンジしてみてくださいね!