バラを無農薬で栽培していると、実に様々な虫がやってきます。
バラを餌にしてしまう虫たちを「害虫」、そしてその虫を食べる肉食の虫を「益虫」としてご紹介します。
今ここに居る虫は、敵なのか味方なのか、すぐに対処すべきなのかそうでもないのか…
自然のサイクルの中で育てる無農薬栽培では、これらを知っておくことが、栽培の上でとても有利になります。
ちょっと気持ち悪い画像も多いですが(汗)…ぜひ頑張って見てみて下さいね!
バラの害虫の解説
基本的に、飛んでくる虫を防ぐことはできません。
しかし、肥料をやり過ぎていると虫を呼び寄せることになりますので、肥料を控えていくことは飛んでくる虫を減らす対処方の基本です。
また月齢も虫の行動とは関係があり、新月、満月の前後は産卵が多くなります。
退治の方法は、捕殺か気門封鎖の物理的防除となります。
月齢に合わせてピキャッシュの散布を行うと、より効果的です。
退治するための道具
・ピキャッシュ(ピキャットクリアに展着剤のスカッシュを混ぜたもの)
・ガーディアンコート
・ガムテープ、マスキングテープなどの粘着テープ
・ポテチトング(つまんで捨てる用。お客様に便利だと教えていただきました。)
・剪定ばさみ(てんちょーは甲虫も芋虫も基本謝りながら切ります。)
アブラムシ
※写真はクリックで大きく見られます。
春先から出現し、放置しておくと一気に増えて房のように新芽にまとわりつきます。
ただ、アブラムシはとても弱い生き物ですので簡単に対処できます。
少ないうちは、ガムテープでペタペタしても結構取れます。
テントウムシなどの益虫がいれば一気に捕食され数を減らしますので、益虫との関係をしっかり築いていきましょう。
あまり退治しすぎてしまうと、益虫も寄ってこなくなるので、ある程度寛容に見ていくことも大切です。
ただ、アブラムシはすす病など病原菌の媒体になりますので、このほうが厄介です。
増えすぎるようであれば、ピキャッシュやガーディアンコートをピンポイント撒きするのがおすすめです。(新芽が柔らかく、まだ益虫も現れない春先は、ガーディアンコートが薬害も出にくくお勧め。)
撒いた1日あとくらいに死骸を水で洗い流すと、見た目もスッキリします。
アブラムシは風で飛ばされることでもやってきます。地上に落ちたアブラムシは懸命にバラの新芽まで登ってきます。
近年は薬品耐性を持ってしまったアブラムシもいるようですので、物理的に対処するのが望ましい害虫となります。
- 春先の新芽が柔らかいうちはガーディアンコートでピンポイント撒きが薬害も出にくく効果も高い
- 少ない時は粘着テープ(ガムテープ)でも良く取れる
- 普段はピキャットクリア+スカッシュでおおかた大量発生を防ぐことが出来る
- 益虫の餌となりやすいので、増えたら周りに益虫が来ていないかよく観察する
イラガ
※写真はクリックで大きく見られます。
バラに付く害虫の中では珍しく毒のある害虫で、注意が必要です。
7月から10月くらいまでの暑い時期に発生し、暑くて革手袋をしていないことも多く、葉裏にいるのを素手で知らずに触ってしまうと写真のようにかぶれます。
応急処置をちゃんとしないと、痛いのが1時間くらい、その後1週間位かゆみが続きます(経験談)
夏でも、バラの手入れをするときは手袋をしましょう!
水やりをしながらふと葉の手入れなどをしたくなる人は、厚手のゴム手袋をしましょう!
1.絶対に患部をこすったり払ったりしない。
2.粘着テープで刺された所の毒毛を取り除く。一回ペタッとした部分は避け、新しいところを使うようにする。(広げる可能性があるため)
3.流水、できれば熱めのお湯で刺された所を洗う。
4.虫さされの薬を塗る。
大きくなってしまったイラガにはピキャッシュもガーディアンコートも効きません。
生まれたての時にかかればガーディアンコートなら効果が見込めます。
暑い時期に葉が喰われているのを見つけたら、気をつけながら葉裏を確認して、捕殺します。
怖いので近づきたくない…!という場合は、一家に1本はあるだろうゴキブリ用のスプレーならイラガにも効果があります。ただ、スプレーしすぎるとバラの葉にもダメージがあるかもしれませんので、それは自己責任でお願い致します。
卵も毒があるので、むやみに潰したり触らないように気をつけます。
- 予防策はほぼありません。小さいうちにしっかりピキャッシュや、ガーディアンコートがかかれば退治可能。
- 大きい幼虫にはゴキブリ用スプレーが効くが、バラの葉にもダメージが出る可能性はある。
- だいたい裏に潜んでいるので、暑い時期は不用意に葉裏を触らない。
- つい触ってしまう人は、手袋をする習慣を付けましょう
オオアオゾウムシ
※写真はクリックで大きく見られます。
近年、ピーキャット農場で見られるゾウムシの仲間です。
バラの葉が茂り始める春先から少しずつ現れ始めます。
体が大きいので結構な量で葉を食害し、大きなフンを落としていきます。
ぽろりと落ちることを除けば、とても動きが鈍く簡単に捕殺できます。
まだ害虫としては広く認識されていないようです。
- 見かけたら即捕殺する
オオシロオビクロハバチ・クシヒゲハバチ
※写真はクリックで大きく見られます。
4~11月と、バラの生育期にずっと被害が見られる虫です。
割と固めの葉を好み、大体下の方の葉から被害が広がります。
下の方の葉は、バラにとってもあまり必要ない葉なので、チョンチョンと透けるような虫喰いを見つけたら葉裏を確認し、早めに葉ごと取り去れば被害は大きくなりません。
ピキャッシュが効きますが、下の方の葉に居やすいのでかけにくく、しっかりかかっていないと大きくなるまで居座られ、食害の範囲も広がります。
噴霧しづらいような土に近い所の葉は、早めに取り去っておくのもお勧めです。病気予防にもなります。
オオシロオビクロハバチは体を曲げ、丸くなっている事が多いので、のの字虫としても知られています。
クシヒゲハバチは体を丸めませんが、似たような生態です。
- 飛んでこないようにする予防策はほぼありません。
- 幼虫にはピキャッシュやガーディアンコートが効く。
- 下の方の葉に被害が出やすいので、ピキャッシュもかけにくいような下の葉は、早い段階で取り去ってしまうのがおすすめ。
オオタバコガ
※写真はクリックで大きく見られます。
大体暑い時期に多く見られる芋虫です。
バラの大切な部分、新芽や蕾に穴を空けて中から食べ尽くし、幼虫は新芽のまだ開いていない小さい葉の間などにも居たりするので、ピキャッシュやガーディアンコートが届きにくくとても厄介です。
直接液がかかっても、なかなか効きにくい体質です。
1mmくらいの白く丸い卵は肉眼でも見えるくらいなので、大きくなってきた蕾などは注意して見ると生み付けられていることに気がつきやすいです。
また、好む品種の傾向があり、葉に香りのあるものや、ダマスク系やケンティフォリア系等のオールドローズが良く狙われ、新芽を喰われてしまうので特に注意しましょう。
捕殺が1番確実です。居ればフンが落ちているので、見逃さないようにします。
退治したらフンは落としておきます。
- 捕殺が1番確実。フンを見逃さない。
- 好む品種の傾向があるので、7~10月くらいの間、特にそれらは注意して観察する
- 卵が白く、バラの上の方に生み付けられやすいので、注意して観察する
カイガラムシ
※写真はクリックで大きく見られます。
枝、特に芽元や、根元のクラウン部分の浮いた樹皮の下に白くこびりつく吸汁害虫。
少量であれば、特にバラを弱らせることもありませんが、大量に発生するとバラを弱らせ、特に外観を損ねます。
バラの生育期、特に暑い時期に増え続けます。
葉があるとなかなか見にくく退治しにくいですが、生育期はピキャッシュのしっかり散布で増殖を抑え、増殖を発見したらガーディアンコートのピンポイント散布で対処します。
そして冬の休眠期で葉が無いときにしっかりと隅々までチェックして退治をするのがお勧めです。
カイガラムシにはガーディアンコートが良く効きます。
ガーディアンコートを満遍なく枝に散布し、1日経って、肉眼で確認できるカイガラムシは歯ブラシなどで擦り落とします。(すでに死んでいるので払う程度で落ちます。)
これを冬の間に何度か行います。
擦り落とすのが届かない場所には、ガーディアンコートをしっかり数度にわたって散布します。
ゼロにはなりませんが、爆発的な増殖は抑えられます。
