この間、夏場は足下に特に注意!って言ってたにゃ!
葉裏もなのにゃ??
そうなの…!
葉裏もなんです~
結局、新芽も、株元も、葉裏も、全部見なきゃなのにゃ!
まあ、そう言っちゃうとそうなんだけども…
でも、葉裏は特に目に付きにくいので、あれっ!?て思ったときは初期の状態じゃなくなってることが多いから、ちょくちょく気にした方がいいんだよ~
早めに気づいた方が、バラの負担も少ないから…
確かににゃ~
で、葉裏には何があるのにゃ?
ではそれをお話ししていくね!
ハダニにご注意!
夏場の葉裏で蔓延しやすいと言えば、やはりハダニです!
ハダニにゃ~
あっという間に増えちゃうんだよにゃ~
最近暑すぎて、ピキャッシュちゃんと撒けてないのにゃ~
そうなんです。
暑いし、病気も出ないし、まぁいいかな~って撒かないでいると…
にゃ~
ハダニはクモの仲間なので、もっと酷くなると蜘蛛の巣のようなものもつくようになります。
酷くやられちゃうと葉も落ちちゃうから、初期に見つけられたらいいのにゃ~
ハダニが増えやすい条件
- 雨が当たりにくい場所にあるバラ
- 普段そこまで風通しは良くないが、大風の時はとても吹かれる場所にあるバラ
- 葉が小さく混み合いやすいバラ(ミニバラ、ランブラーなど)
- 葉がマットでざらざらしているバラ(オールドローズなど)
- 古い葉がたくさんついているバラ(病気に強く葉が落ちにくいバラなど)
ハダニの対処方
ハダニは、普段ピキャッシュをしっかり葉裏まで撒いていれば、被害が酷くなることはありません。
それでも増えてしまう場合は、ハダニが増えやすい品種や、環境であると認識しておきましょう。
葉が混み合わないように、要らない枝葉は取り除きます。
ハダニは大体が風に乗ってやってきますが、地面近くの葉からも寄生しやすいので、地面近くの葉も取り除きます。
1.あまりに酷いところは葉を取る
2.水で葉裏を指で擦り洗い(蜘蛛の巣などを取り除き、ガーディアンコートがハダニにつきやすくする)
3.ガーディアンコートを葉裏に散布(撒き散らさない)
4.収まるまで2~3日ごとにガーディアンコート散布を繰り返す
暑い時期に葉裏に潜むもの
夏の強烈な紫外線を避けるように、他にも葉裏には虫が潜みがちです。
気をつけてにゃ!
【超要注意!】イラガ
※写真はクリックで大きく見られます。
バラに付く害虫の中では珍しく毒のある害虫で、注意が必要です。
7月から10月くらいまでの暑い時期に発生し、暑くて革手袋をしていないことも多く、葉裏にいるのを素手で知らずに触ってしまうと写真のようにかぶれます。
応急処置をちゃんとしないと、痛いのが1時間くらい、その後1週間位かゆみが続きます(経験談)
夏でも、バラの手入れをするときは手袋をしましょう!
水やりをしながらふと葉の手入れなどをしたくなる人は、厚手のゴム手袋をしましょう!
1.絶対に患部をこすったり払ったりしない。
2.粘着テープで刺された所の毒毛を取り除く。一回ペタッとした部分は避け、新しいところを使うようにする。(広げる可能性があるため)
3.流水、できれば熱めのお湯で刺された所を洗う。
4.虫さされの薬を塗る。
大きくなってしまったイラガにはピキャッシュもガーディアンコートも効きません。
生まれたての時にかかればガーディアンコートなら効果が見込めます。
暑い時期に葉が喰われているのを見つけたら、気をつけながら葉裏を確認して、捕殺します。
怖いので近づきたくない…!という場合は、一家に1本はあるだろうゴキブリ用のスプレーならイラガにも効果があります。ただ、スプレーしすぎるとバラの葉にもダメージがあるかもしれませんので、それは自己責任でお願い致します。
卵も毒があるので、むやみに潰したり触らないように気をつけます。
【居る地域は注意!】ミノムシ(ミノガ)
※写真はクリックで大きく見られます。
近年ピーキャット農場で被害が見られる害虫です。
ミノムシは大きいオオミノガが大分減っているようで、むげに退治するのがはばかられ目をつむりますが、小さいミノムシは数も多く株の枝をはぎ取ってバラを枯らしにかかるので見逃せません。
夏以降、少しずつ数を増やし、秋口に気づいたら小さいミノムシだらけで葉や枝がボロボロにされます。
特に、農場ではアルチュールドサンサールが狙われやすく、そこを起点に周りに広がるようなので、好む品種があるように見られます。
ミノをかぶっているのでピキャッシュやガーディアンコートが届かず、丁寧にミノごとつまんで捕殺していくしかありません。
一見ゴミのようなので、株元に集団でいられると気づきづらいので注意が必要です。
- 秋口、注意して観察し、見つけ次第即座に捕殺する
- 好む品種があるようなので、特にそれらを指標として気をつけて見る
【要注意!】ハスモンヨトウ
※写真はクリックで大きく見られます。
バラの生育期の6~11月頃に見られ、暑い時期が最も活動が活発になります。
他の虫が食べないようなものまで食べるので、農業でも広く害虫として厄介者にされています。
葉裏に無数の卵を産み付け、孵化率も高く、一斉に散らばっていきます。
老齢になってくると、土の表面近くに潜り、夜に活動するようになるので、対処のタイミングは小さいうちが重要となります。
一気に退治できるタイミングは
・葉裏に卵を発見したとき(最初は綿のようなもので覆われています)
・葉がかすり状に無数の透けるような穴が見られたとき
この2つです。
卵が産み付けられて孵るまでは4日くらいと言われています。
生まれたての頃は、ピキャッシュもガーディアンコートも効きますが、老齢になると直接かかっても効かなくなります。
夜間パトロールで捕殺するのみが有効な方法となります。
- とにかく葉裏をチェック!卵を見つけたら即取り去る
- 葉にかすり状の無数の穴を見かけたら、即取り去る
- 可能であれば夜のパトロールもお勧め
ホソオビアシブトクチバとかのイモムシも、葉裏にいることが多いのにゃ!
小さいイモムシなら、ピキャッシュもとても有効なので、暑い時期でもピキャッシュの散布はお勧めです!
薬害が出やすくなるから、ピキャッシュは気温が高い時は避けて、早朝や夕方に散布してなのにゃ!
おねがいにゃ!