お庭の栽培データ
栽培環境:庭、家の周りの雨の当たらない犬走り、タタキなど
地域:北関東 群馬県邑楽町
陽当たり:
東側 日の出から5~6時間位
南 日の出から6~7時間位
西側 朝9時前頃から4~5時間位 西側に町の保護林がある為日差しが遮られる
その他特徴:
田園地帯
冬場の赤城おろしが猛烈に吹きまくる。休耕田が多いので風と共に飛んでくる赤土が庭に堆積する。
年間通して風の通りは良い方だと思う。
バラの大体の本数:
鉢植え 200鉢位 地植え 73株71品種
栽培歴:
20年前~無農薬栽培?鉢栽培(カミキリムシ幼虫へのスプレー剤は使用、なので100%とは言い切れないのかなぁ?(-_-))
12年前~鉢&地植え
お手入れ頻度:
冬場以外は毎日の水やり
週一~10日位の有機資材の灌水や散布
育てて咲かせるだけには留まらないバラ栽培は最高に楽しい「遊び」
今回は、20年前からほぼ無農薬でバラ栽培を楽しんでいらっしゃるP子姫さんにお話を伺いますにゃ!
よろしくお願いしますにゃ!
こんにちは!
よろしくお願いします。
ピーキャットさんとのお付き合いは、もう10年以上になるでしょうか。
楽しくバラで遊ばせてもらってます。
こちらこそありがとうございますにゃ!
P子姫さんはバラを育てることを「遊ぶ」と言って、楽しんでいらっしゃいますにゃ〜
そうなんです。
私は以前から栽培という言葉ではなく「遊ぶ」という言葉を使っています。
だってバラと触れ合うのが楽しいんだもの。
こんなに楽しい遊びはありません。
たくさんのバラを育てているP子姫さんにとって、バラの魅力ってなんですにゃ??
四季折々の楽しさが沢山ありますが、一番なのはやはり芽吹きの頃から、プクッと膨らみ始めた芽に新葉が展開し始めるのを見ると生命の息吹を感じます。
ぽつぽつと虫達も動き始めると、躍動感あふれる花達の宴を想像し気分が高揚します!
風に吹かれながらふわふわと咲く姿・蝶が舞い鳥たちがくつろぐ姿を見るのが好きなので、ランブラーやつるバラなどをきっちりかっきり誘引するのが好きではありません。
枝を遊ばせながらゆったりとがいいんですよね〜
うんうん!
P子姫さんのお庭の写真をたくさんいただきましたが…
ダイナミックにのびのびとツルを伸ばして咲き誇るランブラーちゃん達がとっても見事なのにゃ!
ありがとうございます。
バラを見て、散歩途中の人が足を止めて下さりお話させて頂いたり、普段なら繋がらないだろうと思われる方々と知り合いになったりもあって…
バラ栽培の魅力は、ただ育てて咲かせるだけには留まらないというところが一番でしょうか。
確かに…
四季の美しさを感じたり、その中での新しい発見、新しい出会いの多さは、長く育てて成長する「バラ」ならではとも言えるかもにゃ〜
更に、無農薬栽培をしているので花達の香りを躊躇なく嗅げるのは勿論ですが、花びらを集めていろいろなものが作れますよね。
私はジャムやシロップ作りしかした事はありませんが、ロシアンティにしたりゼリーを作ったりと楽しみが広がります!
とっておきの楽しみは強香種のバラを1~2輪、車に忍ばせてのドライブ!
最高の贅沢だと感じています。
咲いたお花の食べ物への加工は、無農薬栽培ならではの醍醐味の1つですのにゃ!
そして、生花の芳香剤!
それは最高ですにゃ〜
おいらも今度真似しちゃおうかにゃ〜
作業量は多いですが苦にはなりません!棘で傷ついてもルンルン気分♪
今では250品種以上育てているP子姫さんですが…
バラ栽培を始めるきっかけとなった、最初のバラってなんだったのですかにゃ?