- 葉の無い冬に、細部まで見て対処する
- ガーディアンコートを散布し、1日後に歯ブラシで払い落とす
- バラの生育期はピキャッシュがかかっていれば、増殖は抑えられるが、増えてしまったところにはガーディアンコートをピンポイント散布
カミキリムシ
※写真はクリックで大きく見られます。
バラの害虫の中で、バラを枯死させるまでの被害が大きい、最も厄介な害虫といえます。
4~5年経ち、立派になった頃の株が最も狙われやすく、精神的ダメージも大きい害虫です。
成虫の活動時期は、バラの生育期と同じで、5~11月まで。
成虫は枝の表皮を食害し、バラの根元に卵を産み付け、幼虫(テッポウムシ)はバラ内部を食害して発見が遅いとバラが枯死します。
樹に産み付けられた幼虫は、およそ1年からそれ以上もの間、樹の中で成長し続けます。
幼虫がいると、その間、木くずのようなフンが株元に出てくるので、それで気づけることが多くなります。
バラは意外と何事もないように限界まで耐えるので、株元のチェックはとても大切です。
早期に発見すればバラが生き残る事も多く、樹に入られていないかどうか、どれだけ早くに気づけるかがポイントになります。
バラが急にしおれ始めたりした場合は大分重傷で、それでも中の虫を退治すると生き残る事もあります。
幼虫は、樹に入った穴があるので、その穴から針金をつっこんで退治することが出来ます。
しおれてしまった枝などがある場合は切り取り、鉢植えの場合は根がどうなっているかを確認して、根も弱っているようであれば植え替えて養生してあげます。
バラの株元は目が届くようにスッキリさせておくことが大切です。
また、年数の経ったバラは、根元のクラウンの部分を土に埋めておくと、地上部に出た枝に産卵されることになるので、バラすべてが枯死してしまうことを予防できます。(必ず防げるわけではありません)
飛んでくる成虫は、噛まれないように気をつけながら捕獲、捕殺します。
- 成虫は出来るのであれば、噛まれないように気をつけて捕獲、捕殺する
- 幼虫が入られているかどうか、どれだけ早くに気づけるかが大切
- 株元に木くずのようなフンが落ちていないか観察する
- 幼虫に入られてしまったら、穴から針金などを入れ幼虫を退治して、バラの状態に合わせ養生する
- バラの株元は草で覆ったりせず、目が届くようにスッキリさせておく
- しっかりつがっている年数の経ったバラは、根元のクラウンを埋めてしまうことで被害を軽減しやすい
毛虫・芋虫類
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基本的に、草食の毛虫、芋虫、尺取り虫類はバラの害虫です。
花に寄ってくる蝶の姿は絵になりますが、幼虫は葉や蕾や新芽を喰い荒らしますので、食害痕やフンを残しながら存在している毛虫・芋虫は退治します。
枝シャクは枝や葉のフリをして見つけにくいので、見てわからないときはちょっと揺らしたり刺激を与えると動くので、見つけやすくなります。
毛虫の類いは、イラガのような強い毒を持つものはバラには少ないですが、できるだけ毛などに接触しないように気をつけましょう。
また、益虫の幼虫を害虫と間違えて退治しないように気をつけます。
- 基本捕殺が確実
- 益虫の幼虫と間違えないように気をつける
- 毛虫は万一の毒に気をつける
スリップス
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1~2mmの小さな虫で、花の中に潜み、花弁を傷つけ外観を損ねる吸汁害虫です。
スリップス(Thrips)は英名で、日本名はアザミウマ(薊馬)です。
発生時期は4月~11月で、6月と7月が最も発生が多い時期になります。
風に乗ってやってきますし、土や草のあるところで越冬し自分の庭でも増殖してしまいます。
農業でも被害が多い害虫です。
スリップスを見かけたら、花に息を吹きかけてみてください。
たくさん住み着いていれば次から次へと現れてきます。
見かけない場合も、ときどき花に息を吹きかけてチェックしてみてください。
最初は黄色や白、薄めの明るい色の花に住み着きやすく、次から次へと繁殖することで最後には多くの花に住み着くようになります。
多発すると、花弁の縁が食害されて茶色くなり、内部も褐色のかすり状となります。
卵から成虫までの期間は10~20日、成虫の寿命は30~40日と成長のサイクルが早いので、農薬を使用すると耐性が付きやすい虫です。
ピキャッシュやガーディアンコートを花の中に吹きかけることで物理的な対処ができます。(ガーディアンコートは花粉を固めてしまう効果もあるので、実を付けたいバラはピキャッシュで対処して下さい)
切った花柄は、庭に放置せず、袋に入れ処分します。
冬の間に、除草、土をメンテナンスすることも大切です。
- 黄色や色の薄い花に集まりやすいので、それらを目安に早めに対処する
- ピキャッシュやガーディアンコートを花の中に液が入るように散布する
