有機土壌は有機栽培のベースとなるもので、おおよそのイメージは持っていただいたと思います。
次は有機土壌作り・維持を実践していただきます。
「言うは易し行うは難し」にならないように核心を突いていきますのでしっかり覚えてくださいね!




1~4は第二章で有機栽培を理解していただくために使ったイラストです。
作物で言うと、それぞれの土壌で育てられるのは、アバウトですがこんな感じです。




バラで言うと、それぞれの土壌で育てられる系統は、これもアバウトですがこんな感じです。




1から4に近づくほど…
■土壌の有機物の量が多くなる
■土壌の保水率が高くなる
■土壌の好気性微生物が多くなる
■土壌の栄養価が高くなる
■土壌の有機土壌成分が多くなる
…
これはご理解いただけると思います。でも、実はこれではまったく足りない…
上記はすべて「量」で考えられています。
土壌の有機物の量、保水率、好気性微生物、栄養価、有機土壌成分は、栽培期間中一定に保たれ続けるでしょうか?
そして、「肥料を効かせる栽培」で足りないリスクを回避する、不安定状態を肥料過多にすることで安定させる思考となってしまいます。
一方…
ピーキャット流有機栽培は有機土壌をベースにした有機栽培です。
ですから、ピーキャット流有機栽培はこう考えます。




1から4は循環サイクルの大きさの順、循環パワーの大きさの順に並んでいます。
4に近づくほど、循環サイクル・パワーは大きくなります。
肥料を効かせる栽培では、すべてを「量」で測っていました。
有機土壌をベースにする栽培では、「循環サイクルの大きさ」と「循環パワーの強さ」で測っていきます。

■土壌の有機物の量が多いと循環サイクルは大きくなり循環パワーは強くなる
■土壌の保水率が高くなると循環サイクルは大きくなり循環パワーは強くなる
■土壌の好気性微生物が多くなると循環サイクルは大きくなり循環パワーは強くなる
■土壌の栄養価が高くなると循環サイクルは大きくなり循環パワーは強くなる
■土壌の有機土壌成分が多くなると循環サイクルは大きくなり循環パワーは強くなる
逆に言えるものもありますね!たとえば、
■循環サイクルが大きくなり循環パワーが強くなると土壌の有機土壌成分が多くなる
などです。
この循環サイクルの大きさと循環パワーが理解できると、有機肥料を使いたくなる理由も理解できます。

1の有機土壌に有機肥料を入れた場合、循環サイクルは小さく循環パワーも弱いので有機肥料はしっかり分解されず流亡する量が増えます。
そうなると、植物が摂取できる有機肥料分の栄養量は少なくなりますよね。
4の有機土壌に有機肥料を入れた場合、循環サイクルは大きく循環パワーも強いので有機肥料はしっかり分解されて流亡する量が減ります。
そうなると、植物が摂取できる有機肥料分の栄養量は多くなりますよね。
同じ量の有機肥料を与えたところで、有機土壌の循環パワーが違えば植物の栄養摂取量は大きく変わります。
ですから、有機肥料を使う栽培では有機土壌を持っていないと栽培が安定しないわけです。
余談ですが、化成肥料なら土壌に依存しないので「量」で栄養摂取させることができます。ですから、慣行栽培のほうが初心者にはカンタンなんですね。
こう考えると、やっぱり有機栽培は難しく感じるかもしれませんが…
もちろん、ピーキャット流有機栽培はその難しく感じる有機栽培を栽培技術と資材でカンタンにしていますのでどうぞご安心ください。
初心者~達人クラス、大規模農業施設までカバーしちゃっています!
フカフカな土とか団粒構造とか固相・液相・アフリカ象とか、皆さんが今まで聞いてきた良い土とはまったく違ってきたでしょ?
それらは植物が育っている土壌はそうですよ!ということであって、それが良い土という話ではないのです









