有機栽培がブームとなり、無農薬栽培が主流となりますと…
有機栽培のリスクを無視したデタラメが必ず出てきます。
有機栽培の主旨、無農薬栽培の意義から外れることのないようにやっていきましょう。
天然だから安全ということではない!
自然や生き物には、人間に害を及ぼすモノがたくさんあります。
また、過剰になると自然を破壊し、生き物を絶滅させることもあります。
天然素材だから安心というのは錯覚ですので、思い込んではいけません。
有機栽培は衛生管理が必須です!
有機栽培だから、人間には無害で良い菌しかいないというのも錯覚です。
有機栽培は菌に頼るのですから、菌についての知識をしっかりと持ちましょう。
有機栽培は動物性の糞(牛糞、馬糞、豚糞、鶏糞)を使います。
アンモニアのにおいがするぼかし肥料は、鶏糞を使用していることがあります。
動物の糞なのですから、大腸菌が大量に増殖することが起こりえます。
収穫物にブドウ球菌などの人間に良からぬ菌、収穫物を傷めてしまう腐食菌が付着していることも懸念されます。
栽培時に植物を洗い流すピキャットクリアは、栽培環境の衛生管理も担っています。
収穫物の洗浄も担っています。
迷惑行為はしない!
農薬散布にはドリフト対策が義務づけられています。
農薬が飛散しないように、ネットなどを張っておかなければいけません。
住宅地でのガーデニングでは、ほぼ不可能だと思われます。
一方、有機栽培は腐食する有機物を使用します。
悪い菌を増殖させない衛生管理、不快なにおいを出さない管理が必要になります。
農業であればよほどのことが無い限り許されますが、住宅地では許されないことです。
適切に使用することで防ぐことができますので、誤った使い方には充分にご注意ください。
■馬糞を水で溶いて庭に灌水する
■牛糞でマルチングする
■有機肥料を鉢の底に敷く