- 花柄をしっかり処分する
- 冬の間の除草、土のメンテナンスをして越冬を防ぐ
チュウレンジハバチ
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お腹が鮮やかなオレンジ色の小さなハバチがチュウレンジハバチです。
活動時期は4~9月、新しく伸び、まだ柔らかめの枝に卵を産み付け、枝を縦に裂いて幼虫が生まれてきます。
生まれた幼虫はそのままにしておくと、産み付けられた部分から上の葉をきれいに食べ尽くしてしまいます。
また幼虫が孵ると、枝が裂けたように広がってしまうのでそこから折れやすくなります。
卵を産み付けているときの成虫は、簡単に捕まえることが出来るので捕殺しやすいです。
産みやすそうな枝には、2匹並んで生み付けている時もあります。
孵化していると、小さいフンがたくさん落ちているので、見逃さないようにします。(フンはそのままにしておくと、次見たときまた探さなくて済むのと、すす病の元にもなるので、退治したら落としておきます。)
幼虫が生まれたての頃は、1葉にきれいに並んで葉を食べるので、その頃に見つけて葉を取ってしまえば被害も少なく済みます。
枝に黒く生み付けられた線を見つけたら、その線に沿って傷をいれるか、マスキングテープなどで巻いてしまうと生まれてきません。
生まれた幼虫には、ピキャッシュやガーディアンコートも効果的です。
冬は土の表面近くでサナギになって春を待ちます。
自分の所で増やさないためには、冬に土替えや掃除をすることが大切です。
- 狙われやすいのはまだ水分が大めの若くスッと伸びている枝なので、水やりなどの時に、そういう枝に黒い線がないか、親が産卵中ではないか観察する
- 親を見つけたら捕殺、線を見つけたら傷を付けるかマスキングテープを巻いて蓋
- 生まれると小さいフンが大量に落ちているので、見かけたらそこより上を見てみる
- フンはそのままにせず葉から落としておくと、次の被害の時に見つけやすい
ネコブセンチュウ
根に上記写真のようなツブツブがたくさん出れば、それはネコブセンチュウです。
有機主体の栽培であるなら、「センチュウ」の存在は不可欠だと考えてください。
ただ、そのセンチュウの中にもバラに悪さをするものがいます。それが、ネコブセンチュウです。
バラのセンチュウ対策はネコブセンチュウのみが対象ですので、無茶なことをして土壌のセンチュウを全滅させるようなことなどないようにしていきましょう。
ネコブセンチュウは弱い生き物です。
ただ、何かの環境や条件で爆発的に増えてしまいバラに悪さをしてしまいます。
ですから、環境や条件を変えるだけでも対処できます。
センチュウに関して危機を煽るような話があるそうですが、バラに関してはまったくのデタラメです。
この危機を煽るような話は、おそらく野菜から来ています。
野菜は1シーズンのみ、サツマイモなどの根菜は作物自体に大きな被害が出るので危機的ではありますが、バラは何年、何十年と育てていくものです。
対処すれば次シーズンからは復活するわけですから、それほど危機的なものではありませんし、対処方法もラクです。バラもラクラク復活してくれます。
現在、バラ苗畑の土作りでは「石灰窒素」を使う生産者がほとんどです。
この石灰窒素にはセンチュウを死滅させる効果がありますので、これを使えばネコブセンチュウは簡単に止めることができます。
ただ、有機主体の土作りをしている生産者は石灰窒素は使わずに有機堆肥を土に混ぜ込んで土作りします。まれに畑の一部で堆肥のすき込みにムラが起こることがあり、その部分だけでネコブセンチュウが発生することがあります。
ネコブセンチュウにやられた根は、コブのつぶつぶをきれいに取り除いた後、木酢液200倍に数分間漬け込んでください。
水洗い後、新しい土に植え直せば、再発をほぼ防ぐ事が出来ます。
土壌作りとしてトリプルバイオセットを土に投入して土壌の微生物バランスを整えます。
バラに近寄る悪いセンチュウを捕獲してしまう線虫捕食菌を増やし、強力な繊維分解菌で未熟な堆肥も完熟させていきます。
根をすぐに裸にできない場合や、他から感染する可能性がある場合は、木酢液200倍を土壌潅水しましょう。
ネコブセンチュウは酸に弱いので効果が出ます。
ハキリバチ
6月~9月にかけて現れる蜂です。7、8月でもっとも活発になります。
バラの葉を丸く切って持ち帰り、穴に敷き詰めて卵を産み付けるための巣を作ります。
人間にはほぼ危害は無く、よほどの事が起こらない限り刺しにくることはありません。
葉が柔らかめの、気に入った特定の品種が集中的に狙われ、被害に遭うと葉がひいらぎのようになってしまいます。
■バラへの影響としては…
・見た目が悪くなる
・切られた所から多少菌が入りやすくなる
葉を取られる分には、仕方がありません。
木立バラだったら夏剪定でほぼ切る部分ですし、つるバラだったら葉はたくさんあるので、多少はいいかと目をつむって下さい。
