うーん…今日はあんまり鉢バラちゃんの土が乾いてないみたいだけど、暑くなるみたいだしお水はやっておくべきかにゃ~
鉢バラで水やりを迷ったら、必ず行うべきです。
先ほどのページで水涸れによるバラのダメージをお話ししましたが、なぜそういったダメージを受けるバラが増えてしまうのか…
世間では「水遣りが多いと根腐れする」という話が、バラ栽培の知識として出回っているようです。
それで土がからからになるまで水をやらない人がいるのにゃ~
このページでは、「水遣りを控える」はデタラメであることをきちんとお話します。
「水遣りを控える」はバラ栽培の話では無い
「水遣りが多いと根腐れする」という話…
バラ栽培ではあちらこちらの先生方が言ってたらしいです。
でね、この「水遣りを控える」というとんでもないデタラメはどうしてバラ栽培で出てきたかというと…
これトマトの話です。
美味しいトマトは水遣りを控えて育てるんですね。水を控えるとトマトの苗が死にそうになって、死ぬ前に子孫繁栄だあ!と、トマトの実に葉っぱや枝や根の栄養を全部送るわけです。
苗の命と引き替えに美味しい実を作るという、ちょっとはかない運命ですが…
バラも同じようにやっちゃったら、バラ苗は枯れちゃいますよねえ(*^▽^*)
バラ苗は強いので枯れずに耐えたとしても、樹木であるバラは間違いなく生育不良や急激な老化にはなります。
しかも、今は地球温暖化。
なのに未だに水遣りを控えるなんてことを信じちゃうと、バラは育たないどころかバラへの虐待になります。
植物の細胞の性質を理解しましょう
「水は命の源!」
「バラなどの植物は細胞に水がパンパンに張れてこその元気!」
植物の基本的なことを細胞レベルから解説しましょう(*^▽^*)
細胞壁の存在
まずは細胞を風船だと思ってください。
動物の細胞には細胞壁がありませんので、とても伸び縮みします。
水をたくさん呼び込めば細胞は大きくなり、水を失えば小さくなります。
動物の細胞はこういう感しです。
植物の細胞は強い細胞壁があります。だから伸び縮みはほとんどしません。
細胞に水を限界まで溜めておかないといけないんです。
若く柔らかいシュートがしっかり立っているのは、細胞に水がパンパンに張れているからです。
若いシュートは水が不足して細胞の水が減るとうなだれてしまいます。これはよく見ますよね。
■動物の細胞は細胞内の水の量によって伸び縮みすることで大きさを変える
■植物の細胞は細胞壁があるので常に水をパンパンに張っている必要がある
これが生き物の細胞です。
動物は水を飲んで胃に入りますので水の飲み過ぎという現象が起こります。
でも、植物は水は飲まずに浸透圧というパワーを使って水を摂取します。だから、水の飲み過ぎということは絶対に起こりません。
どこかのバラの先生が、バラが水を吸いすぎて枝が破裂したとか言っていたそうですが、それはギャグだと思われます(*^▽^*)
もしそれが本当なら、梅雨の時期は自然界ではあちらこちらで枝が破裂する音が鳴り響いているはずです。
こういう生き物の原理の詳しいところはセミナーでやっていますので、知りたい方はどうぞ参加してください。
水不足からの木質化
植物の細胞の特性を知ると、水を控えるというデタラメは許せないと考えていただけると思いますが…
このデタラメはさらに厄介なことも起こします。
植物の細胞は水がパンパンに張っていないと生命の危機を感じます。
だから、水を失っても大丈夫なようにリグニンを大量に生成して細胞壁をさらに固くしようとします。
これを「木質化」と言います。
細胞自体を水を無くして木質化して固くすればうなだれることはありませんよね。これがバラのような樹木の特徴です!
ただ、細胞が木質化すれば細胞分裂しにくくなります。よって、木質化=老化ともなります。
バラが元気そうに見えても動きが悪い、動かないというのは、こういうことで起こります。
逆に、みずみずしい若い細胞を持っていれば細胞分裂も活発で元気に育っていきます。
水遣りを控える=おじいちゃんおばあちゃんにまっしぐら!
それでもまだ水遣りを控えたい方はどうぞ(*^▽^*)
無理強いはしませんよ!