いよいよ待ちに待った開花シーズン到来です!
近年は暴風などに悩まされることもありますが、咲いたお花を見て嗅いで味わって!五感をフルに稼働して楽しんでくださいね!
5月、6月頃のバラって?
こんにちは!
新緑萌える5月!
バラの開花最盛期となります!
花が咲いて、終わって、新しい芽や枝が伸びる…
「開花期」→「休息期」→「生育期」と大きくバラのステージも動く時期です。
バラの性質により、少しずつお世話の時期やポイントも違いますが、まずは頑張って咲いてくれたお花を思い切り楽しみたいですね!
無農薬栽培で咲いた花は観賞するだけでなく、楽しみが色々に広がります♪
6月に入ると、多くのバラが一番花を終えた頃に遅咲きのランブラー系などが咲き誇り、そして春の開花祭りの終了となります。
花後は梅雨が近づいてきますので、しっかりと休息期でバラの調子を整え、来たる長雨に備えたいところです。
生長サイクルについての解説はコチラ!
この時期のお楽しみはこれ!
開花を満喫しよう!
何はともあれ!
バラちゃんたちの「私綺麗でしょ!」アピールを、一身に受ける喜びをどうぞ♪
咲いた花を色々楽しもう!
せっかく無農薬栽培で咲いたお花ですから、ぜひ色々に加工して楽しんじゃいましょう!
バラ風呂
ゴージャスなバラ風呂!
バラの贅沢な楽しみ方として、イメージされる方も多いのではないでしょうか。
お花にはスリップスなどの小さな虫が隠れていることも多いので、お風呂に浮かべる前にはよく洗っておきます。
ここでピキャットクリア20ppmなどで洗い流しておくと、さらに安心です。
ドライフラワー
ドライフラワーを簡単に短時間で作るには、レンジで乾燥させる方法があります。
耐熱のお皿(私はキッチンペーパーでやりました(汗))に乾燥させたいものを並べ、500wもしくは600wで1分毎くらいで様子を見ながら乾燥させます。
もしくは150wくらいまで落として10分くらいレンジにかけ、その後細かく分刻みで様子を見ながら…というやり方もあります。
やりすぎると焦げてしまうので、注意が必要です。
お花や蕾を乾燥させたい場合は、耐熱性の容器にシリカゲルを入れ、その上にお花を入れ、上からまた花が隠れるまでシリカゲルを入れて、蓋をせずにレンジに1分〜1分半かける、という方法がおすすめです。
ドライにするには少ししっかりした花弁が向いていて、あまり薄い花弁のものは、チリチリになりやすいので、ドライにはあまり適さないかもしれません。
ドライフラワーにしたものは、ポプリやワックスバー、リース、アロマキャンドルなど…色々な創作物に使えるので、便利ですよ♪
バラのポプリ
ドライにした花びらに香油をたらせば、ポプリの出来上がりです。
よりナチュラルな仕上がりにしたい場合、密閉できる容器で1ヶ月くらい熟成させます。
使う予定の容器に入る量のドライフラワーを用意し、ビニールに入れて香油を垂らしてよく混ぜます。
それを容器に戻し、直射日光の当たらない場所で保管します。
香油はお好みで良いと思いますが、自然なバラの香りにしたい場合、比較的安価に求められる「ローズアター」がおすすめです。
ダマスク系の香りを楽しめます。
熟成させると、紅茶のような発酵の香りがほんのり混ざり、柔らかくなります。
バラジャム
※写真はカザンリクをメインにラレーヌビクトリア(2輪)とパレード(2輪)とユァインネルンアンブロ(1輪)のジャム(しろメリーさんより)
せっかく無農薬で育てたんだから、食するのもいいですよね!
簡単なバラジャムのレシピです。
■ 材料(ジャム瓶約1瓶分)
・バラの花びら 50g
(種類は香り高く、薄めの花弁質で、赤色は苦味が強いので薄めの色がおすすめ。色付けに少量の濃い色を入れると綺麗な色に仕上がる。特に咲き始めのものが良い。)
・砂糖 100g
・水 100ml
・レモン汁 大さじ1
・ピキャットクリアで洗った、もしくは煮沸消毒した清潔な空き瓶
■ 作り方
1. 花から花びらのみ外し、花びらの付け根の部分を取り除く。(食感がよくなり苦味が軽減する)
よく水洗いし(10ppm程度のピキャットクリアでも良い)、キッチンペーパーなどで水気を取る。
2. 鍋に花びら、半量の砂糖、水を入れて煮汁が半分くらいになるまで煮詰める。(煮汁がバラ色になってくる)
3. 全体に花びらがクタッとなったら残りの砂糖を加えて更にトロッとなるまで煮詰める。
4. とろみがついたらレモン汁を入れ、よく混ぜ合わせて火を止める。
5. 瓶に入れて冷蔵庫で保管する。
ペクチンを入れる方法もあります。
また、バラの種類によっても味が変わりますし、ワインを入れてみたり、砂糖の種類を変えてみたり、甘さの加減など、ぜひ自分好みの味を見つけてみてくださいね!