ピキャットクリア散布でしっかり菌の入り込みを防止します。
■人への影響としては…
・生活圏に巣を作られる
・人工的な穴にも巣を作られやすく、たまにエアコンの室外機やホースなどに巣を作られることがある
事務所では、ガス給湯器の下にある何かの穴の所に作りかけているところを発見しました。
まるちゃんは、以前自転車のハンドルの握る部分のビニールにが穴が空いていて、その中に巣を作られてしまったそうです。
周りで蜂がウロウロしているところを見かけたら、変なところに入っていないか、巣を作られそうな所がないか見た方が良さそうです。
自然では、シノ竹の穴や樹の穴、1~2cmの穴を好みます。地面に穴を掘り、巣を作る場合もあります。
ハキリバチは花粉媒介者でもあるので、むやみに駆除することはせずに、巣を作られそうな穴を対策しておくのが対処方となります。
- 人工物の穴に巣が作られていないか注意し、蜂が好む環境にしない
- 切られた所から菌が入り込まないように、ピキャット散布はマメにする
- お気に入りのバラが移動できる鉢だったら、いつもの場所から変えてみる
ハスモンヨトウ
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バラの生育期の6~11月頃に見られ、暑い時期が最も活動が活発になります。
他の虫が食べないようなものまで食べるので、農業でも広く害虫として厄介者にされています。
葉裏に無数の卵を産み付け、孵化率も高く、一斉に散らばっていきます。
老齢になってくると、土の表面近くに潜り、夜に活動するようになるので、対処のタイミングは小さいうちが重要となります。
一気に退治できるタイミングは
・葉裏に卵を発見したとき(最初は綿のようなもので覆われています)
・葉がかすり状に無数の透けるような穴が見られたとき
この2つです。
卵が産み付けられて孵るまでは4日くらいと言われています。
生まれたての頃は、ピキャッシュもガーディアンコートも効きますが、老齢になると直接かかっても効かなくなります。
夜間パトロールで捕殺するのみが有効な方法となります。
- とにかく葉裏をチェック!卵を見つけたら即取り去る
- 葉にかすり状の無数の穴を見かけたら、即取り去る
- 可能であれば夜のパトロールもお勧め
ハダニ
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クモの仲間で、葉裏に無数に生息して葉を弱らせる吸汁害虫です。
寄生されると表側はかすり状に色が抜けた状態の葉になります。
風に乗って飛来し、気温が高く乾燥し、葉が密集したところで被害が大きくなりやすくなります。
雨の当たらない軒下やベランダなどに置いている鉢バラは注意が必要です。
酷くなると蜘蛛の巣のようなもので覆われ、被害速度を加速させます。
酷くやられた葉は、黄変し落葉に至ります。
ハダニは、普段ピキャッシュをしっかり葉裏まで撒いていれば、被害が酷くなることはありません。
葉が混み合わないように、要らない枝葉は取り除きます。
地面近くの葉から寄生しやすいので、地面近くの葉も取り除きます。
被害が酷くなってしまったら、ガーディアンコートの使用がお勧めです。
2.水で葉裏を指で擦り洗い(蜘蛛の巣などを取り除き、ガーディアンコートがハダニにつきやすくする)
3.ガーディアンコートを葉裏に散布(撒き散らさない)
4.収まるまで2~3日ごとにガーディアンコート散布を繰り返す
葉が小さい品種や葉がざらついている品種で特に増えやすく、ハダニが付きやすい品種は決まっているので、特にそういったバラは注意して見るようにします。
- 普段のピキャッシュ散布で防除可能
- 葉が小さい品種や葉がざらついている品種で増えやすいので、特にそういうバラは注意する
- 混み合った枝葉は取り除く
- 被害の酷いところは、水で擦り洗い→ガーディアンコート散布(むやみに撒かない)
バッタ
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近年被害が増え、害虫入りした虫です。
冬以外は活発に活動し、葉や蕾を食い散らかします。
ただ、退治の方法は捕獲しかありません。
すばしこく、農場ではキリが無いので、追い払うくらいしかしていません。
バラでは葉を全て食い尽くすなどまでは無いため被害が甚大にはなりにくいですが、口が大きいためか食害痕がぎざぎざしており、ここから病気が入りやすくなるので、見た目の悪さと共に地味に厄介です。
草むらがあると、大概はそちらで過ごしますが、増えすぎるとバラまでやってくるようになります。
- 見つけ次第捕獲する
ハマキガ
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春先の新芽が伸びてくる頃から現れ、新芽や新葉を糸状の物でまとめ、その中に住んで食べ尽くしながら成長します。
伸びようとする芽を食べてしまうので、放っておくと著しくバラの成長を阻害します。