最初のバラはたまたま園芸店で見かけたプリンセス・ドゥ・モナコでした!
あの覆輪の美しさ、青林檎の様なきりっとした切ない香りに魅了されて以来、バラに執着しています。
キリッとした切ない香り…なんだかそれだけで素敵な思い出なのにゃ〜
おいらもそんな表現ができるようになりたいのにゃ…
私にとって、バラの香りは、迎えるバラのこだわりの1つですね〜!
これはダメと言う香りはなくて、香れば何でも好きなんです(笑)
今は微香の「青龍」を元気に育てて、もっと香らせることが目標です。
そうそう!青龍にゃ!
P子姫さん、お気に入りのバラ!
覚えてくれてましたか!
小林森治氏の「青龍」が、何といっても一番思い入れのあるバラですね。
ご自分で切り接ぎして、元気に育て直している株を、何度か見させてもらったにゃ!
そうなんです。
青龍を迎えたのが15年ほど前ですが、現在の我が家の株は、4株目の、接ぎ木の子孫一代目です。
3株を根頭癌腫病で廃棄、4株目も多分罹患株と思われます。
4株目を一年前に接いで2株育っています、親株は枯れました。
青龍に出会って以来、青バラの魅力に憑りつかれ続けています。
オンディーナ、わたらせ、思い出、玉藻、ラブリーブルー、そして青龍…
まだまだありますが、どれも大好きです♪
これだけでも初めて見たバラちゃんがたくさんいるにゃ!
本当にたくさん品種をお持ちなのにゃ〜
やっぱり…
250本以上もバラちゃんがいたら、お世話は大変じゃないですかにゃ?
単純に大変です!(笑)
そりゃそうですよにゃ〜
散布系の作業でいうと、
ピキャッシュやピキャッシュ+Caは2〜7日間隔で株の様子を見ながら…
他の散布資材は臨機応変・気分次第の散布と…
作業の量はまぁあるのでその点では大変ではありますが…
苦にはなりません!
芽吹きの頃や晩秋は寒いですが、早朝の散布は気分爽快です♪
灌水作業のリバイバルと恵海は、混合液を作り、液肥混入器で水やり感覚であげるので、こちらも苦にはなりませんね。
ピキャッシュなどの散布は、何をお使いですかにゃ?
25Lタンクの移動できるタイプの動噴です。
全部撒くのには1時間半はかかるので、東から西へと移動しています。
ピキャットクリアなので、紫外線を気にしてます。
にゃるほど!紫外線大敵のピキャットクリアだからにゃ~
ナイスですにゃ!
植え替えや剪定・誘引など、
冬の作業はどうですかにゃ?
植え替え作業は…
以前はまとめて培養土を作っていて、500L以上にもなるので、実は作るのには辟易としてました。
500L…!
植物性堆肥・動物性堆肥・くん炭・赤玉土で培養土を作り植え替えをしていたので…
混ぜ合わせるのに腰が痛くなり1番嫌いな作業でした。
今はMIX堆肥と赤玉土・トリプルバイオを数鉢分ずつ混ぜながら植え替えしているので、楽ちんです!
…とは言っても全鉢全ての植え替えはできませんよ。
様子を見ながら1年おきになる鉢もあります。
MIX堆肥と赤玉の割合は品種によっても変えたりするから、数鉢分ずつ混ぜるのは確かに効率良さそうなのにゃ!
それから…
剪定や誘引は楽しい作業!遊びですね!
花の咲く姿を想像しながら、棘で傷ついてもルンルン気分♪
切った枝もシュレッダーでサクサク片付けます。
いきいきと、楽しそうに作業しているP子姫さんの姿が目に浮かぶのにゃ!
P子姫さんのバラへの愛情の深さが伝わってきますにゃ〜
こちらにP子姫さんにいただいた作業データを載せますにゃ!
