マルチングは百害あって一利無しとバラ栽培では言われていたようですが…
なにが百害でなにが一利無しなのか、解説されたことは一度もありません。
マルチングは有機栽培・無農薬栽培では必須です!
まあ、もちろんメリットもあればデメリットもあります。
ですが、メリットの方が圧倒的に大きいので有機栽培・無農薬栽培ではマルチングは必須となります。
マルチングのメリット・デメリット
メリット1.有機土壌の保護
大きなメリットは有機土壌の保護です。
栄養濃度の安定、微生物バランス安定には急激な温度上昇や水分の蒸散をできるかぎり緩和していきます。
むき出しの土だと有機土壌は守れないので、マルチングは必須となります。
メリット2.土壌と地上部の境になる
土壌と地上部の境になることも大きなメリットです。
地上部への病気は土壌から来ることが多いですが、マルチングすることで境となります。
このマルチングを消毒(ピキャットクリアにて)すれば、土から枝葉に跳ねてくる病原菌をシャットアウトできます。
また、地面に居着いてしまう病原菌もマルチングを消毒すれば居なくなります。
メリット3.土からの蒸発熱を和らげる
土から蒸発する水分が熱を持たないのも大きなメリットです。
マルチングすると蒸れると誤解されていましたが、実際はマルチングすれば蒸れなくなります。
ほどよい蒸発になりますので、植物にとっても優しくなります。
デメリット1.不快害虫の出現
不快害虫が出やすくなります。
植物に優しいということは、不快害虫にも優しくなってしまいます。
これは別で対処していきましょう。
デメリット2.水のやり忘れに注意!
土の表面が見えないので、一見水をやったかやっていないかわかりづらくなります。
また、土の表面の乾き具合で水やりの判断をしていた場合は、マルチングをしているとわかりませんので、鉢を持ち上げて水分量を確認する癖をつけるようにしましょう。
マルチング材は杉の皮を使用しています
堆肥をマルチング代わりに使ってはいけません。
そもそも、土壌と地上部の境にしたいマルチングですから、堆肥を使うのは論外です。
畑などは稲わらを使うことが多いですが、ガーデニングでは杉の皮をオススメしています。
それが、クリプトマルチです。
防腐剤など使わず杉の皮本来の抗菌性を利用したクリプトマルチは、マルチング材にピッタリです。