西日本を中心に、今年は10月まで夏日や真夏日が続くという、例を見ない暑い年となりましたね。
この今まで誰も経験したことのない秋を、バラが元気に過ごすために、また秋の花を楽しむためにやりたい作業をまとめました!
ぜひご参考にしてください♪
秋の1番花が早くに終わってしまったら2番花を狙っちゃおう!
気温がいつまでも高いことを逆手にとって、秋の2番花を狙ってみるのはいかがでしょう?
暖かな地域では、10月初旬~中旬に1番花が終わっている場合2番花を狙えるかもしれません!
花が終わった後、少し芽が動いてきた時点で肥料を与えて、リバイバルも併用していきましょう。
蕾を早くにバラに付けてもらうためには、ここでPSPでなく、活性有機ぼかしを使うのがお勧めです。
蕾が見え始めたら、ありんを散布してあげてください。
肥料を効かすと、やはり増えるのは虫ですよね!
オオタバコガ、ヨトウムシ、ホソオビアシブトクチバ、シャクトリムシ、バラゾウムシ、草むらが多いような所ではクツワムシなどが、蕾を狙ってきます。
花弁を汚すのは、スリップスですね。
2番花が見られるであろう12月頃にはさすがに虫もいなくなり、きれいに咲かせやすいと思いますが、蕾を絶対に虫から守りたい場合は物理的に袋をかぶせてしまうという変則技もあります。
今、お買い物いただいた方への選べるプレゼントに、オーガンジーの袋4枚セットもあります♪
試してみたい方は、お買い物の際に袋を選んで買い物かごに入れてくださいね!
蕾や若いシュートがある株にはピキャット・ありんを散布しよう!
リン酸でお花を大きく花弁を多く!
秋の花は小さく花弁が少なく咲きがちですね。
特に今年は最低気温が高い日が例年よりずっと多くなっているので、よりお花も夏顔に…
気温が高いとバラが花に栄養を送りきる前に開いてしまい、更に秋は段々日照時間も減ってしまうので、今年はダブルパンチで良い花が咲きにくい状況が出来てしまっています。
ここで植物が大きくしたい所に栄養をどんどん送るリン酸の出番となります。
蕾が付いているときに栄養をどんどん送ることによって、咲くまでの時間が同じでも、大きく花弁の多い花を期待できるようになります。
リン酸の役割とは?なぜ葉面散布なのか
ここで、リン酸についておさらいです!
リン酸は強くエネルギー消費するための物質!
リン酸というのは、植物が大きくしたい箇所に集中し、樹液で運ばれる糖やタンパク質をさらに先に送り込みます。
この作用で花や実などにどんどんと糖やタンパク質を送っていきます。
良質の実や花を収穫するために、リン酸はとても大事な役割を持っています。
(うりゃねこのガーデニング指南「リン酸を知ろう!」より引用)
リン酸は土壌に撒いてしまうと、
バラが吸収する前に違う物質と結合してリン酸を摂取できなくなってしまうので、葉面散布が効果的なんです。
ありんを使ってバラに溜まった余分な活性酸素を取り除こう!
生物が強く活動すると体内に余分な活性酸素が溜まりやすくなります。
特に暑さが続いた今年はバラは蒸散を頑張り続け、そして蕾を大きくする期間が最も活性酸素が溜まりやすくなっています。
ピキャットありんの「亜リン酸」は、体内の活性酸素と結合しながらリン酸として働くので、バラの活性を上げると共に、老化の防止も期待できます!
リン酸はシュートを伸ばしきる役目やベト病予防も!
先端に栄養を送ってくれるということは、枝先にもどんどん栄養を送ってくれるということ!
なので、秋に伸び始めたシュートを休眠までに伸ばしきりたいときにもリン酸がお役立ちです。
また、液が酸性なので、酸性を嫌うベト病を誘発させにくい性質もあります。
日中の気温差が大きくなってくる秋に、新葉に出やすいベト病…
ぜひお試しください♪
ありんを撒く時期
ありんの散布時期は、蕾の場合は小さく葉の中に蕾が見え始めてから開花まで。
1週間に1度位のペースで株全体に散布します。
開花までには大体2~3回ほど撒けるかと思います。
シュートを伸ばす目的の場合は、バラの成長が緩慢になるまで撒いて大丈夫です。
ピキャットクリアとピキャットCaを定期散布しよう!