葉が不自然にこごっていたり、まとめられているのを見つけたら、スルーは厳禁です。
中に幼虫がいますので、退治して下さい。
スルーすると、各所移動しながら葉を食い尽くしていきます。
とても活発で逃げ足が速いので、のんびりまとまった葉をほどいていると、いつの間にかそこから飛び出していて逃げられることがあるので、葉ごと潰すのが効果的です。
葉が多く出ている時期になったら、芽の芯を取らないように気をつけながら葉ごとむしってしまうのも良いです。
それらが難しい場合は、注意深く対処して下さい。
大体葉の中に隠れているので、ピキャッシュも届かず、捕殺が早く確実です。
- 不自然に葉がまとめられている箇所を見たら、すぐに対処。捕殺。スルーしない。
ハモグリバエ
※写真はクリックで大きく見られます。
「エカキムシ」として広く知られています。
多くの植物や作物で被害の多い害虫ですが、バラでは春先から被害が見られます。
白くなっている所の先に幼虫がいます。
対処としては被害のある葉を見つけたら指で挟んで潰すか、葉を取り去ります。
見た目が汚いので、気になる場合は取った方がよいでしょう。
被害の程度は地域や気候、環境によっても大きく差がありそうです。
農場ではちらほら見られる程度なので、見つけたら取るか潰すかで済んでいます。
被害が酷い場合は、自分のお庭で増えてしまっている可能性もあります。
ハモグリバエの成虫が活動を始める頃に、ガーディアンコートをしっかり回数を撒いて、成虫の動きを封じることで被害を少なくする事を狙えます。
- 被害の葉を見つけたら、潰すか取り去る。そのままにすると、庭で増殖する恐れもある。
- 被害が酷い場合は、春先の虫が活動する頃から、しっかりガーディアンコートを散布する
バラクキバチ
※写真はクリックで大きく見られます。
近年被害が増えている、バラクキバチです。
春、柔らかな新梢が伸びてきた頃、急に水枯れでも無いのに新芽が下を向いていたら、バラクキバチの仕業です。
枝に卵を産み付けられています。
とても小さく見にくいですが、枝がしおれ始めている辺りをよく見ると、刺し傷があります。
生み付け直後だと、まだ黒く変色していないため、よく見ないとわからないレベルです。
やられてしまった枝は切り戻すしかありませんが、この刺し傷を残さないように切り取らないと意味がありません。
- 飛んでくる虫を防ぐ方法はありません
- 親のハバチを見かけたら捕まえられたら捕まえる
- やられてしまった枝は、しっかり刺し痕部分も含めて切り戻す
バラゾウムシ
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新芽の伸びてくる4月頃から現れ始め、最近では秋までずっと活動が見られ、新芽付近の葉に穴を空け、新芽や小さな蕾を落としてしまう厄介な害虫です。
蕾が多く付く品種では、蕾1房がすべて被害に遭ってしまうこともあり、一季咲きのつるバラなどがやられると精神的ダメージも大きくなります。
風でも飛来し、自らも飛んでやってきます。
大体は株の頂上付近におり不用意に捕まえようとすると、ぽろりと下に落ちて逃げるので、捕まえるときは、洗剤を張った容器を下に添えたり、手を添えてつまみに行くのがお勧めです。
見つかると、しっかり蕾の裏側にササッと隠れるので、大分目が良いと感じています。
新芽にいるバラゾウムシを捕まえる
▼バラゾウムシの詳細はこちらhttps://t.co/MqJZPikREZ#有機栽培 pic.twitter.com/YoFsVzICe8
— てんちょー🌹ゆうきの園芸ショップ(バラ苗・園芸資材) (@pcatrose) October 19, 2024
ピキャッシュなどがかかるととても動きが鈍くなり捕まえやすくなります。
春の早い時期の益虫が居ない時期に、ガーディアンコートでしっかり退治するのもお勧めです。
ハナグモが天敵です。
大切な蕾にはこちらの仕掛けもお勧めです。
冬場にしっかりと地面を掃除し、クリプトマルチを取り替えると春先の増殖を抑えることが出来るようです。
- 捕まえるときは落ちても逃げられないようにする
- 春先のガーディアンコートも効果的
- 大切な蕾にはハナグモダミーを上手に使う
- 冬に古いクリプトマルチを取り替える
ホソオビアシブトクチバ
※写真はクリックで大きく見られます。
バラ栽培をしてると特に目に付くポピュラー?な芋虫です。
色々なところにへばりつくように存在し、隠れるのが上手なので、大きくなるまで気づかずに葉の食害が増えてしまいます。
1~2センチくらいまでであれば、しっかりピキャッシュがかかれば退治可能です。
それより大きくなってしまうと、捕殺しかありません。
あまり美味しくないのか、益虫も進んでは食べてくれません。
大きくなってくると、株の下の方に居やすくなります。
枝になっていたり、くくっている紐の一部になっていたり、鉢の縁裏に隠れていたりします。
