オーガニック栽培では、マルチングは必須!欠かせないとても大事なことです。
栽培はマルチングすることでとても有利になります。
では、ここではマルチングについて詳しい説明をしていきます。
当店のマルチング
当店はマルチング材に「クリプトマルチ」と「ポットシート」、「ココヤシファイバー」をオススメしています。
クリプトマルチは杉の皮です。杉の皮には本来、抗菌作用があり、カビが生えたり悪い菌が繁殖しにくくなっています。
また、ピキャットクリアで消毒し天日干しすれば再利用もOK!
広い庭で使うには大きな費用負担となりますが…
それでも、それ以上に効果が期待できますので多くの方が愛用してくださっています。
ポットシートは不織布で出来ており、コガネムシの侵入防止力、防草、手軽さがオススメポイント!
ココヤシファイバーは、ヤシ殻繊維で、見た目のオシャレさと通排水の良さがオススメポイントです。
クリプトやココヤシファイバーとポットシートを同時に使ってもOK!
見た目の良さと、より一層の乾燥防止を狙えます。
マルチングで栽培の土を守る!
土は紫外線や赤外線で傷みます。
そもそも、土というのは草や落ち葉で隠れていますので自然に守られています。
バラは落葉樹ですから、株元は間違いなく落ち葉などで隠れています。
例えば植物の鉢栽培では、鉢の土の表面がカチカチになっていたり、バリバリに乾いている事ってありませんか?
これ、実は良くないんです。
こうなると、土は水を弾きやすくなって吸水力が落ちます。
表面の土が吸水力を落とすとどうなるか?
水を吸いにくくなり、鉢の土全体で水が吸いにくくなります。ムラが発生するのです。
こういう場合は鉢の表面の土を軽くほぐしてやると良いのですが…
それでも土自体は劣化します。
自然では、土はむき出しになっておらず隠れています。
「自然では土は植物で覆われているから直射日光は当たらない!」が当たり前なのです!
黒点病対策では必須です!
土をマルチング材で隠すことで雨による土の跳ね返りを防ぎます。
これで黒点病対策になります。
また、土に殺菌剤を灌水するなどというとんでもないことをする前に…
マルチング材をピキャットクリアで消毒しましょう。
バラに噴霧するついでにマルチング材に噴霧すればOK!
とても簡単で手軽、そして大きな効果が期待できます。
ガスを空中に放出しない!
まず、土壌中のアンモニア窒素がガス化したモノを閉じ込めます。
これにより、害虫を寄せ付けなくします。
ピキャットクリアでマルチング材を消毒することで、より効果は上がります。
水やり時に空気をたくさん混ぜ込む!
これはクリプトマルチの場合ですが…
マルチング材の上から水を与えることで、水に多くの空気が混ざります。
この水は酸素を必要としているバラと有用微生物にとってはありがたい!
このような効果もあります。
マルチングすると通気性が悪くなるという話があるようですが…
おそらく、土の通気性の意味を知らない方から出たものでしょう。
蒸れませんよ!
「マルチングをすると蒸れる!」
このような理解しがたい話があるみたいですが…
これは、
・鉢の土の中が蒸れて根に悪さをする
・株元が蒸れて下葉に悪さをする
この2つがあるみたいです。
これ、どちらも自然の摂理に反しています。
鉢の土が蒸れるということは、蒸れるほど鉢の中が高温になっているということですよね。
ならば、水分が蒸気となって少しでも温度を下げようとするのは良いことです。
問題は、蒸気を多く作ってしまう鉢の中の温度に問題があります。
マルチングしていないとさらに高温になりやすく、蒸気もすぐに逃げてしまうので,さらに高温&極端な乾燥に見舞われます。
マルチング&フットポット!
鉢はコンクリートなどに直に置かずに、フットポットやスノコなどを利用しましょう!
また、小さい鉢の場合、真夏の直射日光で鉢内が高温になり、根を傷めることがあるので、2重鉢や鉢カバーをすると効果的です。
株元が蒸れるというのは、これはヒンヤリするからそう感じます。
つまり、土がむき出しの場所と芝生などの植物が土を覆い隠している場所ということです。
実際、土がむき出しの場合は極端に蒸れた後に極端に乾燥します。
マルチングしていると、少しずつ蒸気が上がってくるので周りに比べてヒンヤリ感があります。
どちらが良いのか?言うまでもありませんね!
クリプトマルチ代わりに使えるモノは?
マルチング材はいろいろ売られています。
これは使い方次第で良きも悪きもありますので、熟知して使ってください。
ただ、マメコガネ対策だけでマルチング材を選ぶのは危険です。
それと、堆肥でマルチングする方法があるようですが、これは植物性堆肥のみです。
間違えても牛糞や馬糞でマルチングしないでください。
窒息などがあり得ますし、とても不衛生です。
その他使えるモノはイネ科の植物(雑草や稲わら)です。
藁でマルチングしてある畑などありますよね。
使い勝手はともかく、安価に手に入るようなら使う価値はあります。
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マルチング資材比較表
8号鉢あたりでの価格と、各マルチ資材の機能などを比較してみました!
クリプトマルチ |
ポットシート |
ココヤシファイバー |
|
---|---|---|---|
価格 | 75~116円 | 165円 | 110円 |
抗菌性 | ◎ | × | × |
防虫力 | △ | ◎ | △ |
排水性 | ○ | ○ | ◎ |
通水性 | ◎ | ◎ | ◎ |
保水性 | ◎ | ○ | × |
熱を逃がす力 | ○ | △ | ◎ |
耐久性 | △ | ◎ | ○ |
見た目 | ◎ | △ | ◎ |
鉢底の土止めとして | ◎ | × | ◎ |
他鉢サイズへの柔軟性 | ◎ | △ | ◎ |
メンテナンス頻度 | 年1~2 (かさ増し、取り替え等) |
年0~1 (シート上のゴミを払う) |
年1~2 (かさ増し、取り替え等) |
3つのマルチング材では、コスパの面では耐久性を考えるとポットシートが一番良いですね!
メンテナンスもほぼ不要で、ゴミが乗っていたら取り去ったり、植え替えをする際などに取ったシートをはたけば仕舞です。
目詰まりはほぼ起こりませんが、段々色あせは起こります。
致命的なデメリットとしては、鉢のサイズが10号以上はなく、6,7,8,10号以外のサイズについては切って使うなどの工夫が必要となります。
また、地植えのバラへのマルチングについてはクリプトマルチ一択となります。
ココヤシファイバーは風で飛んでしまう可能性が高くなります。
機能面においては、保水力の高いクリプトマルチ、通排水性に優れたココヤシファイバーが両極端とも言えますので、土の乾き方を見て環境に合わせて使うという手も有効です。
クリプトマルチには他の2つにはない「抗菌性」があります。
杉の皮による抗菌力ですが、ただこれはずっとあるわけでは無く時間経過と共に失われます。
ポットシートには「防虫力」、コガネムシの侵入を防ぐ力が高くなります。
ただ、見た目の鮮やかな緑色が気になる方も居るかと思います。
その場合は、クリプトか、ココヤシファイバーをポットシートの上に乗せて使うことも可能です。
どちらを使うかは、お好みの他、土の乾きやすさで決めるのもおすすめです。