バラジュース
バラの花びら100gは結構な量なので、いろんなバラのブレンドで良いそうです。
濃い色の花びらを少々入れると鮮やかな色になり見た目も綺麗になります。
レモンが入るので 甘酸っぱくて ほのかにバラの香りがして爽やかなジュースです。
少々濃いめなので水や炭酸水で薄めてお好みの味にしてください。
■ 材料
・バラの花びら 100g
・水 1000cc
・氷砂糖 240g
・レモン 1個
(またはクエン酸 6g)
■ 作り方
1. バラの花びらを洗う。
2. 水1ℓに花びらを入れ沸騰させ火を止める。
3. バラの花びらを取り除き氷砂糖を入れとかす
4. あら熱がとれたらレモン汁を入れる。
5. うらごしにかける。
ローズオイル
ヘアオイルとして会員さんに大人気!
作り方はこちら!
材料・道具(200ml分) ・精製ホホバオイル 200ml ・消毒し、乾燥させた蓋のできる瓶(ジャムの瓶でも良い) ・無農薬で育った香りの良いバラの花4個程度(花弁の多い7cm径程度のもので4個目安) ・清潔なスプーンな …
この時期のバラ作業あれこれ
蕾を狙う輩に注意!
膨らんだ蕾がいつの間にかなくなってる…という時は、まだ周りに犯人が潜んでいるかもしれません。
葉の上にフンが落ちていれば、必ず近くにいます。
葉の裏や、枝の見えにくい場所、鉢の縁に沿ってなど…
芋虫の本格シーズンは6月中旬くらいからですが、春の初めから蕾を食い散らかす輩もいます。
水やりの際に、葉の裏など少し覗いてみる事をお勧めします。
花が咲くまでは引き続きありんを
蕾がどんどん膨らんでくるのはとてもワクワクしますね!
ピキャット・ありんで開花期のバラをサポートしてあげましょう!
花が開くまで、葉面散布で1週間に一度のリン酸補給をどうぞ!
栄養をどんどん蕾へ送ってくれますよ♪
花柄切り
お花が終わったら、もしくは終わりそうになったら花柄切りをします。
花の下にある1番目の芽より、その下の2番目、3番目あたりの芽で切る方が、良い枝が出やすくなります。
よく咲くバラは、花が終わりかけの頃から自分ですぐ下の芽を伸ばして花を咲かせようとしますので、咲かせたい方はそれを尊重してその芽の上で切ってあげてください。
少し休息させたい場合は、その下の芽の上で切ってあげるといいでしょう。
咲き柄をそのままにしていると、花びらがついていれば灰色かび病を誘発したりします。また、受粉していると結実してしまうので、栄養をそちらに取られることになります。
逆に、秋にローズヒップを楽しみたい場合は、花柄をそのまま残しておきます。
ブラインドの処理
四季咲き品種・繰り返し咲き品種のバラの、蕾がつかなかった枝は、よい芽の上まで切り戻します。
そのまま放っておいても、バラが伸ばしたい場合はまた伸びてきますが、少し切り戻してあげたほうが芽もしっかりしたものになるので、動きが早かったり、よい枝が出やすくなります。
うまく芽が伸びれば、また1ヶ月〜1ヶ月半くらいで花を見られます。
切り戻した枝よりもよい枝が他にたくさんある場合は、そのまま動かなくなる時もありますが、あまり気にしないことです。
お礼肥よりもリバイバル
「花が終わったら”お礼肥”」が一般的ですが、ピーキャットでは花後は束の間の休息期として、バランスを取り戻すことをします。
バランスを取り戻すのに最適なのがピキャット・リバイバル!
リバイバルはバラだけでなく、土のバランスも整えてくれる優れものです。
肥料成分は入っていないので、どのステージでも使うことのできる活性剤ですが、よい状態に戻す休息期での使用が一番効果を実感できます。
リン酸で少し無理をさせたバラを癒してくれます。
陽当たりの良い場所のバラや、地植えのバラだったらリバイバルLightもおすすめ!
リバイバル同様、土のバランスを取り戻しバラの健康を支えてくれます。
また芽が動いてきたら、生育期として肥料を与えてあげます。
この時期に出やすい病気
黒点病の解説と対策はこちら▼
ベト病の解説と対策はこちら▼
うどんこ病の解説と対策はこちら▼
そのほかバラの病害虫についてのお役立ち記事が集まっているのはこちら!