大体フンは落ちていますが、すでに近くに居ない場合も多々あります。
現行犯で無い限り、食害痕のある葉より、少し離れた場所で休んでいます。
隠れていそうな所を注意深く見るようにしていると、ホソオビ見つけ名人になれます。
あまりに上手に隠れているのを見つけると、なんだか可笑しさすらこみ上げてきます。
- 普段のピキャッシュ散布で2センチくらいまでのものなら退治可能
- 大きくなると、バラの一部になりすまして休んでいるので、見つけて捕殺する
- 大きくなったら株の下の方にいる事が多く、葉脈の一部、枝の一部、紐の一部、鉢の一部として隠れている
- 意外と移動をしているので、喰われている葉のすぐ近くにはいない事も多い
マメコガネ コガネムシ類
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マメコガネだけでなく、ドウガネブイブイ、アオドウガネなどのコガネ虫類は多くがバラの害虫となりやすく、成虫は花や葉の食害、幼虫は根を食害してバラを弱らせます。(カナブンやハナムグリは害虫ではありません。ハナムグリは別項目にて解説があります。)
酷い場合は枯死に至ります。
早い地域では6月頃から現れ、10月頃まで活動します。
成虫にはガーディアンコートが効きますので、あまりにも集中して飛来している場合は、ピンポイントで散布するのもお勧めです。
幼虫は、地中で根を食害しながら1年位を過ごし成長します。寒い地域ではもっと長く居ることもあるようです。
食べる根が無くなった場合は、共食いをし始めます。
鉢植えのバラは症状がわかりやすく、根を食べられたバラは、土がフカフカになっていたり、急激に葉を黄変させながら水を吸わなくなったり、株がぐらい付いたりします。
対処が早ければまたバラは復活しますので、症状が見られるバラは即座に鉢をひっくり返し幼虫を退治して植え替えを行います。
減った根に合わせ、枝は切り戻し、明るめの日陰で、芽が動いてくるまでは水だけで養生します。
鉢植えの場合、ポットシートでのマルチングは産卵を物理的に軽減する期待が出来ます。
敷いておくと、かなりの確率で産卵を防ぎます。(少しでも隙間があると入り込まれます)
通水性も良いので、毎年産卵されてしまう方は特に産卵の時期(7~9月)はしっかり敷いておきましょう。
ただし、目詰まりなど起こす可能性はありますので、そういう場合は交換してください。
マメコガネは芝生でも増えやすいので、芝生のあるお庭などではバラに飛んでくる可能性も高くなります。
シオヤアブが天敵です。
ただ、シオヤアブは人間も刺すことがあるので、居たら刺激をしないようにします。
- 窒素過多にしない以外、飛んでこないようにする予防策はない
- 成虫が群がっている場合はガーディアンコートがお勧め
- 産卵を防ぐにはポットシートがお勧め
- 株がぐらつく、急な葉の黄変、土の固さの変化はコガネ被害を疑う
- 幼虫にやられてしまった株は発見が早ければ復活の可能性があるので、素早く対処する
ミノムシ
※写真はクリックで大きく見られます。
近年ピーキャット農場で被害が見られる害虫です。
ミノムシは大きいオオミノガが大分減っているようで、むげに退治するのがはばかられ目をつむりますが、小さいミノムシは数も多く株の枝をはぎ取ってバラを枯らしにかかるので見逃せません。
夏以降、少しずつ数を増やし、秋口に気づいたら小さいミノムシだらけで葉や枝がボロボロにされます。
特に、農場ではアルチュールドサンサールが狙われやすく、そこを起点に周りに広がるようなので、好む品種があるように見られます。
ミノをかぶっているのでピキャッシュやガーディアンコートが届かず、丁寧にミノごとつまんで捕殺していくしかありません。
一見ゴミのようなので、株元に集団でいられると気づきづらいので注意が必要です。
- 秋口、注意して観察し、見つけ次第即座に捕殺する
- 好む品種があるようなので、特にそれらを指標として気をつけて見る
バラの益虫と味方の紹介
バラを餌とする害虫がいれば、それらを餌とする生き物達、つまり益虫がもちろんいます!
害虫退治に躍起になるよりも、益虫の餌だと思えば、少し心も軽くなるかもしれません。
どんどん周りの生き物の力も借りていきましょう♪
オーガニック栽培だからこそ味わえる、生き物の生態系のすばらしさをぜひ感じてくださいね!
バラの味方となってくれるのは、肉食の虫や生き物達です。
どちらかわからない場合は、観察して、周りの状況の変化で判断してくださいね!
生き物の見た目だけで判断してはダメですよ〜!
簡単に言えば、葉がかじられてたりしていれば害虫、変化が無ければバラに害の無いもの、もしくは味方です。あきらかに害虫が減っていれば、もちろん味方ですね!
基本的に、生き物は理由無くそこにはいません。(たまに何故?ということもありますが…)
上手く協力してもらいましょう!
ちなみに、ピキャットクリアやスカッシュは、益虫や花粉媒介者に悪さはしません!
