アミノ酸とは窒素で作られる化合物です!
アミノ酸とは窒素化合物の代謝により作られる化合物で、植物が作り出す有機物です。
このアミノ酸はやがてタンパク質となり、植物の枝や葉っぱ、根、花や実などの細胞となります。
植物の3大栄養素は、窒素・リン酸・カリです。
植物栽培では自生できない(自然では育たない)植物を育てることが多くなりますが、その植物栽培で欠かせないのが窒素補給です。
ピキャット・アミノはピーキャットが厳選した、有機栽培における窒素補給に肥効と即効性をもたらす液肥となります。
最悪の肥料過多を避けるために!
肥料喰いと呼ばれるバラでは窒素補給が欠かせません。
しかし!
肥料過多と呼ばれる大半は、この窒素肥料過多によるモノ!
この肥料過多が、近年の植物栽培の大きな問題になっています。
・細胞が無謀に大きく弱くなる(巨大化・軟体化・弱体化)
・亜硝酸イオンのガス化で害虫を遠方より呼び込む
・植物が濃度障害を起こす
・人体に影響が出る
・エグミなど食感が悪くなる
・土壌バランス・微生物バランス・バラ体内バランスが崩れる
窒素過多はバラだけではなく、土壌や微生物にも大きなダメージを与えてしまいます。
この肥料過多を起こりにくくしたのが、ピキャット・アミノです。
ピキャット・アミノの優位性
ピキャット・アミノは植物が作り出す純粋なアミノ酸のみで作られています。
硝酸態窒素やアンモニア態窒素がイオン化しアミノ酸になるまでの過程を取り除くことで、硝酸イオンによる植物のメタボリック化を避け、亜硝酸ガスによる害虫の呼び込みを防いでいます。
また、アミノ酸とすることで土壌で起こる濃度障害を起こさせないようにしています。
根腐れと勘違いされやすい、根焼けを起こしにくいのがアミノ酸となります。
また、硝酸態窒素やアンモニア態窒素がイオン化しアミノ酸になるまでの過程を取り除くことで即効性を得ることができます。
タンパク質形成、細胞形成が早くおこなわれることになります。
ピキャット・アミノのデメリット
窒素の肥効が強く、即効性を持つのがピキャット・アミノです。
当然ながら、与えすぎると細胞が無謀に大きく弱くなります。(巨大化・軟体化・弱体化)
また、窒素過多になると生殖生長⇔栄養生長の切り替えがニブくなりがちです。
切り替え、立ち上がりがニブくなると、収穫数の減少、開花期の減少に繋がります。
また、咲き疲れ成り疲れも目立つようになっていきます。
強く効かせるのではなく、効率よく効かせることを心がけてください。
効果的な使い方
ピキャット・アミノは、あくまで窒素補給用です。
基本肥料(ぼかし肥料)を用い、ピキャット・アミノは補助肥料として使っていってください。
栄養生長時に!
栄養生長時は、植物が窒素化合物を多く代謝し、枝葉を伸ばそうとします。
この時期にアミノ酸を補給してあげれば、植物は多くのタンパク質を形成し、細胞を作り出します。
枝葉をしっかり伸ばしたいときは、アミノ酸補給が効果的です。
生殖生長時でも!
生殖生長時や休息時に窒素を効かせると、花の変形や奇形、実であれば食味が悪くなります。
ただし、植物の多くは生殖生長しながらも栄養生長を続けています。
肥料過多を避けていく有機栽培では、この生殖生長時に窒素切れを起こすことが起こるやもしれません。
それに備え、希釈率を変えて濃度調整できるピキャット・アミノは重宝します。
使用方法(希釈率)
500~3000倍希釈で使っていきましょう。
ピキャット・アミノは濃度調整して使えるアミノ酸液肥です。
濃度調整でより効果的に使っていきましょう。
■強い栄養生長時は500倍を土壌潅水します。
■通常の栄養生長時、あまり窒素を効かせたくない植物・品種の場合は1000倍を土壌潅水します。
■あまり窒素を効かせたくない場合の補給は2000~3000倍を土壌潅水します。
■より即効性を出す場合は1000倍を葉面散布します。
連続使用する場合は、7~10日間隔で与えていきます。
軽く効かせたい場合は単発で使っていきます。
使用上、注意すべき事
使いすぎに注意
植物栽培の場合、生育不良は肥料不足(窒素不足)と判断されがちですが…
これは大きな間違いです!
この間違った判断から肥料過多が生まれ、そして土壌を壊すなどが起きてしまいます。
ピキャット・アミノは土壌を壊さず肥料過多症状も軽減しやすいですが、与えすぎれば植物の軟弱化は避けられません。
健全な生育にはバランスが大切
ピーキャット流は、バラ体内・土壌・微生物のバランスを最も大事にする栽培方法です。
むやみに窒素を効かせようとする栽培方法ではありません。
多くの生育不良は肥料が足りないわけではありません。
バランスを失うような偏った状態がそうさせてしまいますので、アミノ酸は頼るモノではなく補給目的であることをしっかり理解して使っていってください。
また、窒素補給とリン酸補給を同時に行うと徒長、老化などの大きな要因になります。
ピキャット・ありんを葉面散布している時期は、ピキャット・アミノは使っても3000倍程度に抑えてください。
無農薬栽培・減農薬栽培の方へ
窒素補給をコントロールすることで、病害虫の発生具合は大きく変わってきます。
むやみに窒素を効かすことなく、効率的に効かせることを考えていきましょう。
そのためには、有機栽培の元となる基本肥料(ぼかし肥料などの置き肥)を極力減らし、植物の状態に合わせた窒素補給に切り替えていきます。
スリップス、ハダニ、飛来害虫では、施肥コントロールでかなり軽減する成果が挙がっています。
てんちょーの簡単解説
うりゃねこさんの解説が難しく感じる方へ!
たくさんの花を付けたり大きな花を咲かせるバラや、大きな実を付ける野菜や果物は、植物が作り出す窒素や土壌の窒素だけでは足りません。
だから窒素肥料を与えます。
ところが、この窒素肥料が多すぎていろいろな問題が出ています。うりゃねこさんがいつも言っている肥料過多ですね。
実際、有機栽培や無農薬栽培で窒素過多になると、その後の管理はとても難しくなります。
これを解決するためにうりゃねこさんが用意したのがピキャット・アミノです。
私も最初、窒素成分だけの液肥で大丈夫だろうかと思いましたが、あくまでも補助肥料ですし、有機肥料なので化成肥料のようなオバケ葉っぱに急になることもありません。
濃度や回数を変えながら使ったり、また、栄養生長時にはリバイバルと混ぜて使ったり、 バラに合わせて使えますので、使い慣れるととても便利で効果も得やすくなります。
不慣れなときは不安も大きいとは思いますが、実際やってみるとそうでもないですよ!
生き物を育てている感が強くて、きっと気にいっていただけると思います。