P子姫さんの作業データ
■リバイバルと恵海
芽出しから12月頃までは週1~10日位で灌水 冬場は2~3週間に一度灌水
■ピキャッシュとCa
状況に応じて3~10日間隔で散布 ピキャットクリアのみ連日の時もある
■ピキャットアミノ
栄養生長時に10日に一度位1000倍液を葉面散布(気が向けば(-_-;))
■ピキャットありん
蕾が付いたら10日に一度位1000倍液を葉面散布 特にお気に入りの鉢バラ
■トリプルバイオ
植え付け時とぼかし肥料投入時 土に元気がないなぁと感じた時
■活性有機ぼかし 鉢植えに使用
■PSPぼかし 地植えに使用
※2019年はぼかしの出番ほぼ無しでした。
植え替え後1~2度しかあげていませんが、恵海とアミノで大丈夫と感じました(時間が取れなくて手抜きをしただけです)
※恵海の灌水余談※
週一位で灌水時、外飼い猫の糞尿被害が見られなくなりました。
昨年11月頃から約二カ月地植えの灌水を止めたら、ぼちぼち株元を掘られ始めました。
まだ一年位の観察ですが…
「うりゃねこ流」は巷の栽培と比べると余りにも違いが多すぎる!
でもよく読むと納得!!
P子姫さんは、初めから農薬を使用した栽培を行なっていなかったということですにゃ。
20年前となると、無農薬でバラを栽培するということは、ほぼ情報が無かったんじゃないですかにゃ?
はい。そうでしたね。
20年前バラが増え始めた頃、病害虫が出始めて…
栽培の知識の全くなかった私は、本を読み漁りネットでググり、バラ栽培には農薬が不可欠だと知りました。
その時頭をよぎったのがチョウチョの飛ばない広大なキャベツ畑です。
農薬の知識はなくても危険なことは肌で感じていたので、最初から使用することは選択外でした。
それからの私はいわゆるジプシーロザリアンで、農薬以外で良いと言われるものをことごとく取り入れては、失敗を繰り返してましたね。
じゃあ、ピーキャットを知ったのは、その情報を求めている中でですかにゃ?
育て方の情報というよりは、その頃はとにかく根頭癌腫病で悩んでいて…
ピーキャットさんの楽天店で、病気の出ない苗という事で4~5株購入させて頂いたんです。
にゃにゃ!
P子姫さんも、癌腫病に悩まされた時期があったんですにゃ!
そうそう、もう諦めようと思っていたくらいだから…
あの頃うりゃねこさんとピーキャットさんに出会えてなければ、落胆してバラ嫌いになっていたと思いますよ。
今の私は無かったと思ってます。
にゃは〜そうだったんですにゃ〜
こんなに前向きなP子姫さんまでをも追い詰める癌腫病…
バラを嫌いにならないでくれて良かったにゃ〜
本当ですね。
ちなみに、最初に購入した、その時のチャイナタウンは今でも綺麗な花を見せてくれますよ!
もう10年以上のベテランです。
P子姫さんがチャイナタウンを特別に思ってくれているのは知ってたにゃけど、そういうわけもあったんですにゃ〜
では、その頃からうりゃねこさんの育て方で…?
そうですね!
その頃からバラ育ての諸々をうりゃねこさんのブログなどで読み漁っていました。
うりゃねこ流は巷の栽培と比べると余りにも違いが多すぎる!でもよく読むと妙に納得してしまう~
まさにうりゃねこマジック!(^^)!
にゃはは!
うりゃねこ流からピーキャット流への変遷…
その中でのうりゃねこさんの真摯な態度や、右往左往している時なども違いをきちんと発表してくださるので、頭が下がります。
そしてより、今まで以上に信頼できる栽培へと導いてくださいました。
根っこは変わらないけれど、ピーキャットで扱う資材や手段は色々と変遷がありましたにゃ…
癌腫病への対処も、今では廃棄しなくて良いところまで来ましたにゃ!
そうですよね!
昔は癌腫病株は見つけたら即廃棄!でしたが、ピーキャット流では体内洗浄(除菌)をして育て直しができる…これはとても画期的なことでした!
