初めてバラを植え付ける場合

てん手左

苗は、新苗でも鉢苗でも扱いは同じです。
根鉢はあまり崩さずに穴に据え置きます。

(ただ、当店は新苗の1年目は鉢植えをオススメしています。)

1.穴を掘る

どこにバラを植えるか決めたら、そこに縦横50cm程度の穴を掘ります。
50cmも掘れないなら、できる限りで大丈夫です。

2.掘って出た土と堆肥を混ぜる

そして、掘った土の3割程度のMIX堆肥トリプルバイオセットを40gずつ土に混ぜてください。(トリプルバイオの量は、もともとの土の善し悪しでもかわります。)

MIX堆肥を混ぜる割合について
土質に合わせる場合

■黒土など補肥力に優れた土の場合  →庭土8:MIX堆肥2
■赤土など補肥力が弱い土の場合   →庭土6:MIX堆肥4

一概には言えませんので、庭土の補肥力で配合率を変えることになります。

バラの性質にあわせる場合

■栄養を多く必要としない原種系   →庭土9:MIX堆肥1
■栄養をある程度減らしたいオールド系→庭土8:MIX堆肥2
■多くの栄養を与えたいハイブリッド系→庭土6:MIX堆肥4

3.苗を植える

しっかり混ざったらある程度穴に土を戻し、バラの接ぎ部分が出るように高さを調整しながら苗を据え置いて、土を戻し植え付けます。

ポイント!

鉢の中であまりにも根が張りすぎて固まっている場合は、ほぐしてあげた方が根付きがよくなります。

ポイント!

植えるときに「接ぎ目を出す」のはまだ完全に繋がっていない新苗まで。
しっかり一体化している場合は、埋めてしまう選択肢もあります。

4.たっぷり水を与える

苗を植えたらバケツ1杯程度、たっぷりを水を与えます。

バラが根付くまで、1週間は毎日水を与えてください。

バラが植わっていたところに、またバラを植える場合

毎年しっかりメンテナンスしていたバラの場所であれば、またMIX堆肥とトリプルバイオを混ぜておけば、すぐに植えても問題ありません。

あまりメンテナンスできていなかった所や、バラの調子が良くなかった場所にまたバラを植える場合は、堆肥とバイオセットを混ぜ、リバイバルをしばらく定期的に潅水し、2~3ヶ月待ってから植えるのがオススメです。

バラの調子が良くなかった場合、調子の悪さの原因が土壌にある場合は、土壌改良前に水はけやpHなどを確認し、物理的にも改良が必要であれば土の高さを上げて花壇にするなどの対策をしてから植えることが望まれます。

とっても大切!冬の土のメンテナンス

てん手左

地植えの土は、冬に堆肥を混ぜるメンテナンスを行います!
その解説をします。

0.マルチングを取る

今敷いているマルチングをできるだけ株元からよけます。
古くなっていたら、新しいものと取り替えたり、新しいものを混ぜたりして嵩を増やして使ってください。

1.堆肥を敷く

堆肥を株周りに敷きます。
今回で使用したのは、7リットルくらいです。
数センチの高さで敷く感じにします。
このとき、肥料は絶対に入れてはいけません。堆肥のみを混ぜます。
トリプルバイオセットを一緒に混ぜると、堆肥の分解を促進し、パワー満点の土を早くに作ることができます。
万一未熟な堆肥を使用して不安なときにも、バイオセットを入れると安心です。


2.堆肥を表面の土と混ぜる

スコップ等で、表面の土と混ぜます。根が切れても全然大丈夫です。
混ぜ終わったら、平らにならします。


3.マルチングを行う

クリプトマルチを敷きます。

5.水をたっぷり与えます

水が全体に染むこむまで与えたら、完成です。
バイオセットの微生物たちはこの水遣りで有用菌が増殖していきます。


この花壇では黒点病があまり出ないので、マルチングもこれぐらいにしています。
黒点病が出る場合は、さらに広範囲にマルチングします。

更に微生物環境を良くするポイント

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このメンテナンスの流れは、1日で全てを終わらせていますが、更に微生物の力を発揮させる流れとして、
■クリプトマルチを取り除いたあと、1週間くらい土をむき出しにしておく
■堆肥とバイオを混ぜた後、すぐにマルチを敷かずに、水だけしっかり与えて3日くらい落ち着かせる。その後にマルチングを行う。

というポイントがあります。

特に水持ちが良い土の場合、加湿になりすぎることを防ぎ有効です。
ぜひやってみてください。

これはやってはダメ!注意点

肥料は混ぜないで!

土というのは不安定なので、肥料濃度の上下が激しくなるような肥料投入は有機栽培ではおこないません。
リン酸、カルシウムなども土壌への投入はしません。

培養土を庭土に混ぜないで!

販売されている培養土は、鉢栽培専用で作られています。
風化しないようなものは土に溜まってしまい、致命的になることも多々あるので、お庭には混ぜないように気をつけましょう。

基本、地植えは庭の土を使います。
よほど悪い土(がれきだらけ)でないかぎり、粘土質でもこれから土を良くしていけば大丈夫です。
砂質の場合は有機土壌にならない場合がありますのでご相談ください。

むやみに土を入れ替えないで!

土が良くなるには長い時間がかかります。
特に有機土壌にするには長い長い時間を要しますので、じっくり構えていきましょう!

ちなみに、花壇ごと土を入れ替えてしまうのはかまいません。