「有機土壌+肥料を足す」の有機栽培が品質重視型の栽培である理由をもっと詳しく解説します。
通常、皆さんが肥料を与える場合は
■1反当たり○○kg
■10号鉢に大さじ○杯
のような、量で決めますよね?
ピーキャット流有機栽培は肥料を量ではなくて濃度で決めます。
意味わかります?わかりませんよね!
皆さんに理解してもらるように、ここでしっかり解説してみますね!
皆さんが普段から使っている肥料は、裏に成分表が書かれています。
窒素○○%、リン酸○○%、カリ○○%と書いてますよね。
現在は肥料法で化成肥料も有機肥料も成分は成分表通りという決まりがあります。
ですから、量で与えることができます。
昔の肥料(有機肥料=肥やし)は多くが農家の手作りでした。今でも手作りでぼかし肥料など作っている農家はいます。
手作りですから成分は測っていません。
肥料の素材は天然の有機物で、昔はそういうものも貴重でしたし安定供給などはありません。ですから、高品質でしたが成分の安定性は欠けていました。
(成分がばらつきやすいのは窒素とリン酸)
成分がばらつくので量で使えば成分がばらつきます。よって有機肥料は濃度で与える習慣があったわけです。
この濃度とはどういうモノか?
それは土壌の栄養濃度です。
土壌の栄養濃度?そんなものが昔に測れていたのか?
もちろん、測れません。
今なら測れますがもちろんイチイチ測りません。
では、何で測るかというと経験で測ります。
作物の生育具合、土の保水率や見た目や触り心地や匂いでそれを感じ取ります。
達人たちは土を親指と人差し指でつまんで口に持っていくのを見たことがある人はいませんか?
あれ、口の中に入れているわけではなくて、親指と人差し指でつまんで土をこすり合わせて匂いを嗅いでいるんです。
土の保水率や見た目や触り心地や匂いは文章で書いても伝わらないので、栽培現場やオンラインセミナーででも話します。
皆さんは施肥コントロールするようになると、少しずつですが植物生育具合や動きなどで見るようになります。
それを経験し続けていると、「施肥コントロールの知識」と「植物が起こす事象」で理解できるようになっていきます。ですから安心してください。
では、土壌栄養は「濃度」をイメージしてみましょう!
わかりやすく、まずはイメージです!
あくまで理解するためのイメージですので、屁理屈や俺様の主張はご遠慮ください。植物というのは浸透圧で水だけ吸い上げます。
栄養というのは水に溶けた栄養を水ごと吸うことで摂取します。
土壌栽培でも水耕栽培でも同じように考えてください(ややこしい話は無しで!)
土壌の栄養濃度のイメージ
ベースとなる有機土壌
有機土壌がベースなので、有機土壌の栄養成分濃度を窒素リン酸カリを単純に数値で(窒素3:リン酸3:カリ3)とします。

栄養生長させる
まずはこの苗を栄養生長(枝葉を伸ばす)させたいので、窒素を足します。
カリは常時効かせますが、リン酸は栄養生長時は徒長の原因にもなるので控えます。
よって、このようなイメージの肥料を与えます(窒素2:リン酸0:カリ2)
これで土壌の栄養濃度は(窒素5:リン酸3:カリ5)となります。
何度も言いますがイメージです。

生殖生長にあわせる
ある程度育つと花芽が付いて蕾を付け始めます。
これで生殖成生長に切り替わるのでリン酸を足します。
よって、このようなイメージの肥料を与えます(窒素2:リン酸2:カリ2)
これで土壌の栄養濃度は(窒素5:リン酸5:カリ5)となります。
何度も言いますがイメージです。

実が付くと次は実肥期になります。窒素を控えリン酸は軽く効かせます。
よって、このようなイメージの肥料を与えます(窒素0:リン酸2:カリ2)
これで土壌の栄養濃度は(窒素3:リン酸5:カリ5)となります。
何度も言いますがイメージです。

失敗を恐れずチャレンジしましょう!
土壌栄養の濃度のイメージは作れましたか?
ちょっとわかりづらいでしょ?
そりゃそうです、時代が築いてきた達人技なんですから!
でも「私でも達人技ができそうな気が…」と思ったら是非とも施肥コントロール、チャレンジしてみてください。
また、土の保水率を確認したり土の見た目や触り心地や匂いを確かめる癖を付けてください。
最初は何のことやらわからないと思います。
でも、誰だって最初はそうです。
まずは植物の状態でいろいろ感じながら少しずつ、少しずつ…

続けているうちに
「あれっ?窒素を抜いて有機土壌に戻したら酸っぱい匂いがちょっと強くなった?」
なんて発見が始まると思います。
でも、こんな達人技を初心者の私がやって失敗でもしたらどうしよう…怖い…
いえいえ、実は全然怖くないですし失敗しにくいんです。
その理由は
■施肥を間違えても肥料を効かす栽培よりは誤差が小さい
■品質を上げるための施肥コントロールなので、ミスすれば品質が上がらないだけです
施肥コントロールをミスすれば生育が悪くなったり、下手すると枯れるのでは?と思っちゃういますが…
皆さんはこうイメージしてください!
有機栽培の施肥コントロールは、人間ではアスリートの栄養管理!
有機土壌という、すでに一般的に健康でいられる食事はしています。
ですが、品質上位!試合で活躍するためのアスリートにとって栄養管理はとても大事なように、品質上位の作物を作るのも栄養管理は大事なのです!
失敗など怖れず、品質上位を目指す有機栽培にチャレンジしましょう!
まずは施肥コントロールのイメージ作りから!
アスリートの栄養管理でも「ファイト一発!」の栄養剤みたいなのはダメですよ!
これは効かせようとしていますから