ガーディアンコートは、益虫までにも効いてしまうので、益虫の居る時期は手当たり次第に撒くのは避け、益虫にかからないようにする注意が必要です。
カマキリ
※写真はクリックで大きく見られます。
言わずと知れた益虫の代表格ですね。
小さい頃からアブラムシなどを捕獲し、イモムシやハバチ等を補食するようになります。
バラの枝に卵を産む事も多いので、取らずにそのまま冬越しさせてあげてください。
卵の付いた枝を切らざるを得ない場合は、切った枝を雨の当たりにくいところなどに挿しておくと春に孵ります。
クサカゲロウ
※写真はクリックで大きく見られます。
幼虫がアブラムシをモリモリ食べてくれる大食漢です。
成虫の美しさからはちょっと考えつかないようないかつい姿で、アリジゴクを細くしたような様相です。
アブラムシを食べ尽くすと、ハダニやカイガラムシ、小さな幼虫まで食べてくれる、頼もしい味方です。
ウドンゲと呼ばれる卵は、神秘的な雰囲気。
成虫は昼間は大抵日陰で涼んでいますが、近づくと突如飛び立ったり、腕に止まって軽く噛んだりしてくるので、ちょっとびっくりします。
シオヤアブ
※写真はクリックで大きく見られます。
マメコガネムシの天敵、シオヤアブ。
ゴルフ場のコガネムシ対策として導入されたりしてきました。
昆虫の体液を主食とするので、人や動物を刺す事はあまりありませんが、一応注意は必要です。
テントウムシ
※写真はクリックで大きく見られます。
テントウムシも「益虫と言えば」の代表格ですね。
アブラムシを補食するナミテントウやナナホシテントウなどの肉食系のものと、うどんこ菌を食べるキイロテントウが益虫になります。
テントウムシの星の数は、交雑で色々出てくるようです。
農場では、色々な星の数のテントウムシが居ます。
幼虫の食欲はとてもすごく、びっしり居たアブラムシも数日できれいにいなくなります。
ただ、星がたくさんある物でも、ニジュウヤホシテントウなど草食系のものは特に野菜にとっては害虫となるので注意が必要です。(ちょっと形が違います。)
ハナグモ・クモ
※写真はクリックで大きく見られます。
大半のクモは肉食なので、バラの強い味方です。
特にハナグモは、バラゾウムシの天敵でもあり、芋虫やハバチを捉えているところを良く見かけます。
しかし、クモは害虫も益虫も見境が無いので、その辺りは生態系の掟としてしょうがないですね…
大きなクモは、あまりにもクモの巣を張られると、人間もかかってしまいます。
特に朝の見回りの時などは気を付けてください。
ヒラタアブ
※写真はクリックで大きく見られます。
お腹の平たい小さいハエのようなアブがヒラタアブです。
ヒラタアブの幼虫はアブラムシを補食します。
見た目はちょっと芋虫のようですが、すごい勢いでアブラムシを減らしてくれる強い味方です。
ハエの仲間なので、成虫になっても人を刺すことはありません。
サナギになるときに、謎の黒い液体を吐くようで、葉に黒いシミのようなものが付いているときがあります。(こすれば取れます)
番外キャラ
カエル
※写真はクリックで大きく見られます。
ハエやアブ、芋虫などを食べてはいるんだと思いますが、動く物にしか反応しないので、食べてくれる頼れる味方というより、農場ではゆるキャラ的存在です。
農薬を使用していないからこそ、この愛らしい姿を楽しむことが出来ます。
トカゲ・カナヘビ
※写真はクリックで大きく見られます。
昆虫、クモ、甲殻類、ミミズ等を捕食してくれるそうです。
捕食場面に出会ったことが無いので、農場で何を食べているのかわからないのですが、近年数を増やしています。
ミミズを食べてるのかなぁとは思いますが、チョロチョロする姿が可愛らしいです。
ハナムグリ
※写真はクリックで大きく見られます。
マメコガネと同じコガネムシ科ですが、バラの害虫であるマメコガネとは異なり花粉や蜜を食し、ミツバチ同様、花の受粉に大きく影響している昆虫です。
無下に殺してはいけません。
幼虫は腐葉土、堆肥、朽木といった腐植質を餌に育つので、マメコガネと同じように、鉢の中で増殖してしまう場合があります。幼虫の見た目は、マメコガネとほぼ同じです。
出てきたのはマメコガネの幼虫なのか?ハナムグリの幼虫なのか?
根が無くなっていないのに、白い幼虫が!というときは、ハナムグリかもしれません。
ハナムグリの幼虫は背面歩行です。わからない時は、地面を歩かせてみればすぐにわかりますので、確認してみてください。
地植えならそのままにします。
鉢植えの場合は、鉢の中に居座られても良いことでは無いので、どこかに放してあげましょう。
ミツバチ・ハナアブ
※写真はクリックで大きく見られます。
世界の食物の1/3は、「花粉媒介動物」のおかげで収穫できています。
実を成らす植物は、花粉媒介してくれる昆虫があってこそ実を成らします。
バラでも、秋に実を付けるものは、昆虫の存在があってこそですね。
この「花粉媒介者」の代表格がミツバチ!
ミツバチがいるから、花は受粉でき、実を成らすことが出来ます。
近年起こっているミツバチの激減現象の理由に、農薬による影響が考えられています。
ミツバチに見た目が似ているハナアブも虫媒花の送粉者として重要な存在です。
前出のヒラタアブもハナアブの仲間で、顔がハエに似た感じで、足に花粉玉を付けていない物はハナアブです。
また、随時情報は追加・更新していきたいと思います!
虫の出方は、年によって気候の具合によっても変わりますし、育て方でも傾向が異なってきます。
共通なのは、虫や被害を早めに発見し、対処をどうしていくか決めていくことですので、ぜひ知識を上手に使っていただければと思います!
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