うりゃ普通

慣行栽培技術は大量生産型、有機栽培技術は品質重視型となっていますが、実は皆さんがとても勘違いしやすいところをしっかり解説してみたいと思います。

(1)通常の慣行栽培
(2)土作りをしている慣行栽培
(3)通常の有機栽培
(4)ピーキャット流有機栽培
(1)~(3)は肥料を効かせる栽培、肥料を効かさないと育たない栽培です。
(4)は有機土壌で足りない肥料を足す栽培です。より良く育てる栽培です。

実はこの違いが大量生産型と品質重視型の大きなポイントになります!

うりゃ指

皆さんは「肥料を効かせる」はどういうイメージを持っていますか?

「肥料を与えた効果を出す!」ということですよね。
でも、本当は「肥料が効いていないと育たない」、「肥料の効きが悪いと成育不良になる」というネガティブな意識が根底にはありませんか?
肥料が少しでも少なかったり、肥料の効きが少しでも悪いと栽培に悪影響が出るという意識が強くなり、肥料過多にして「間違いなく肥料が効いている」状態で育ててしまいます。
一方、肥料メーカーも「目に見えて肥料効果が出ないと売れない!」という恐怖もあります。ですから、使用量の目安はかなり多めに書いてある商品が多くなっています。
酷い場合は適量の5倍になっていることも…
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肥料を適量よりもかなりオーバーしている人が圧倒的に多くなっています。

では肥料過多になるとどうなるのか?

肥料過多によって起こる現象

■糖と窒素のバランスが大きく崩れる
■徒長など起こし生長バランスが悪くなる
■細胞に糖やビタミンを貯め込む前に大きくなってしまう
■体内に硝酸態帯窒素を溜め込んでしまう
■細胞が老化しやすくシュウ酸がエグみとなり、リグニンで木質化しやすくなる
■亜硝酸ガスを放出し害虫を呼び寄せる
■アブシジン酸の生成低下など植物の防御能力を低下させる
■土壌のEC値が上がり植物が水を摂取しにくくなる
■天候次第で不作・豊作の差が激しくなる
・・・

肥料過多って良くないですよね!
でも、そうとは言い切れないのが慣行栽培です。

大量生産型の場合は肥料過多にすることで肥料ムラ、肥料が少ないことで起こるロスを無くし、安定した収穫を目指します。
しかし、肥料過多にすると病害虫被害が多くなります。だから農薬を使います。
そうなると(1)と(2)は慣行栽培なので農薬を使えますが(3)の有機栽培では肥料を効かせるのに農薬が使えないので大変ですよね。だから有機栽培を挫折してしまう人が多いんです。

ピーキャット流有機栽培は品質重視型の栽培です。
ですから、「肥料を効かせる」という考えではなくて、「栄養が足りなければ足す」という考えです。
それでも足りなければまた足せば良い!
また、足した肥料が多ければ取り除く「肥料を抜く」という考えもあります。
これについては、後ほど詳しく解説しますが、つまりは肥料過多にはしない栽培です。

肥料過多による品質低下を避けていくのがピーキャット流有機栽培の考え方です。
そして、品質低下に繋がってしまう肥料過多を避ければ、品質向上の有機栽培技術はさらに生きていきます。

この有機土壌を土台として肥料を足したり抜いたりする技術を施肥コントロールと言います。

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施肥コントロールについては第4章で詳しく解説します