そして癌腫親木から穂木を採り、接ぎ木として世代交代をしていくことで種の保存ができるようになりましたよね。
今では、皆さん簡単に切り接ぎや芽接ぎをしてもらえるようになりましたにゃ!
他にもP子姫さんが驚いたとか、変わったな〜と思う点はありますかにゃ?
あ!土づくりで…
植え替え時に肥料を混ぜ込まないというのは驚きでした。
ジプシーの頃にはいろんなものを使いましたが、今は硬質赤玉土とMIX堆肥&トリプルバイオで済むのも助かります。
あと、害虫に関しても考えが変わりましたね。
それまでは全て根絶しないと被害が止められないと思っていましたが、たとえ害虫であっても一つの命・与えられた命には必ず意味があるという事に気づかされました。
益虫は餌がないところにはやってこないからにゃ〜
生態系ってのは、よく出来てるのにゃ〜
セミナーで有機栽培とは何かを学んだ時は目から鱗でした!
生命の循環…理科で学んだおぼろげな知識はあったものの、それを植物の栽培と関連づけて考える事はしていなくて…
目先の事しか頭になかった自分を恥ずかしいと思いましたよ。
それはもしかしたら、多くのガーデナーさんがハッとしちゃうポイントかもしれないにゃ〜
土で育つ生き物にゃから、自然の営みとは切っても切れないのにゃ〜
それからは、害虫にやられてもまぁいいじゃんって思えるようになりましたし、考え方が私の性格にもあっているように思います。
「Let it be」はよく口ずさみます(笑)
どうにかなるさぁと思ったら、諦めではなく次のステップに進めちゃう。
私の元気は、動植物や土・それに関わるあらゆるものから頂いていると思えるので…!
にゃるほど、にゃるほど!
だから作業も楽しく出来ちゃうってことなのにゃ〜
これからバラを無農薬で育てようと思っている方へ
そろそろインタビューのお時間も終わりになってきましたにゃ!
最後に、これからバラを無農薬で育てようと思っている方へ、何かあればお願いしますにゃ!
農薬・化成肥料でバラ栽培をしていらした方へは…
今までの経験はお忘れになって頂きたいです!
初めてバラを育てられる方へは…
安心してピーキャット流をお始め下さい。
確かに、農薬や化成肥料で育ててきた方は、一旦頭を空っぽにしてもらうことは必要かもしれませんにゃ!
ピーキャット流でうりゃねこさんが言っていることは、自然の摂理に基づいた話だから、先入観がなければきっとすぐに理解してもらえると思うのにゃ!
オンラインセミナーやSNS・ツイッター・ダイレクト質問など多彩な活動があって、リアルタイムで必要な疑問の解決やバラ友さん達との交流・情報交換などができます。
うりゃねこさんは、眼から鱗の情報なんて…と良くおっしゃいますが、ジプシー経験の長かった私にとっては「有機栽培とは何か」ということ自体が眼から鱗でしたから、悩んでいる方はドーンとうりゃねこさんの懐に飛び込んてみて、どんどん眼から鱗を剥がして欲しいと思います(笑)
うりゃねこさんは怖そうに思われることが多いにゃけど、それはズバズバほんとの事を言っちゃうから、誤解されやすいのにゃ〜
バラのことが好きで育てている人なら、きっとスッとわかって、すっきりしてもらえると思うのにゃ〜
そう思います!
今日はとても有意義なお話をありがとうございました!
P子姫さんにお話を伺いましたにゃ。
お忙しい毎日とは思いますが、これからも、バラ遊びを楽しんでくださいなのにゃ!
毎年、あの見事なバラちゃん達が咲き誇る様子を楽しみにしてますにゃ!
はい!青龍の目標もありますからね!
楽しみです!
今日は、どうもありがとうございました。
P子姫さん(グランマさん)のお庭や可愛いワンちゃんが見られる、ツイッターはこちらですにゃ!