うどんこ病の解説


・発生時期:春、秋(気温17~25度位で菌が活発になる)
・発生特徴:育てる環境、品種で発生度合いが大きく違ってきます。
・発生箇所:特に新葉や蕾に出やすい。環境によっては慢性的に古い葉にも出てしまう。
・症状  :新葉はカビの発生前に波をうつように葉が変形する。やがて白いカビ状の斑点が発症し、全体に広がる。 病気の沈静後も、病痕は茶色く残り、やがて落葉する。

うどんこ病には、出やすい環境、出にくい環境があります。
相対的に春先や秋の初めに乾燥気味な場所では出やすく、湿度が高い場所では出にくくなります。また、品種によっても発生は大きく違ってきます。極端にうどんこ病に弱い品種もあります。
うどんこ病が開花前に蔓延すると蕾までもうどんこ病に覆い尽くされ開花できなくなりますので、新芽~開花にかけてしっかり対処していかなければいけません。
また、症状がでているのに放置しておくと、うどんこ病の菌層が厚くなり薬液が浸透しなくなるので何をやっても効果が出せなくなります。
うどんこ病は蔓延させることなく、しっかり対処していきましょう。
気温が25℃を超え出すと小康状態となりますので、それまでは頑張っていきます。

うどんこ病の無農薬・オーガニック対策

2.除菌・洗浄

春先から定期的にピキャットクリアを撒布します。
春先は新芽の時期なので、50ppmに濃度を落としておきましょう。
また、バラだけではなく、広範囲に撒布して胞子を壊してしまいましょう。
湿度も上がり、効果的です。

3.土作り

窒素過多、カルシウム不足がうどんこ病蔓延を助長させます。
窒素過多になると、ナニワイバラさえうどんこ病が蔓延していきます。
土が栄養過多にならないように、リン酸は葉面撒布してカルシウムとの結合を防ぎます。

5.栄養管理

毎年うどんこ病が出る場合は、春先の芽出し肥、秋前の追肥は量を多く与えずに効率的に効かせるようにします。
カルシウム補給は葉面撒布で定期的に行います。
リン酸補給も葉面撒布にします。

4.病害虫防除

うどんこ病が発生してしまった場合は、ピキャットクリアで洗い流してしまってください。
ただし、菌層が厚くなると表面しか洗い流せなくなります。
その場合は、指でこすってから洗い流すか、スカッシュと併用で洗い流します。

6.環境整備

乾燥した空気が大きな蔓延要因になります。湿度を上げる方法を考えていきましょう。
バラの植え込み場所も考慮します。
風上にうどんこ病に弱い品種を植えないこと、肥料を多く必要としない品種は高畝にして植えます。