ピキャットクリアに含まれる酢酸でバラを強く!
当店のピキャットクリアは栽培用の次亜塩素酸水である事はご存じかと思います!
ピキャットクリアに含まれる酢酸が、バラに良い作用をしてくれるんですね。
酢酸を吸収すると、植物にはこんな良いことが!
・酢酸は強い細胞を作ります!
吸収された酢酸は細胞壁(セルロース)などにもなり、強い細胞をつくります。
・光合成不足を補う
日照不足時や葉っぱの落葉による光合成不足もある程度補う事ができます。
(※ピキャット・リバイバルのほうが圧倒的に効果が高いです)
もちろん除菌効果も大切!
厄介なことに、気温が高いと病原菌もいつまでも元気です。
ピキャットクリアの定期撒布で、菌の数を減らしていきましょう!
Caは病害虫への抵抗力強化の他に、糖を運ぶ役割も!
ピキャットクリアと混ぜて撒くことが出来る、ピキャットCa(カルシウム)。
ピキャットクリア+ピキャット・Caの組み合わせで、植物のカルシウム吸収が格段に良くなります!
酢酸+カルシウムで細胞強化を狙うことで、病害虫や異常気象に強い栽培を実現!
(細胞強化は細胞壁が固くなることではありません)
若く柔らかくよく伸びる細胞は、風船のようなイメージです。
そしてカルシウムには糖を移動させる役割があるってご存じでしたか??
バラの細胞を強くするだけでなく、バラを活性化してくれるカルシウムは、ぜひ強化したいミネラルです。
こちらのページ「栄養素を覚えよう!」では、栄養素・ミネラルについて知ることが出来ます。
知っていて損はない情報ですので、知識のブラッシュアップにピッタリです♪
施肥コントロールするために絶対に欠かせないのが、各栄養素の知識です。 以下、表にしましたので参考にしてください。 多量要素 名称 説明 窒素 葉っぱや枝、根などの植物体の元になるタンパク質になります。 タンパク質はアミノ …
リバイバルを定期潅水しよう!
リバイバルでバラが栄養を使いやすい状態にする!
ピキャット・リバイバルには生きた微生物やミネラルや糖が含まれていて、一言で表現すれば「液状のスーパー堆肥」という感じです。
夏の暑さや乾きで微生物バランスを崩してしまった培養土を良い状態に戻してくれます。
酷い水枯れなどを起こしてしまった場合は、トリプルバイオも土に入れてあげると、より有機土壌へ回復しやすくなります。
土のバランスがとれていると、肥料をしっかり分解し、バラが栄養を摂取しやすくなります。
糖の補給
日照時間がどんどん少なくなる秋は光合成もだんだん弱くなりますが、リバイバルの潅水で糖を補給することが出来ます!
また夏の暑さで葉を落としてしまったバラも、リバイバルで糖を補給してくれるので、新しい葉や枝を出しやすくなりますね。
日陰がちなお庭でも、バラがしっかり育ちやすくなります。
(上級編)活性が上がってこないバラにはアミノもしくはぼかし肥料を!
こちらはちょっと上級編のテクニック!
肥料をすでに規定量与えている場合などは、アミノをやると窒素の与えすぎなどにもなるので注意が必要です。
ちょっと肥料を控えすぎていたかも…?という場合は、ぜひ試してみてください!
この季候でまだバラの活性が上がってこない場合はアミノを与えてみて!
気温が下がってバラは水の蒸散が減りその分を光合成に使い出すから糖と窒素のバランスが崩れやすい時期
でも、活性が上がってこないが勘違いだったら花に影響するから、それも気を付けてくださいね!
😼😼😼#有機栽培— うりゃねこ🌹薔薇のガーデニングが私の遊び場 (@AUDUSD6) October 16, 2024
まとめてみればいつものピーキャット流栽培の内容になってしまいましたが…
遅くまで暑さが続いている今年だからこそ、ぜひ休眠までバラを楽しんでいただければと思います!
個別のご質問も随時受け付けていますので、どうぞお気軽にお寄せください♪