定期的なピキャッシュ散布
とても過ごしやすい気温のこの時期、虫や菌も活発に活動しています。
定期的なピキャットクリア100ppm+スカッシュ散布でバラを洗浄します。
ピキャット・Caを混ぜることで、より病気に強い体づくりを促進できます。
散布は葉裏・葉表はもちろん、マルチング、鉢回りまで、バラの育つ環境丸ごと洗い流す感じで散布しましょう。
ピキャッシュの薬害が気になるという方はこちら♪
「洗浄」、「ピキャッシュ」について詳しくはこちら♪
マルチングで梅雨に備える
土の跳ね返りやこれから数を増やすコガネムシ対策にもなるポットシートがおすすめです。
クリプトマルチを使用している場合は、マルチングが薄くなったり、土と同化したりしていないかチェックしておきましょう。
また、マルチングにはしっかりと定期的にピキャットクリアをかけて洗浄しておくことも大切です。
菌の絶対数を減らして、感染するリスクを減らします。
梅雨時期の対策(全般)についてはこちら
ベーサルシュートやサイドシュートの処理
元気いっぱいのバラは花が最盛期の頃から出てくることも多いベーサルシュート。株元から伸びてくる新しい枝です。
サイドシュートは、今ある枝の途中から出てくる勢いのある枝のことです。つるバラに良く使われる言葉です。
元気の良い枝が増えてくれるのは、嬉しいことですね!
木立性バラのベーサルシュートはそのまま伸ばしておくと、枝先をたくさん枝分かれさせて、房で花を咲かせます。
花をたくさん楽しめてそれはそれで良いのですが、ベーサルシュートはとても勢いのある枝なので、バラが優先的にその枝を成長させようとします。
その結果、ベーサルシュートばかり大きく育ち、少し不恰好な株になることもしばしば…
また、あまりにも枝分かれが多すぎて、結局下の方で枝を切ることになり、その後の剪定の時によい位置に芽ができなかったりします。
ですので、ベーサルシュートは蕾が大きくなる前に、一度ピンチしてあげるのがオススメです。
私の場合、(品種にも寄りますが)生産鉢では大体30センチくらい伸びたら、20センチくらいに切ってあげています。
ただ、ピンチしても、やはりベーサルシュートばかりに情熱を注いでしまうバラも多くあります。
それはそのバラの性質として、冬に主幹を徐々に交代させながら、株を成長させていくと良いと思います。
四季咲き性のあるつるバラの場合、多くのベーサルシュートの先に花を咲かせると思いますが、それはせっかくなので咲かせて楽しみます。
つるバラは樹勢が強いので、成長を妨げないことが多いですし、四季咲き性のあるつるバラは春以降はそういう開花の楽しみ方になります。
ただ咲かせてばかりいると、枝は長くなりにくいので、長く伸ばしたい場合は蕾を確認したら早めにピンチしてあげると枝を伸ばしやすくなります。
一季咲きのつるバラは、花が終わる頃には、もうサイドシュートやベーサルシュートがビュンビュン出ているものも多いと思います。
一季咲きのつるバラの場合、花の終わり頃から7月中くらいに、枝の整理を行ってもらうと良いと思います。
やりすぎは注意ですが、必要のないサイドシュートを整理したり、古い枝を整理したりします。
また夏以降に、翌年花をつけてくれる良い枝がたくさん伸びてきます。
ただ、葉の多い時期ですので、作業は十分に注意して行ってください。
また、つるバラやランブラーで、花が咲く前から伸びてきた勢いの良いシュートは、ピンチした方が花を綺麗に楽しめるようになります。
株の成長を優先したい場合はその限りではありません。
新苗を手に入れたら…
新苗を手に入れたら、植え替えをしてあげましょう!
当店では、地植えで育てるつもりの株でも、とりあえず1〜2年は鉢で育ててみることをお勧めしています。
そのバラの育ちやすさ、樹形や、何の病気にかかりやすいか…などなど、性質を知ってから植え場所を検討できた方が、この後何年何十年を有利にできます。
また、鉢でしっかり育ってから地面に植えると、十分大人の株になっているので、病気で生育不良、枯れてしまうということも少なくなります。
もちろんそのまま鉢植えで育てていくのもOKです!
ほとんどのバラが鉢植えで育てることができます。
新苗の植え替えの方法はこちら
5月6月オススメ資材ランキング!
この時期に上手に使いたい資材ランキングです!
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ピキャットクリアでしっかり洗浄が大切な季節!
豊富なサイズ展開でご自分のスタイルにあった量をお買い求めになれます。 -
葉面散布で、吸収効率のとても良いカルシウム剤です。
ピキャットクリアと混ぜて、丈夫な体づくりを目指しましょう! -
いついかなる時も頼りになるピキャットリバイバル!
バラが育つために最適なバランスに近づけてくれます。
糖分もミネラル分も豊富な活性剤です。 -
不織布から出来ているマルチングシートです。
泥はねや、これから増えてくるコガネムシ対策としてもおすすめです! -
葉面散布で使用する、リン酸液肥です。
花が咲くまでは常用したいアイテムです。
5月6月の作業まとめいかがだったでしょうか〜
春の一斉咲きはこの時期だけの特別な時間ですから、存分に楽しみたいですね〜
上手に咲いたバラも、あまり上手に咲かなかったバラも、また来年がありますから、今年の様子をお天気などと一緒に記録しておくとまた更に栽培が楽しくなること間違いなしです!
良かったことも、悪かったことも、大切な知識のタネとなりますので、ぜひバラ栽培をどんどん充実させちゃってくださいね!